新年二日目が静かに明けた
人通りが少ないこと以外は 家の窓から見る限り 正月の雰囲気はなにも感じられない
朝から日課の洗濯と掃除をするとなれば 我が家の中も似たようなものか
今日も外に出ることもなく 食事がお節料理であることを除けば いつもの日常と何も変わりが無い
何度かうとうとしつつ 今日 朝井まかての『悪玉伝』を読み終えた
相続に端を発した 実際にあった疑獄事件だそうだ
江戸と大阪 武士と商人 泉州と大阪 西の銀と東の金 それぞれの違いが絡み合い 相反する
浄瑠璃や歌舞伎の題材にもなったというが 事件の捉え方は一通りではなさそうだ
そもそも100%事実のみを描けるわけもなく 小説ゆえの作者の脚色の部分もまた楽しい
酒飲めばじきに閉じたる読始(粗忽)