墨ドローイングはドーサを引かない生の紙に描く。
毎回思いもよらない姿かたちが浮かんでくるので面白い。
で、思い立って
描いたものにドーサ引いて裏打ちをしてみました。
うまくいけばこの上から描画することができるとふんでますが
どうなんでしょう?
紙が柔らかすぎてむずかしいです。
そして、またもや乾かし待ちとなりました。
じっと待つのは必要なことだと思いますが
ん~、じりじりします。
ところで、紙がやわらかすぎて
ドーサを引いている最中に少し紙にヒビが入ってしまい
ゲッ!!(;゜ロ゜)!!
となりましたが、裏打ちをしたら白い線となりました。
ふとデュシャンの『大ガラス』のヒビのことで
友人と大激論になったことを思い出した。
偶然入る割れ目やヒビが作品に思わぬ効果をもたらすことを知っています。
先日観た長谷川利行のガラス絵も、割れてヒビが入っている作品が良かった。
線が作品に参加して素晴らしいものにしています。
偶然的なアクシデントを作品が取り込むか、
それとも、わざとらしく偶然を付け加えるか、
同じ偶然でも全然違う。
また、結果がいつも前者が良いとも限らない。
わざとらしい偶然が素晴らしいものになることもある。
そして今ボルヘスを読みながら
そうは言っても、生きていること自体、起こりうることの全てが
全くもって偶然だとするならば身を委ねるしかなく、
偶然についての議論も不毛のような気がします。
ホントに絵はどうなるかわかりません。
こちらは、2年前に描き始めて手が入らなくなり放置していた作品。
なんだか今なら描ける気がして再開。
どうなることやら楽しみです。
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