Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

新たな課題、そして人人展。

2019年03月01日 17時37分51秒 | EXHIBITION


「線の芸術・Ⅱ」@不忍画廊は
無事終了いたしました。

お越し頂いた皆さまには
沢山のご意見頂きました。
いつも本当にありがとうございます。

今回、まず第一声は
「いつもと全然違う!」
ですよね、それはそうだと思います。

私もまさかドローイングをお見せすることになるとは
思ってもみませんでした。
ですが、展示して初めて気づくこともあり、
収穫の多い3週間でした。

その収穫は、パネルからの脱却。
紙のみの展示に踏み切ってみようと思います。





これは1年以上前からずっと考えていたことです。
どうしたらパネルから解放されるのだろう、と。
もし解放されたら、
吊す、貼る、繋げる、そして大作が自由に出来る、
でも和紙と墨は譲れない、そんなことって可能なのか?

アートがどんどんデータ化する中で
日本画の世界は、
いまだに重い木製パネルをガンガン並べて「どうだ!」がスタンダードで
まるでアートは力仕事だと、言いたげだ。

もちろんそれはそうだ。
価値はパワーに容易に置き換わる。
けれども見た目のパワーがアートではない。
小さなCDの音源から壮大な空間が広がるように
薄くて軽い平面は人の心を掴むことはできるのだろうか。





ドローイング展ではこんな課題を得て
人人展まであと約3週間。
新しい紙と技法に挑戦してみることにいたしました。

★トップの画像は乾かし待ちの作品。
なかなか時間がかかりますね。
でもこの時間と墨のコンビが良い仕事をしてくれます。
私はじっと待つしかありません。

↓今年の人人展、メインビジュアルは井上洋介。お楽しみに。



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