Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

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ヨコトリ満喫

2017年10月30日 09時45分17秒 | おすすめ展覧会


『視覚障がいのための島』2014 MAP Office

昨日は、台風の中、ヨコトリ に行く。
写真撮影可なので皆してスマホを構えて撮りまくる。
美術館側でも拡散を意識しているのだ。

不思議なんですけれども、
一旦写真を撮り始めると、
鑑賞ではなく撮影が主になってしまう…
ちゃんと鑑賞もし、良いと思った作品を撮ればよいのだが
人間の脳はそんなに器用にできていない気がします。

「撮らなければ」に支配されるのはまっぴらなので
2点しかありません。


日本の若手作家の「今」に、少なからず共通した怒りとシニカルな笑いを読み取り、
そうそう、私も同じ社会の中で「今」を生きているのだと共感し、
作品との距離の近さを感じた。
特に怒りは大事なファクターだと思いました。
それと、必ずや避けては通れない「素材との大格闘」は
ダイナミックに作品を肉付けして視覚的にも大満足。
矛盾した言い方ですが、作品意図さえも複雑化し、それ故に明確なのです。

想像力を大いに揺さぶられました。

とはいえ、
電飾のタイポグラフィーで「憲法◯条」などの言葉を直球で呈した作品があったが、
ここまで直球だと、直球であること自体が不思議でならない。
言いたいことを素直に言うだけなら、
アートをやる必要はないのかもしれません。
だってものを作るんだから。

アートの意義さえ考えさせられた良い一日でありました。


中華街でランチ。茶柱が立つ。