Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

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2011年02月02日 07時38分30秒 | 日記



膠を一晩ふやかす

日本画の、こうした準備が好き

すぐに描き始められない

頭の中が絵で一杯になる


私は電熱器は使わず湯煎で膠を溶く。
北側の画室でも、
暖房を入れたくないので
湯たんぽをお尻にしいて絵を描く。

そんなこともあって、
絵を描く前には、大量の湯を沸かす。
湯が沸くのをじっと待つ。

それも好き

期待をしながら
何かをじっと待つのが好きだ。

私が冬の虫のようにじっとしている間、
世界はおそろしいほどの勢いでかき混ざり
ある日突然、それまでにない風となって吹いてくる。

それでも毎日
朝から晩まで絵のことを考える。

未熟でも、自分の絵に出来うる限りの手を尽くす。
1ヶ月も経つと、画面は愛着で一杯

私の風も誰かに届く