フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

お客様を出迎えに降りたニコルが「キャー!!!!」

2023-05-01 11:00:13 | 2022年秋:3年ぶりのパリ、そして南仏

ジャッキー宅での3日目は、夫妻の知人の孫娘でパリの専門学校で日本語を学び始めたお嬢さんがランチに来ることになっていた。本来の帰国予定日の前日に招待する予定だったのが、この事態で延期になっていたのだった。

 

朝からジャッキーとともにマルシェに買い物に行った。クリシーに住んで数十年の彼らはマルシェの人とも旧知の中で、野菜はこの店、果物はこの店、と決めているようだった。

そのせいか、私達にもいろいろ試食させてくれたが、果物は甘くておいしかった。

屋根付きのマルシェの中でも同様で、決まったお店でチーズ、お肉、魚を買っているようだ。

 

そして帰り道のパン屋、これも行きつけでかなり美味しいお店であった。2019年に泊めてもらった時は、「近くにパン屋がないのが残念」と思っていたのだが、いやいや、知らなかっただけで近くに美味しくてサービスもいいパン屋があったのだ。ケーキもここのケーキを買ったが、フランスのパン屋のケーキは本当に美味しい。

 

その後、ジャッキーはパリへドライブに誘ってくれた。

今日はとても寒かったので、ありがたかった。写真のためにちょっと外に出ただけで,初冬を思わさせる寒さだったのだ。

ああ、本当に見たかったパリの景色が窓越しとは言え、見られる。

 

改修中のノートル・ダム大聖堂↓

 

は2019年マリーエメの家に送り届けてくれたこともあり、「あなたたちの友人の家だよ。今回は会わなかったの?」と前を通った時言ってくれたのだが、「残念ながら、今回は奥さんが手術を控えているので本来3泊する予定のところを断られた」というと、少し驚いた様子だった。そして、マリーエメのご主人の仕事を聞かれたので、医者だというと、さらに「えっー」とびっくりしていた。同じ医者でも、コロナへの反応がこうも違うと言うことだ。

 

帰宅すると、ニコルはスープ、ホタテ、鴨と腕を振るってくれていた。

ほどなく招待客のお嬢さんがやってきた。カミーユという。

彼女が呼び鈴を鳴らし、ニコルが、「はーい」と階段を降りた。その途端、悲鳴が上がった!!!

「キャー!!!!」と。

何が起こったのかわからなかったが、ジャッキーが呼ばれ(呼ばれるまで、ジャッキーも大事とは思っていなかったので、ソファに座っていたのだ)た。ニコルは階段から落ちて立てない状態だった。

「痛い。痛い」と言っていたが、ジャッキーが足の曲げ伸ばしなどで確認したところ、骨には異常はなさそうだが、筋が切れたのかもしれないと言った。しかしやがて足を引きずるように支えられて歩いてきた。



こんなサプライズの出迎えを受けたカミーユだったが、育ちのよさそうないいお嬢さんで、覚えたての日本語で、話しかけてくれた。

 

ニコルも痛い足を引きずりながらも、ゆっくりだが歩けるようで、一緒にテーブルを囲んだ。椅子に腰かけることもできた。

彼女の料理は、本当に美味しく私達はもちろん、カミーユも喜んでいた。

 

ジャッキーの好きなパリブレスト↓

私の好きなタルトオシトロン↓

 

カミーユと、彼女を招待してくれた夫妻に感謝の意を表すため、お茶のお点前を披露することにした。

これは彼らを本当に喜ばせたようで、そのまま茶筌や抹茶を置いていくというと、

カミーユが帰宅した後、階下のアトリエを見せてくれ、「好きな絵を一枚どうぞ」とプレゼントしてくれた。

 

彼もまたパトリック同様、ロックダウンの時このアトリエで、創作していたようでそんな説明もしてくれた。

 

世界であのロックのダウンをどのように乗り越えてきたのか、何か通ずるものがあり、感慨深く、またこのコロナ禍の長かった3年の月日を改めて感じてもいた。




 

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