箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子どもファースト 人として聴く

2020年11月23日 07時24分00秒 | 教育・子育てあれこれ
そもそも学校の職員室は、子どものことを話できる部屋です。

今年度は新型コロナウイルス感染防止のため、教員の仕事はさらに増え、たくさんの業務があり、隣の同僚の教職員と話しできる時間はほとんどないという状況に陥っています。

でも、子どものことを話できない職員室は、今以上に時間がなくなり、たいへんになってきます。

つまり、子どものことが優先順位の一番に来ない学校、つまり子どもファーストのでない学校は、困る子がさらに増えていき、結果として親御さんも困るようになります。

このコロナ禍は、まだ収束の兆しが見えません。先が見通せず、大人も不安を感じて、日々を過ごしています。

子どもへの影響はいかほどのものでしょうか。

さて、不安を感じる子どもにとっては、居場所が必要です。

その居場所とは、安心できて、ホッとできる空間です。家庭での居場所がなくなってきているというのが最近の傾向です。

そんな子どもにとって、学校が居場所になればいいと以前からわたしは考えていました。

なおかつ、職員室に子どもがいけば、困っていたとしても、何とかなる。何とかしてくれる。

子どもにとっての教師がそういう存在になればいいのだと思います。

このとき、基本的に教師は「おとな」ですが、「先生」です。先生として子どもに接するとき、子どもの思いを受けとめよう、わかろうとしても、「先生」は正解を捨てきれません。

子どもの話を聞いた後(聞かない教師は問題外!)、「でもね、・・・・」「わかるけどね、・・・」と先生としての言葉を差し込んでしまいます。

そこで、「先生」ではなく、たんなる一人のおとなとして話を聞くと、肩の力が抜けて、「そうか、そうか」と聴くことができます

そのように聴いてくれる大人には、こどもは丸ごと好きなこと、言いたいことを話してくれます。

なにも口を挟まずずっと聴いているだけで、スッキリする子も多いものです。

自分でも整理のつかないモヤモヤした気持ちを、言葉にしておとなに全部話すことで、自分の気持ちが具体的になります。

「こう思っていたのか」と、自分で気づくことになり、案外と答えを見つけたりすることも多いものです。

ときには「先生」からふつうの「おっちゃん」「おばちゃん」「おねえさん」「おにいさん」になることも必要です。

この点で、教師の仕事はある意味で、対人関係の専門職であるのです。


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