ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

6月24日(日) ミュージカルコンサート

2007-06-25 22:13:23 | ミュージカルを歌おう

今日は誕生日だ。
年女だ。
しかし年々気が若くなっていくような気がする。
いや、元々精神の成長が20歳ぐらいで止まってしまったのかも。

娘と2人で9時に家を出発。
高輪区民センターのホールに到着。

午前中は、青山明先生の奥様、
青山惠子先生の門下生の皆さんの発表会。
お手伝いのために早めに楽屋入りしたのだが、
意外にすることがなくて、みんなで近所のラーメン屋に食事に行く。

ここがおいしかったわ!
今度、白金高輪に来たら、また食べよう。

1時半、惠子先生の発表会開演。
私は、下手袖で、扉の開閉のお手伝いをしていた。
そこで一緒にしていた方が、
明・惠子両先生のお弟子さんで、
「タイタニック」に出演していた方だという。
とても素直な感じのいい若い青年だった。
その方のお兄様がピアノ伴奏をしていらしたし、
お母様は、出演者として歌っていらした。
音楽一家なのだそうだ。
(帰宅後、タイタニックのパンフレットを見たよ!)

惠子先生の門下生の皆さん、うまい!
一人で平均年齢を下げている、我らがRieちゃん
ものすごくうまい!
なんという澄んだ、若くてのびやかな声。
いつもふざけて歌っている時とは全然違うよ。

その後、休む間もなく、
ミュージカルワークショップ優のリハーサル。
夜は、我々のミュージカルコンサートだ。

リハ前に、インドから一時帰国中のchihaさんと、
お嬢さんのペコちゃんが、
「早く王様になりたい」を披露してくれた。

リハーサルでは、ある程度納得のいく歌が歌えた。
先週、青山先生に言われた課題も、
ちゃんとこなしていたつもりだった。
そして一番気をつかった、NGポイントでピッチを落とさないように。
できていたと思う、たぶん。
リハーサルでは・・・。

あまり時間もなく、メイクをなおしたり、発声したりしているうちに、
いつのまにやらこの世界~♪
じゃなくて、開場、開演。
早い、早い。

「何もやらないよりはやり過ぎる方がいい」
という光枝語録を思い出す。

「丘」と歌いだすより半拍~一拍前に、を感じろ。
「風」と歌いだすより半拍~一拍前に、を感じろ。
「感じない」と歌いだすより、半拍~一拍前に、
何も感じない焦燥感を感じろ。
常に、先に、先に、情景を頭に描いて歌え。
それが、青山先生からの課題だった。

マキャヴィティの2人は、レベルが違いすぎて見とれた。
インド帰りのchihaさんは、
あいかわらず余裕の美声で歌いあげるし、
舞台経験初めてで、超ビビリのたどぅは顔面蒼白になっているし、
ヘロデ王の主催者さんは、すっごく楽しそうだし、
ABBAの「Winner」に挑戦するけいちゃんは、
リハで着ていた上着を脱ぐ覚悟をしたし、
カジモドを歌うカズ兄は、
なんだか皆に迫害されて育ったような顔つきになってるし、
四季の研究生だったM島さんは、
司会+着替えの多さで右往左往しているし、
パッツィは、なんとなく一人超然としているし、
楽屋からは、不思議系かおりんの歌声が聞こえてくるし、
どんどんわけがわからなくなってきた。

必死で姿見の前で、
こう動けば、どう見えるか、研究を続けた。
ああああ、これで体型さえもっとスッキリしていれば。
足さえ、もっと自由に動けば。

私より前に歌う人の歌は、緊張でじっくり味わえなかったけど、
みんな、稽古の時とくらべると格段に良くなっていた。
本当に凄いな、みんなの力も、青山先生も。

そうこうするうちに出番。

一呼吸とって、一人芝居の開幕のつもり。
すでに歌うという意識はない。

「諸君、我々は今、雪山にいる」

この時、照明が背景をブルーにしてくれたらしい。
感謝!!>照明のAKIKOさん

「さあ、感じて! 感じて! 感じて!」

客席にかけて行ったら、4人目で夫を発見。
しまったぁぁ、これですっかりあがってしまった。
ピアニストじゅりちゃん「感じて!」をかけて、
伴奏が始まる。
あああ、なんとか落ち着け。

青山先生の課題、
歌いだす半拍~一拍前に、感じてから声に出す
これは完璧にできたと思う。

何も感じなかった。
それで困った。
みんな、本当に何か感じてんの?
マジで?
うわ~、どうしてもバカバカしいとしか思えない!

ドンマイ、ドンマイ、まだまだこれからだよ。

必死にがんばった。
みんなにバカにされて、からかわれた。
先生まで嘲笑した。
それどころか、教えることを放棄しようとした。

そんなんで教師といえるのか?
くやしい!
どいつもこいつも、憎たらしい!
ふざけんな、こんちくしょう!

もはや神頼みしか手はない。
マリア様、私を助けて。
お導きください!

なに、なに、なに、これは。
ずんずんずんずずんずずんずんずん・・・
と重低音で響く声。
自分の心の中に、湧き上がってくる力と勇気。
それが、ある日ついに言葉となって聞こえた。

こんな先生、サイテーじゃん!
学校やめちゃえよ!
もっといい学校がいっくらでもあるよ!

その声は言った。
「おまえにはちゃんと素質がある」

ほ~らみろ、ほ~らみろ、ざま~みろ。
私は今や、女優になったのよ!
だ~れが言ったって?
「女優は無理だよ、なれっこない?」
おーーっほほほほほほほ。

学校をやめた後、その大嫌いな先生が死んだ。
でも、な~~~んも感じなかった。
悲しくもないし、嬉しくもないし、
どうなんだろうね、こういうのって。
いいのか、これで>私
なんか、しみじみ泣けてきたわ~・・・。
呆然。

できたと思う、ちゃんと。
世界を作ることはできた。

でも歌えなかった。
歌は、今までで最悪の出来だった。
一番よかったのは、先週の青山先生の稽古の時。
それを必死でキープしてきたが、
緊張でノドがかたまり、NGポイントもできなくなっていた。
声が全然出なかった!

難産。
でも産みました、なんとか1曲。

考えてみれば私、共演者のいない舞台って初めてに近い。
(高校の時、一人語りのようなものをやったきり)
北川クラスでのソロの時も、
共演者が、いつもそばにいた。
ピアノのじゅりちゃんがいたけど、
一人芝居って、なんて孤独なんだろう。
あがったら、それをお腹にまで引きおろすきっかけがつかめない。
一人だと、あがりっぱなし。

つらかったけどいい経験でした。
皆さん、ありがとう。

ようやく、KAYOさんの「キャバレー」あたりから平常心が戻り、
客席で楽しむことができた。

ネーチャンの後頭部が見えた。
あっちゃんシーズーが見えた。

K子さんの「愛した日々に悔いはない」に、
みんなでコーラスをつけて終了。

negiさん、のんちゃん、ポポちゃん、タテケイちゃん、
差し入れやお花、ありがとうございました。

あっちゃん、お菓子ごちそうさま。
おいしく腹に入ったよ。

ネーチャン、全然顔見なかったけど、
方向音痴なのに、来てくれてサンキュー。
(この人の批評がまた辛口で)

早く帰らなければいけない人たちを除いて、
軽~く打ち上げ。
心にもないお世辞を絶対に言わない青山先生が、
本気でほめてくださった。
特に、打ち上げには参加していなかったけれど、
けいちゃんの「Winner」は、ベタぼめだった。
青山先生は、
できなかったことが、どこまでできるようになったか、
伸び率を評価してくださっている。

乾杯の後、いきなり娘がこう言い出した。
大勢の前で発言することが苦手な娘なのに、
「ちょっと私事ですみませんがいいですか」と声をかけて、
私に、
「お誕生日おめでとう」と、香り付きドライフラワーをくれたのだ。
サプラ~イズ。

青山先生はじめ皆さんにHappy Birthdayを歌ってもらった。
しあわせ~~~。

陶然と酔った。
終電のがして、近くの駅からタクシーに乗る。

長い長い1日だった。

本日、私が抱いた感情。
不安、感謝、驚愕、焦燥、不思議、幸福、
リラックス、緊張、尊敬、親近感、憧憬、
愛しさ、勇気、無念、軽蔑、嫉妬、期待、
劣等感、苦しみ、傷心、怒り、憎悪
の22個でした。
(『Nothing』の中の感情も含む)

今日の青山語録。
「手を抜いた上手なプロより、必死に稽古したシロウトの方が感動を産む」






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サダちゃんが持続しないです(BlogPet)

2007-06-25 11:25:18 | 日々雑記
サダちゃんが持続しないです。ここにテーマも仕事された。*このエントリは、ブログペットの「サダちゃん」が書きました。
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