１００円突破！（２）

さてさて、１０１円突破ですね

本日ロイターの記事にて・・・菅義偉官房長官は１０日の閣議後会見で、外国為替市場で１ドル１００円台まで円安が進み、株価も１万４５００円台まで上昇していることについて、政策が順調に進んでいる一つの証だと思うと語った。また「今後ともアベノミクスで日本経済再生が進展し、ひいては世界経済にも貢献していくことを望んでいる。株は安いより高い方がいい。そういう意味で（市場の動きは）政策が順調に進んでいる一つの証だと思う」と述べた。

先日、ある御菓子メーカーに在庫確認をしたところ「在庫はありますが６月より１箱の中の個数が減ります」と・・・。実質値上げと言う事だ。今月に入ってから、こういうメーカーは非常に多くなっており値上げの流れは止まる事がない。無論、値上げしたくても出来ない業種もあり、そういうメーカーは減益を余儀なくされ倒産しないためには経費を切り詰めるしかなくリストラや減給という作で凌いでいく他ない。今年年末迄には円安から来る値上げがかなり浸透すると見る。一部の輸出企業の増益組こそ給料増額はあろうが大方の企業は輸入減益組なので“景気回復”は夢のまた夢と言う事になる予感・・・

円安→企業減益→値上げでしのぐ→家計圧迫→買い控え→売上減少→企業減益→リストラ（減給）→家計圧迫→買い控え→売上減少→企業減益→

典型的な負のスパイラル

１００円突破！

ついに１ドル１００円突破です。（これを書いてるＡＭ７時過ぎは１００円６４銭）
アメリカの景気回復に当たりドルが買われたという事ですが、何年か前からアメリカは緩やかであっても必ず回復すると言われており、雇用統計や住宅着工件数などの色んな指標がそれを裏づける数字となってきています。ましてシェール革命がありますので今後の数年間でひょっとしたら“大バブル”が到来するかもしれないとまで言われている事から（安倍総理が）黙っていてもドル買い円売りは進んでいた事が見てとれるのではないでしょうか。

個別株は多少の高下があってもアメリカの“代表銘柄”を買っていれば自然と資産は増えると１年ほど前に聞きましたが、その通りになってきましたねぇ。日本株はと言えば円安効果の大きな流れから輸出株がグングン上がり、つられて内需株も上がっていくという投資家には笑が止まらない状況。実際のところ“アベノミクスは幻想”と言われているけどアメリカの回復は数字を見れば幻想でもなんでもなく事実なので、そこにくっついている（アメリカへ輸出している）日本企業の業績は自然と上がることは安易に予想できますね。

ただし、最近騒がれなくなった欧州危機は前からなんら変わっていないので気になる要因でしょうか・・・