得能大輔の赤い薔薇の日々🌹 Hybrid Popstar "Daisuke Tokunoh" since2005

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マイフェイヴァリット ☆太田裕美/ドール☆

2005-12-23 | one of my favorite
とくのうです。寒いですね!
でも、今年の札幌は雪が少なくてイイ!!

今日はちょっと長文です。長くなってごめんね!

最近クリスマスが近いせいか、何か寂しくなっちゃって(笑)
世の中の風潮に流されまくってる自分です。
で、時間がある時はいろんな曲聴きまくってました。
古い曲やら新しい曲、邦楽も洋画も。
歌詞カード見ながら、いろいろ想像しながら・・・

そんな中で最近一番ハマってるのがこの曲です。
クリスマスが近いのにこんな曲を紹介するのもどうかと思うのですが(笑)

ドール   作詞:松本隆 作曲:筒美京平 唄:太田裕美

プイと横向いて出て行ったきり あなた夜明けまで帰らなかった
窓の人形を話し相手に 一生結婚はしないと誓う
大きくなったら何になる? 花嫁よ
葉っぱのお皿 木の葉のお椀 ままごと遊びの日は帰らない
横浜生まれのセルロイド 心が無いからセルロイド
苗字も変えずに暮らした部屋で 涙で瞳が青く染まった
Doll Doll Dollよこはまドール


あなた桟橋でよく吹いていた 銀のハモニカもいつか錆びたわ
恋のはじめだけみんな優しい あとを哀しみが追いかけてくる
大きくなったらどこに住む? 横浜よ
セロファンの海 色紙の船 ままごと遊びの日は帰らない
都会に生きてるセルロイド やっぱりあなたもセルロイド
何にも知らず乗せられたのが 不倖の船だと気付いて泣いた
Doll Doll Dollよこはまドール

横浜育ちのセルロイド 頬紅はがれたセルロイド
明日はフェリーで旅してみよう 青空横切り旅してみよう
Doll Doll Dollよこはまドール


(歌詞は歌詞カードより引用しました)  

僕は個人的にこの曲凄く印象に残りました。
曲も詞もいろいろなことを考えさせられて・・・
実は曲と歌詞を一緒に聴いてもらえたら凄く伝わると思うのですが。

太田裕美さんのヒット曲の多くは松本隆さん作詞、筒美京平さん作曲で
この曲も「木綿のハンカチーフ」や「赤いハイヒール」などと同じで、
都会に上手く迎合できない女性のことを歌っていると思うんです。
この「ドール」は1978年にリリースされた曲です。

(僕はあんまり読解力がないから、間違ってるかもしれないけど、)
ディスコチューンとも東洋的とも取れそうなイントロから始まるこの曲は、
この歌詞は見てもわかるとおり、恋愛や都会の生活が、
夢見ていたものと違って失望していくような内容だと思うのです。
もしこれを悲しいとか、辛いとかと嘆くような歌詞は
簡単に共感できるかもしれないけど、美しくないと思う。

この曲の凄いところはそれをいろいろな事に投影してる事だと思います。
野口雨情の童謡「赤い靴」(実はこの「赤い靴」は北海道に密接に
かかわりがある曲ですが、機会がある時にその事も書きたいです。)
の人形になぞらえていたり、
持っていた幻想や憧れが「ままごと遊び」や「セロファンの海」になってたり。

そして凄いのがサビの「セルロイド」。
寂しいとか冷たいとか酷いとか疲れたとか、そういう感情をストレートな
言葉にしないで、人形の材質で歌っていて。
まして太田裕美の暖かいような、無表情なような歌い方で
「心が無いから セルロイド」って歌ってるのが本当にインパクトがあって。

そして、曲、アレンジも凄い。横浜を舞台にしているからか、イントロ、Aメロで
なんとなく東洋的なストリングスのポルタメントがあったかと思うと、
Bメロのままごと遊びのところは、日本的なメロで、
サビはまたアップテンポになってて、最後にコーラスがハモってて。
ハーモニカのことが書いてあると思えば、最後のサビ前で
ハーモニカソロがあるし。

筒美京平の曲も松本隆の歌詞も本当に素晴らしいと思う。これがプロだなあと。
謎かけが沢山あって簡単には理解できなくて、
聴き手にいろいろな解釈ができるようにスペースを空けてくれているような。

こういう曲を聴いた時に僕はどうしても、最近のJPOPと比べてしまう。
わかりやすい歌詞、わかりやすい曲。歌いやすいメロディー。
アレンジだけは目茶目茶凝ってて。
手っ取り早くお金になる音楽ばかりが日の目を見てる感じがしたりして。
そういう風潮だから、携帯電話で音楽を聴くようなリスナーが普通になって、
アーティストだけでなく聴く側の能力も落ちていくのかなあと思う。
(もちろん今のJ-POPにも輝いた良い曲は沢山あると思いますが・・・)


僕はそういうところに妥協しないで、自分らしさと質の高さを目指して、
これからも曲を作りたいなあと思います。そして馬鹿なパフォーマンスをして。
いろんなひとに喜んでもらえるように・・・
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日はお世話になりました(*>∀<)o (りえ)
2005-12-25 18:41:10
今日はお世話になりました(●´艸`)゜:・。+:*りえですw



1人だけ赤ジャージだったやつです((笑))



実はりえドールのCDもってます((笑))



今日は本当にお世話になりました(●´艸`)゜:・。+:*
返信する
Unknown (とくのう)
2005-12-25 21:40:04
>りえさん

こちらこそありがとうございました。

皆さん楽しめましたでしょうか?

また札幌に来たら遊びましょう!



凄いね、大田裕美のCD持ってるの?

僕ですら、リアルタイムの曲ではないのに(笑)

僕は正直、この書き込みをした時、

もしかしたら誰もこの曲を知らないのでは

と思って不安でした。



若い人にも昔の曲って浸透してるんだなあって

実感しましたよ。
返信する
Unknown (ゴル姉)
2005-12-28 00:14:40
はいはい、リアルタイムど真ん中の私が来ましたよw

てか私の訪問を心待ちにしていたでしょ??



「ドール」かぁ…、1コーラスなら歌詞見ずに今でも歌えますわー!

O.ヘンリーの短篇小説をモチーフにした「最後の一葉」もグッとくるよ。おすすめです。



返信する
Unknown (とくのう)
2005-12-28 01:53:40
>ゴル姉さん

ゴル姉キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!

期待通りの書き込み嬉しいですw

僕は流石にこの曲はリアルタイムでは

覚えてなかったんですよ。「明星」の歌本の

歌詞カードに載ってたから、曲の存在は知ってた

のですが。



最近古い曲も聴いているんですが、意外と

歌詞を考えて聴いていなかったなあって思います。

松本隆の歌詞は本当に奥が深くて大好きです。

「最後の一葉」も聴いてみたいです。
返信する
トラックバック (kyu3)
2005-12-29 22:11:14
こんにちは。こちらの記事に、トラックバックさせてもらいました。
返信する
Unknown (とくのう)
2005-12-30 00:54:50
>kyu3さん

了解しました、書き込みありがとうございます。
返信する
はじめまして (inemaru)
2006-03-10 00:25:37
私も昨年から「ドール」にずっとハマっております。完成度の高い曲ですよね。ちなみに太田さん本人によれば、イントロ部分は、羽田健太郎氏がオモチャのピアノを背中を丸めて弾いた音をサンプリングしたものらしいです(ラジオで言ってました)。「赤い靴」「青い眼の人形」など、童謡を彷彿とさせる詞も面白いと思います。



遅らばせながらTBさせていただきました(私のほうは感想程度で、大したことは書いていないのですが…)。
返信する
Unknown (とくのう)
2006-03-10 00:58:17
>inemaruさん

はじめまして!書き込みありがとうございます。

この曲は本当にいい曲だなって思うんですよね。

それにしても羽田健太郎がおもちゃのピアノを

弾いたイントロと言うエピソード、凄いですね。

今の均質化された音楽界では考えられない、粋な

遊び心ですね!



それにしても太田裕美さんの人気ってすごいです。

一つの記事でトラックバックが来た事ないですし。
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