結局出かけてこようと思っていたのですが、
スポーツクラブで汗をながしたら、がっくり疲れてしまって
眠ってしまいました。
今日は本当に休んでしまった・・・
まあでも、今日は早い時間にいろんなところへ行ったので
折に触れて書いていきたいなあと。
先週書いた歌詞についての記事の続きです。
(もう時間があいたから忘れてしまったかなあ)
http://blog.goo.ne.jp/mercury-12/e/d5b239cfa8743c20dbd38b02ee90dab5(↑vol.1の記事)
そう、曲を書き始めて最初の頃は、あまり歌詞に重点を置いていなかったのですが、
いろいろなアーティストのいろいろな歌詞を読んだり、
多くの物に触れて、いろいろな経験をしたり、
歌詞のフレーズを沢山書いて行くうちに、
自分なりに歌詞の意味を感じる事が出来るようになってきたんです。
わかりやすくいえば、20代の頃なんかは、
他のアーティストの歌詞(邦楽でも洋楽でも、
プロでもアマチュアでも)や詩集を読んだりしても、
ただの記号にしか見えなかったんです。
ところが、沢山詞を書いたり、いろいろなものを読んだり
いろいろな体験をしたり(←これが一番重要かも)
しているうちに、自分なりに意味を感じてきたんですね。
(もちろん、その解釈は間違っているかもしれませんが・・・笑)
そのあたりの内容で前回は終わったと思います。
さて、自分の作詞についてですが、
実は、書いている自分自身では、意味を持っては書いているのですが
聴いている方の頭の中ににどのように映っているのか、
僕には、全くわからないんです。
きっと、いろいろな画像が頭の中に浮かんだりするのかもしれませんが・・・
これは、自分の顔の表情が他人にどのように見えているのか
わからないのと似ていると思います。
でも、そこが作詞、作曲の面白いところでもあると思うんです。
往々にして、歌詞というのは、作者の体験や思いを基に
想像を膨らませたり、あるいはリアリティーをもって、
沢山脚色したり、何かに投影して作られたりすると思います。
(まあ、中途半端な職業作詞家のように、記号を当てはめただけの
中身のない歌詞もありますが・・・)
でも、それが、聴く人にとっては、聴く人の体験や思いとシンクロして
聴いている人の頭の中に、作者とは全くちがった世界の画像や
風景が流れたりするんだと思います。
それが、共感したという事かもしれません。
僕が好きな歌詞というのは、その人らしさが出ていたり、
或いは、ストーリーがしっかりしている物が好きです。
それでいてわかりやすければ、最高です。
もし、多少複雑で難解でも、その人が何かを示したいという「思い」が
あふれていれば、とても惹かれます。
僕が、音楽に対して、ワクワクした思いが強かった頃は
良い歌詞や良い曲が沢山あった気がします。
やっぱり、洋楽にしても邦楽にしても旧盤の歌詞をみたら、
「ああ、そうだよなあ」とうなずいたり、
時々、泣けてしまうようなものもあります。
一流の物は、わかり辛くても、何かが伝わるんです。
逆に、つまらない歌詞や曲は、見ていて退屈で、眠くなってしまって
頑張っても最後まで聴けなかったりします・・・
そういえば最近は、個性的な詞が減ってきたような気がします。
判で押したような、わかりやすい(言い方を変えると使い古された)表現や
ただ、語句を組み合わせただけの、スロットマシーンのような
歌詞が多いと感じます。
そして、幸せな事を大げさに誇張したり、
とても白々しい応援の曲だったり、
全く意味のない歌詞だったり・・・
綺麗な事ばかり歌われてる気がします。
(勿論、前向きな歌詞は素晴らしいし、幸せな歌詞は
心温まります。そのリアリティが伝わるのであれば・・・)
でも、僕の目から見たら、
世の中はそれ程綺麗な世界ばかりには見えないんですよね。
ワイドショーとか見ていたらわかると思いますが。
(そのワイドショーすら、大味で、若干現実を曲げていると思いますが)
正直、おかしな世の中だと思ったりします。
別にそういう曲が何曲かに1曲あってもかまわないと思うのですが、
「ここ一番の1曲」というときは、含蓄のある詞を見たいですね。
やはり、音楽業界の景気が悪いせいなのか、
手っ取り早くお金になる音楽を作らざるを得ないのかと思います。
それで、私のような、ヒエラルキーの末端の、道端に転がる石ころの、
無名のアマチュアは何をするべきかというと、
せめて、正直な強い「思い」が込められた歌詞や曲を作る事かなあと思うのです。
無理をして、人生の素晴らしい部分だけを探して、
或いは、真実を捻じ曲げて、偽善や欺瞞を歌わなくても良いかなあと思うんです。
その人のキャラクターに合った脚本で良いのかと思うのです。
だから、僕はどうしても、
「幸せ一杯に満たされた瞬間の感動」
よりは
「何かが満たされていなくて、切ない」
事の方が、美しく思われるのです。
(勿論、感動的な歌も良いものです。決して嫌いではありませんよ)
そしてもう一つは、簡単に「あ、わかったわかった、そうだよね」
と理解されてしまう曲ばかりでも、不味いなあと思ったりします。
「噛めば噛むほど味が出るような、スルメみたいな曲」
を作って行ければ良いなあと、心の底で思うのです。
もちろん、これは今現在の自分の感じ方です。
これから、作風は変って行くでしょうし、
たまには、感動的な曲も作って行きたいなあと思っています。
ここまで書きましたが、自分の歌詞はまだまだで、
非常に稚拙だと思います。もっと勉強して行かなければならない。
ティーンエイジャーのアマチュアの歌詞とかを見て
時々ハッとする事があったりもします。
「俺はまだまだだなあ・・・今まで何やってたんだろう」
と自信を無くす事も度々あります。
だから、もっと謙虚に、いろいろなものに触れて
いろいろなものを吸収できるスポンジみたいになれたら良いなと思います。
今日は長くなってしまいました(笑)
また、気が向いたらvol.3でも書きます!