得能大輔の赤い薔薇の日々🌹 Hybrid Popstar "Daisuke Tokunoh" since2005

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5/21のライブ詳細と今日のポエム

2005-05-17 | ライブ
とくのうです。こんばんは。

5/21(土)のPARK POINTでのライブ詳細が決まりました。
開場 PARK POINT(南1西7 スカイビル)
開演 17:00~19:30くらいまで
出演 古川偉輝、井上美穂、高田誠、森、こころ、得能大輔(敬称略)
*チケットは無しで、食事1オーダいただければよいそうです。

あと前述の、6/4 BESSIE HALL,6/9 BRIGEのほかに
6/19(日)にとまと畑でもライブする予定です。


さて、今日は私の好きなポエムを紹介します。
高村光太郎の詩です。

「手紙に添えて」

『どうして蜜柑は知らぬ間に蜜柑なのでせう
どうして蜜柑の実がひつそりとつつましく 中にかはいい部屋を揃えてゐるのでせう
どうして蜜柑は葡萄ではなく 葡萄は蜜柑ではないのでせう
世界は不思議に満ちた精密機械の仕事場

あなたの足は未見の美を踏まずには歩けません
何も生きる意味は無い時でさへ この美はあなたをひきとめるでせう

たつた一度何かを新しく見てください
あなたの心に美がのりうつると あなたの眼は時間の裏空間の外をも見ます
どんなに切なく辛く悲しい日にも この美はあなたの味方になります
仮の身がしんじつの身になります チルチルがダイヤモンドを廻します
あなたの内部のボタンをちよつと押して もう一度その蜜柑をよく見てください』
 

僕はつまらぬことで辛くて心が締め付けられそうな時に、よくこの詩を思い出して
帰り道の花をみたり、雲の流れや木のそよぐ音に耳をすましたりします。
そんな時は何か自分だけが感じる美しいものに、切実に出逢いたいと思うのです。
この詩で言うみかんのように、全てを忘れて、見とれてしまうような。

この詩は戦前に書かれたもの(‘38)ですが、今でも通じる真理だなあって
本当に思います。

長くなりました、では。
コメント (4)
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