めけめけ様の日々雑感

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バレーボールにおける胴体力(W杯日本女子を観て)

2006年05月11日 | N氏ブログ「超初心者~」復刻版
単に、本に書いてある事のみを当てまめる

超初心者的なシロート解答だと

『股関節のとらえが弱いから』
『胴体が良く動いていないから』
『丸める/反るが できる余地がたくさん残っているから』
『伸ばす/縮めるが できる余地がたくさん残っているから』

という、あんまり実際の役に立たない解答例になってしまいます



確かに、上記の事は事実です。
しかし、これでは、バレーボールの
どの局面(フェイズ)で、どのように役に立つのか、また、動いていない事が原因で
どういう失敗が起こってしまうのかが、はっきりせず、

結局『役に立たない素人の戯言』の域を出ません

そこで、今回のVS中国戦を例に取り、胴体力的な分析をしてみます

まず

1 レシーブ編

ものすごい威力のある中国側のアタックを、正面から『膝を曲げて(この言い回し重要)』
日本側はレシーブしようとしていました。

このレシーブをする時、日本選手は全員、斉藤 孝 先生のいう通り
いわゆる『踏ん張って!!』います。

サイト-変換するとすれば、『あのバレー日本女子代表を見習いなさい。あの踏ん張りを』
といった所でしょう。


しかし、下半身で力んで『踏ん張って』いる限り、強烈なスパイクの勢いを殺して
レシーブし続ける(『し続ける』 という所がポイント)事は難しい、、、、

(これは、サッカーにおけるロングパスのトラップにもあてはまります)


強烈なスパイクを正面からアンダーでレシーブする時、『腰を落とせ!!』と、
口を酸っぱくして指導する監督が、大部分ですが、

それは『腰(骨盤)が落ちている』のではなく、
『膝が曲がる事により、見かけ上の腰の位置が下になっている』だけです、、、

これだと、長時間やればやる程、膝や足首、腰などに過大の負担がかかり、
故障の要因になります。

『足だけで』踏ん張り続ける事により、長時間やれば 足がもつれます。

結果、後半になればなる程、ダイビングレシーブの数が増えていくわけです
(足で追っていけなくなってくる)

これは、『体力のなさ 根性のなさ』という原因ではありません!!
解説者も間違えないでください

そうではなく
『胴体が動いていない事により、脚そのものに負担が係りすぎているため』
です。

脚に負担が係りすぎているために、後半の肝心な所で、脚が上手く動いてくれない
そのため、スパイクの威力を上手く殺せなくなってしまい、相手のスパイクが
決まりやすくなっているのです、、、、

(この部分を『根性』や、『精神論』だけで分析しても、
同じ事をくり返すだけです。それじゃ必死でプレーしてる選手が 悲しすぎる、、、)


では、どうすればいいのか

ここで、胴体が上手く動いている事が生きてきます

もう一度、アンダーで正面からレシーブするシーンを思い出してください

レシーブする瞬間、背中はCの字に『たわんで』いるはずです
(いわゆる『丸める』)この、丸める動作により、スパイクの威力を殺す事が

上手くできれば、脚そのものの負担は、同じ動作をするにしても軽くて済みます。
胴体が動く事により、背中の筋肉が柔らかくなれば、膝に負担がかかりにくい状態で
『腰(骨盤)を落とす』事ができるわけです。

結果、レシーブ率も上がってきます


2 スパイク編

トスが上がり→スパイク という流れですが、トスのタイミングが少し

ずれた場合、骨盤からの連動が足りないジャンプだと、空中の一点でしか
タイミングがあわせられないため、そこで攻撃がずれてしまいます。

これが骨盤からの連動が利いた『丸める/反る』を上手く使ったジャンプだと
スパイクを打てる『打点』が空中の一点だけではなく、『ゾーン(幅)』に
なります。

キューバの選手などが、上手く胴体を使った
独り時間差スパイクをよく使っていました。

(これを黒人特有の瞬発力とバネのせいにしていては、いつまで経っても
対抗できないでしょう)


これは、最初からセッターが時間差攻撃をしようと思って行っていたのではなく、
トスを受けた選手が、空中で日本のブロックのポジションを観た後に 自分で
リズムを切り替えていたわけです
(無論、時間にすれば0コンマ何秒の世界ですが、、、)(スーパーボディP137参照)

これができるのとできないのとでは、攻撃のバリエーションにものすごく大きな差が
生じてきます

通常、攻撃パターンをサインを出しながら決定するのは、セッターが相手コートの
選手のポジションを観ながら判断するわけですが、その判断に加えて、
アタックにいった選手が空中で『もう一度確認する』という高度な事が可能になるわけです

そうすれば、決定率もおのずから上昇していくでしょう。


また、アタッカーの『伸ばす/縮める』がもっと良くできるようになれば、
空中で腕の角度をあんまり変える事なく、打つコースを変える事が可能になります

(中国の選手は、ものすごくこれが上手かった、、、)

これがブロックにも生きてきます

ブロック時に空中で利くのは『伸ばす/縮める』です。
大きく肋骨が動いてくれれば、空中で腕を動かせる範囲が格段に広がります

つまり、身長の低いブロッカーでも、ブロックの範囲を大きくする事が可能になるのです

カバーする範囲が空中で広くなれば、それだけ相手のスパイクのコースが制限され、
レシーブ率も上昇します





細かく分析していくと、もっと長い文章になってしまいますが

とりあえずは、これでいいでしょう。

ガンバレ、ニッポン!
(ちなみに、私はセッターの竹下さんを凄く応援したい人間の一人です、、)

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