めけめけ様の日々雑感

胴体力関係は、「N氏式胴体力」カテゴリ。

正宗太極拳基本14勢を覚えた。

2005年09月10日 | 日記・雑感
正宗太極拳基本14勢をなんとなく覚えた。
部分部分で怪しいところもあるけど、これで、
「趣味で太極拳やってます~」
と言える。やったー。
まだ、形をいいかげんになぞるだけだけれども、
だんだんと、身体を股関節と仙骨と骨盤から背骨の構造で支え、
手足を筋肉のつながりで引っ張り、内臓の重心を生かした身体の使い方が出来るようにしたいものだ。

「されど罪人は竜と踊る」(浅井ラボ)

2005年09月10日 | 日記・雑感
さて、今日は「されど罪人は竜と踊る」を読了。
この作品は
「森羅万象を統べる究極の力、咒力。それを自在に操る咒式士二人組。ひねくれ者のガユスと非常識極まりない美貌の狂戦士ギギナは、事務所の財政難を解消すべく、いつものように役所の下請け仕事を引き受けたのだが…待っていたのは900歳になろうかという巨大竜。しかもそいつを倒したのがまずかったらしい。皇国を揺るがす大陰謀劇に強制出演となってしまった!」という話。
竜とか出てきます。そして咒式という科学的な魔法が出てくるお話です。世界観的には携帯電話もあるし列車もあるたぶん雰囲気的にはシャーロックホームズ時代の雰囲気だけれども、文明レベルは現代レベルそして、パソコンとインターネットはない。って感じかな。
この作品はきわめて独特の文体が熱い作品でした。以下に具体例を

「その両掌の中の、魔剣ネレトーの回転式咒弾倉が咒弾開放の火花を吹く!
ギギナの発動した生体強化系咒式第五階位<金剛鬼力膂法(バー・エルク)>により、筋肉繊維の遅筋にグリコーゲン、速筋にグルコースとクレアチンリン酸が、両方にアデノシン三燐酸と酸素を送り込み乳酸を分解、ビルピン酸へと置換。脳内四十六野と抑制ニューロンによる筋肉の無意識限界制動を強制解除する。同時に甲殻鎧の各部を締める螺子を弾き飛ばすほどに、瞬間的に筋繊維容量が増大する。
脚部の大臀筋、中臀筋、大腿四頭筋、縫工筋から下腿三頭筋が。
胴部の大胸筋、前鋸筋と外腹斜筋と腹直筋が。
背中の大菱形筋、広背筋、僧帽筋が。
肩の三角筋、腕部の上腕三頭筋、上腕二頭筋が。
全身の約四百種類六百五十の強化筋肉が限界まで膨張。そして超人化した全身の筋力が生む剛力を束ね、竜の下顎に刺さった屠竜刀に一点収束、前方へ振り抜くっ!
鱗と骨と筋肉を裂き砕き、刀身は地から天への弩雷となり虚空へと疾り抜ける。黒竜の頭部はそのまま剪断されて月夜の宙空へと舞い飛び(以下略)」

こんな文体です。この文読んで、うおーかっちょえー、と燃える人は買いです。わけわかんねーと引く人は買わないほうが吉です。

ただ、しびれた台詞がひとつありました。

「私は負けないよ。普通の人間の卑劣な力を見せてあげよう。
弱き人々のささやかな生を守るためなら、時代遅れの竜や異貌のものどもなど鼻唄まじりで滅ぼし、咒式の呪いなど笑って超克してみせる。
弱く脆い人間の、その弱さと脆さだけで、人は立っていけると証明してあげよう」

これは咒式も使えず戦闘能力もない政治家の台詞ですが、彼はその智謀策略を以って、主人公や竜や他国を手の内で操ります。ぶっちゃけすべての黒幕です。でもこの台詞はかっこよかった。ただ彼が出てくると政治的な話が多くなって、政治の話が死ぬほど苦手な私には辛かったなー。ともかく面白い作品でした。