今日も薬の力にたより、やや回復してきた午後3時から
「殺×愛0―きるらぶZERO―」(風見周)
を読む。この作者の作品を購入するのは初めてである。
なぜ購入したかは、あの
「ホーンテッド!」の平坂読先生が、
彼のサイトのリンク先の文句で
「非モテ世界の生き神様」
「今、非モテが熱い!」
「非モテでもいいじゃない、人間だもの」
「非モテで何が悪いの?」
「愛なんていらねえよ、夏」
「非モテっていいよね。」
「これからは非モテの時代だ!」
「涙を拭いて立ち上がれ。」
「人間は2種類に分けられる。非モテとそうでない者だ!」
と、ここまで非モテ非モテ連呼している作家が
風見周だったからだ。
ここまで非モテを連呼されるからには非モテの同志として買わずにはおれまい。
ということで中身をちらりとも見ずに購入。
というわけで、読了。
僕はそんなにライトノベルを読んでいるわけではないので、基準が西尾維新と平坂読になるわけだが、その二者と比べると、いまいちテンポが悪い。キャラクターのテンションが低いため、読んでる脳内でそのキャラクターが動いてこないのだ。前半読んだところまでで、こりゃちょっと失敗したかな、と思っていたのだが、後半あたりからなかなか読ませる展開になってきて、終盤の
「僕を殺すためなら、なんでもするよね?」
「無論」
「だったら・・・・・」
「僕と恋愛しないか」
のくだりは、かなり盛り上がった。ちなみにここの会話の意味まで説明するとネタバレになると思うので割愛。
世界設定や描いている心情や状況から読み取れるテーマは凄くいいのだが、文体のテンポが私とあまりあわないので、総合点として及第と言ったところだろうか。感想としては「ん、そこそこ。」と言った感じだ。もう少しかっこいい文体や言い回しが多かったらよかったのだが。やはり買う前のぱらぱら読みは必要だな。
ところで、一緒に買った
「されど罪人は竜と踊る」はちらりと中身を見たのだが、やけに難しい熟語が乱舞するかっこいい文体でしたよ。オタク好きのする。
これも2chのライトノベル板の平坂読スレッドで話題に上がっていたから購入したんだけどね。