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白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

ローマ世界の終焉(上)-塩野七生

2020年09月27日 | 読書

評価4

東西に分かれた後のローマはボンクラ皇帝2人の後見を前皇帝との間で誓約した、西ローマ軍総司令官スティリコが実質統治することとなる。

経済力の低下により軍団の弱体化も進んだこの時代、北アフリカ、ガリア、北イタリアにフン族に押し出される格好で侵入する蛮族が大量発生。窮余の策として、蛮族の居住を認める代わりに軍団への参入をはかる同盟部族化を推し進めることになる(ローマの蛮族化)。蛮族の中でも強力だったのは西ゴート族で頭目のアラリックは、408年には西ローマ帝国の軍司令官にまで就任している、

このアラリック、410年に謀略により国家反逆罪に問われ死刑となったスティリコ配下の軍団兵とともにイタリア半島を南下、実に800年ぶりに帝都ローマを占領してしまうのだった、しかも、ローマ全ての金銭、奴隷の全員解放など数々の要求を突き付けて帝国を揺さぶり始めるのだが、行軍の途中で病死してしまう。さー帝国の行く末は・・・?

しかし、お国のため、ボンクラ皇帝のため働き続けたスティリコに対する民衆、元老院の評判が悪すぎる。あまりにも可哀そう~、あまりにも真正直過ぎたんでしょうかね~

臨死体験(上)-立花隆

2020年09月27日 | 読書

評価4

立花隆が臨死体験者へのインタビュー、臨死体験研究者(エリザベス・キュブラー・ロス、レイモンド・ムーディ)への取材、脳科学者の証言を通じて「死後の世界」の秘密に迫る圧倒的思考ドラマ。

まばゆい光、暗いトンネル、亡き人々との再会ーから蘇った人々が語る不思議な体験と幾人の人々が語るその後の超能力の獲得。う~む、なかなか結論にたどりつけないのがもどかしいが、あの「田中角栄研究」の立花隆のきめ細かい取材とどちら側にも偏らない姿勢を評価したい。「スピリチュアルな世界」を解明できるのか?下巻に期待!

実は私、臨死体験はないが、不思議な経験は何度かしている。高校時代に寝ていたところへ「お~い、元気でやってるか~勉強がんばれよ~」という親戚の声が聴こえた翌日、このことを親に話したところ、返って来た親の言葉は、「さっき連絡があって、XXさん、昨日の夜亡くなったんだって」というものだった。

これも高校時代だが、家への帰り道、突然「寝屋川」という3文字が頭に浮かんで来て、{なんでだろう?」と思いつつ、家についてテレビをつけるとニュースをやっていて、アナウンサーがこう言うではないか「本日、寝屋川で大火事がありました!」