白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

まぶたー小川洋子(再読)

2020年09月14日 | 読書

評価4

8つの作品からなる短編集。
前回読んだ時はどうもピンと来なかったが、小川さんのエッセイを読んだので、少しは「小川ワールド」に近づけたような気がする。「バックストローク」「飛行機で眠るのは難しい」が秀逸。現実と非現実が交差する物語。

この類の作品を吸収するには歳を取りすぎている気がしないでもないが・・・(笑)

最後の努力(中)ー塩野七生

2020年09月14日 | 読書

評価5

四頭政(テトラルキア)は4次まで進むが、一時は東西の正副帝、実質的にイタリアと北アフリカを統治したマクセンティウスなどが加わり6人が乱立。そんな中、313年のミルヴィウス橋の戦闘でマクセンティウスを下したコンスタンティヌスが西の正帝として力を蓄え東のリキニウスとの二頭政(ディアルキア)に突入。この二人の皇帝により313年には「ミラノ勅令」により、キリスト教が公認される。

その後、北方蛮族の侵略をどうにか防ぎ切ったコンスタンティヌスは、324年、ついにリキニウスとの決戦に打って出る。戦場はイスタンブール周辺。双方、陸上15万、海上300隻を数える大兵力の激突となり、戦略にたけたコンスタンティヌスが勝利する。