名なく位なきの楽しみ―――菜根譚を読む
リタイアした後、町内会の仕事をボランティアのつもりで5~6年ほどつとめた。 今の状態は、「名もなく位なき」状態だ。 私に文句を言うのはかみさんで、愛犬は少々吠える程度。 こう...
日本人の心情を考えるーーー勤勉、几帳面、軽躁
日本人の国民性は、「勤勉」、「几帳面」ということは言えるだろう。 残念ながら「軽躁」というのも、もう一つの特性だ。 俗に言う「熱しやすく冷めやすい」 武田信玄の遺訓の中に主将...
若者の虚無主義についてーーー年寄りもそうならないことを願う
最近の若者は保守的になったという。 保守的になるくらいならまだましな方で、「虚無主義」に陥っているようだ。 経済成長は無理とあきらめて、その上年寄りが多すぎて何を言っても自分た...
「ゆとり」なき社会の味気無さ
かって「ゆとり教育」なるものが喧伝されたが今はどうなっているのだろう。 今はまた詰め込みに戻ったのだろうか? 大人の社会もやれITだ、SDGSだと目まぐるしい。 少しほってお...
久しぶりに見た官僚の矜持ーー武士道精神と騎士道
世襲政治家とか恵まれた頭脳で官僚になった人たちには、謙虚な心持が必要だ。 ところが全部自分の力で今の地位があるような顔をしている輩(やから)が多すぎる。 「上に立つことを約束さ...
天上天下唯我独尊の意味を考えるーーミモザ、アザレア、ツバキを楽しむ
天上天下唯我独尊、この言葉ほど間違って理解されている言葉はない。 普通は、独りよがりの鼻持ちならない奴、のことを指す場合が多い。 しかし本当の意味は、 人間の命はこの世に一つ...
評価したい三人の女性ーーー林真理子、遠藤誉、望月衣塑子
私が現役時代(主に昭和)を過ごした会社は比較的女性の多い所だった。 しかし管理職になる女性は少なく対等な扱いとはいえなかった。 今に至るも日本社会は昭和の感覚を引きずっているの...
恥を忘れた人たちーーーガーシー、高市早苗
「菊と刀」の著者ルース・ベネディクトは、日本文化を「恥の文化」と表現した。 これは大筋で当たっているだろう。 小さいころ何かおかしなことをして、親からから言われた言葉、 「人...
自然体で生きるーーー植物の生き方を見習う
もうこの年だから、自由気ままに生きてもあまり文句は出ない。 かみさんが時々ツッコミを入れる程度か。 歳をとると体は確実に衰えるが、知識欲や好奇心はまださび付いていないと思う。 ...
「負け方を知っている世代」がいなくなってこの後どうなる。
中村草田男が、 「降る雪や明治は遠くなりにけり」を詠んだのは1931年(昭和6年)31歳の時だった。 その明治の心とは「恥を知る」だという。 昭和6年頃は昭和恐慌の後で世情が...