マーケティング戦略で重要視されるのは「単純接触効果」だ。
人間は、見慣れているもの、よく知っているもの、記憶に残るものを選ぶ。
しつこいほどコマーシャルが流されるが、結局その商品を買う羽目になることが多い。
従来の自民党総裁選は、1か月近くテレビジャックしていたから嫌でも自民党に票が流れる。
野党は指をくわえて見ているだけだった。
今回は、自民党の総裁選と立憲民主党の代表選が重なった。
その意味では「政権選択前夜」という野田佳彦のキャッチフレーズは的を射ている。
自民党は「刷新感」を打ち出し、あわよくば裏金・統一教会を忘れてほしい気持ちが見え見え。
一方の立憲民主党は「昔の名前で出ています」形だが「重厚感」を打ち出す。
自民党は小泉進次郎と石破茂が先行しているようだ。
立憲民主党は野田佳彦と枝野幸男の対決だろう。
有権者が彼らに求めているのは、
「大丈夫、きっとうまく行く、という安心感」
これからいろいろ討論会が開かれ候補者同士で議論されるだろうが、誰がそんな期待に応えてくれるだろうか。