適材適所論
岸田内閣はわずか1か月で3人の大臣が更迭された。 これは、岸田首相に人を見る眼がなかったということだ。 器用に立ち回る人間を有能だと思って要職に付けると、とんでもない間違いを起...
日本のトップの決り方と能力の有無ーーーそして薔薇は何を思う
日本では、トップが決まるのは、必ずしも能力が優れているからではない。 概して上層部の談合で決まると、割り切っておいた方がよい。 総理大臣も、派閥の長でもあり人柄も悪くないなどと...
有生の楽しみーーー今が見えればよい
スマホだパソコンだと情報社会のただなかに放り出されている。 この社会とはほどほどにつきあえば良いと思っている。 この年になれば、「好きなことをおやりください」である。 ...
耄碌(もうろく)を楽しむ
耄碌という字をよく見るとなかなかに味がある。 耄(もう)の意味は、平均寿命が50歳のころの80歳、90歳の意味。老と毛で意味を表すとはユーモアがある。 碌(ろく)の意味は、ぼけ...
巧言令色すくなし仁ーーー人間はいつの時代も同じか
巧言令色すくなし仁 孔子 ことばを巧みに操り、人から気に入られようと愛想よくしている者には、誠実な人間は少ない。 孔子は2500年ほど前の人間だが、今も同じようなことが繰り広げ...
日本は「自己愛」から「嫌われる勇気」へ
日本の「自己愛」が決定的に傷つけられたのは、2010年中国にGDPで追い抜かれたときであろう。 それまでの日本は中国を下に見ていた。下に見るならまだしも馬鹿にしていた部分もある。...
新年雑感
煤はきて心の煤はかえり見ず 越智越人(芭蕉門下) 年の暮れに家の内外の掃除は隈なくきれいにしたが、一番肝心な心の煤はらいを怠って正月を迎えた実感を詠んだもの。 確かに心の...
名刺の肩書についての雑感
もう名刺を持たなくなって何年経つだろう。 現役のころは名刺を切らして冷や汗をかいたこともあったが。 名刺を持たなくなって「せいせいした」と言うのが正直なところ。 一抹のさびし...
好きなことをしていたら健康になるーー瀬戸内寂聴
100歳近くまで生きた瀬戸内寂聴さんの健康法は、 第一に好きなことをすること。次によく寝ること。そして肉を食べること。 私もこのやり方を見習っているが、魚も食べる。 この...
冬の山里を詠うーー西行、伊藤佐千夫、太宰治
冬の山里はだいたいさびしいものだ。 しかしそのさびしさの中に自由がある、思いがけない人の訪れもある。 さびしさに堪えたる人の又もあれな庵ならべむ冬の山里 西行 ...