自民党総裁選に立候補した小泉進次郎氏の出馬会見を見ていた。
誰かが描いたシナリオを無難に演じていたが、楽屋裏が見えるだけにあまり心に響かない。
大部分は実行できないだろうと思うからか。
政治家も4代目になれば、彼の性格は政治家という家業から影響を受けていることがわかる。
父親の小泉純一郎の顔が二重写しになって目の前に現れる。
時々竹中平蔵や菅義偉の顔も浮かんでくるのだ。
「聖域なき規制改革」など、まさに新自由主義へ逆戻りだ。
嘘をついてはならない、という教えは宗教の基本だ。
子供にもそのように教える。
しかし世の中に嘘があふれている。
そんな時のために先人はちゃんと次のような言葉を用意している。
「嘘も方便」
権力を持つとすべてが思い通りになると錯覚し、その錯覚によってもっともらしい話をこしらえる。
最近の政治家では安倍晋三元首相が際立っている。
兵庫県の斎藤知事も何やら怪しい。
大方の人は(有権者も)嘘を見抜けると考えているが、見分けられるのは半分くらいだ。
我々としては、悲しいことではあるが「権力者は嘘をつく」という前提で見ておくことが必要だ。