
重大な敗戦もまた人生の糧になるーーやまあじさいと薔薇
涙と共にパンを食べた経験のあるものでなければ、人生の味はわからない。 ゲーテ 人生の味は晩年でなければわからない。 それも銀のさじを口にくわえて生まれてきたような幸せな人には...

一燈を頼むーー「言志四緑」佐藤一齋を読む
一燈を提げて暗夜を行く、暗夜を憂うること勿れ。只だ一燈を頼め。 佐藤一齋 一つの提灯を提げて暗い夜道を歩くのが人生。 闇夜を心配することはない。一つの提灯を頼りにして行けば...

恵まれた人間は心して生きよーーー白洲次郎
戦後、吉田茂の懐刀としてGHQと堂々と渡り合ったのが白洲次郎だ。 (GHQ---連合国軍最高司令官総司令部) ケンブリッジ大学に留学したが、彼が学んだものは英語力とノブレス・オ...

日本人の「老年的超越」について
後期高齢者の段階になると、身体がいうことを利かなくなるし記憶力も定かでなくなる。 さらに同年代の知人や友人が亡くなり社会的ネットワークが小さくなる。 そこでこのような壁をどのよ...

あるがまま(自然のまま)を大切にする
超高齢の方に「幸せでいる秘訣は何ですか」と聞くと、「あるがままを大切にしています」と言う言葉が返ってくるという。 一定の年齢を超えたら体の衰えを受け入れるのも良いのだろう。 テ...

老いを受け入れるのもまた楽しからずや
年と共に髪の毛が薄くなった。もう増えることはなかろうとあきらめている。 その代わり薄くなり始めのころから髭を伸ばし始めた。 こちらの方は髭剃りをあまりしなくてよいから楽である。...
柔の理を忘れた日本の指導者ーーー岸田首相の勘違い
コロナの蔓延、ウクライナへのロシア侵攻、安倍元首相凶弾に倒れる、旧統一教会と自民党の癒着、そして物価の高騰など落ち着かない世情である。 それに対応する岸田政権は、余計なところで力...

失敗しても許される可愛げのあるやつ
この年になるとほぼ毎日が失敗の連続である。 一番多いのが物忘れだ。 現役の時、こんなことをしていたら左遷か首になるのが関の山。 ところが少々の失敗でも大目に見てもらえるタイプ...

秋の夜は酒はしづかに飲むべかりけり
酒の飲み方は年とともに変わってきた。 若いころは味を楽しむというよりは、勢いで飲むパターン。 現役のころは付き合い酒が主になる。 あまりおいしいと思って飲んだことはない。 ...

知力はあるが「智恵」と「倫理観」無き政治家たち--葉梨と山際
知力の基礎は記憶力だ。 知力があれば学問の最高府である東大に入れる。 東大の中でも法学部が最たるもの。 ところが智恵や倫理観を欠くと無様な結末を迎えることになる。 今回辞任...