自民党の候補者の話を聞いていると、新自由主義と復古主義的価値観が浮かび上がってくる。
小泉進次郎は無派閥という立ち位置で比較的自由な立場だと思っていた。
しかし先日の総裁候補者会見を聞くと、新自由主義的政策と復古主義的政策を見事にミックスしている。
おそらく菅グループと安倍派の両方から「よい子」と思われたいのであろう。
著しく評価を下げたのは茂木敏充幹事長か。
本来は岸田政権の継承者であるべきだが、防衛増も子育て支援策も増税なしで行えるという。
だったら議論の最中になぜ主張しなかったのか?
いったい幹事長という職を何と心得ているのか。
やはり明智光秀であったということだ。
石破茂元幹事長は安倍政権後半から安倍的なもの(菅・岸田政権はその亜流)に批判的であった。
石破が考える保守とは、
「保守とは何かというと、私は寛容性だと思っています。相手の主張を聞く耳を持ち、受け入れる度量を持つ寛容性が保守の本質であって、いわゆる右寄りの主張が保守だとは全く思いません」
彼の言動は信用できると思う。
しかし政策を支えるべき仲間が少なすぎる。
内部から足を引っ張られる可能性が大きい。
いずれにしても自民党内の擬似政権交代では溜まったウミは一掃できない。
政権交代しなければ日本も自民党も変われないだろう。