リタイアした後、町内会の仕事をボランティアのつもりで5~6年ほどつとめた。
今の状態は、「名もなく位なき」状態だ。
私に文句を言うのはかみさんで、愛犬は少々吠える程度。
こういうのを「閑静安適」の楽しみというのだろうか。
人は名位の楽しみたるを知りて、名なく位なきの楽しみの最も真たるを知らず。 菜根譚
コーギー犬のメギー
赤とんぼじっとしたまま明日はどうする 渥美清
渥美清さんは風天と称して俳句を詠んだ。
なんともユーモアとペーソスが含まれていてホッとする。
ペーソスーーー哀愁とでも訳せばよいのか、人間らしいしみじみとした情味を感じさせる。
少しずつ春が近づいている感じがする。
冬きたる野の木野の草限りなく衰ふるものに美しさあり 窪田空穂
私はこのような境地にまで至っていないが、このような気持になりたいと思う。
ミモザ(2019.2.28 札幌百合が原公園温室にて)