13日のびわ湖国際医療フォーラムでの特別講演に続き、お疲れのところ阿部先生には関西に残っていただき、医療通訳研究会でご講義ごいただきました。参加者は25名。午前中に研修会をしていた行政通訳のグループMCINETの方々も残ってくださいました。阿部先生はクリニックで、多くの外国人を診察されています。そのご経験の中から、事例を交えて、統合失調症やうつ、その他精神科の症状と治療についてお話くださいました。後半は質疑応答を行い、通訳者が現在抱えている精神疾患通訳のケースについてや病気に関する疑問点についてご教示いただきました。
MEDINT会員には、医療通訳に興味をもってくださる医療従事者の方々がたくさんいらっしゃいます。今月の滝尻先生も在住外国人の医療問題に関心をもちながら神戸市看護大学で精神看護について研究されています。1時間という短い時間だったのですが、お願いしていた通り、精神科でのアナムネや患者の取り扱いなどの注意点についてうかがうことができました。医療通訳者にとって精神科の通訳は本当に難しく、できればやりたくない通訳です。ただ、そこに誰もいない以上やらざるを得ない状況が多々あります。措置入院や法律などについてもコメントいただき、裏話も聞くことができてとても充実した講義でした。