前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2020/6/18 11:35 | 最終変更
未発見の謎の物質「暗黒物質」を探索している東京大や名古屋大、神戸大が参加する国際実験チーム「ゼノン」は17日、イタリアのグランサッソ国立研究所の地下にある施設で実施した実験で、想定外の事象を観測したと発表した。
未知の素粒子を捉えた可能性があるという。
暗黒物質である可能性は低いが、信号の特徴から素粒子物理学で存在が予想される粒子「アクシオン」かもしれず、東大などはさらに詳しく調べる。
アクシオンも探索が続く素粒子で、太陽で生まれるとされる。
発見されれば物理学の最も基本的な理論「標準理論」の未解決問題を解く鍵になる。
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http://archive.fo/Oteia
新しい観測装置、あるいは規模が拡大された観測装置は新しい地平線を見せてくれるものですね。
期待したいと思います。
もう少し詳細な内容
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『ダークマター直接探索実験に動きあり。東大ら国際グループ「予想していなかった事象を観測」の意味
https://www.businessinsider.jp/post-214940
この実験は、「キセノン」と呼ばれる化学的に非常に安定な物質の液体と、宇宙の約85%を構成するとされる未知の物質「暗黒物質(ダークマター)」との間で起きるわずかな反応によって生じる光を直接検出することを目的に、2016年から2018年にかけて実施された(実験ではダークマター以外の現象も検出可能)。
この実験で検出できる光はごくわずかだ。
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現時点で得られたデータからの分析では、今回観測された結果はアクシオンが存在しなくてもたまたま起きる可能性が約0.02%(標準偏差:3.5シグマ)あるという(トリチウムによるノイズ、ニュートリノの新たな性質によるものである可能性は3.2シグマ)。
それでも十分低確率だと思う人も多いだろうが、素粒子物理学の世界で「新しい素粒子の発見」を謳うには、「検出されたシグナルがたまたま出てくる確率」が約0.0001%(同:5シグマ)以下になることを示さなければならない。』
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まだまだ先は長い様です。