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電王戦・ぷえらアルファの弱点

2013-04-17 14:41:21 | 日記
塚田九段が明らかにしてくれました。

「ぷえらアルファの弱点」であります。

「入玉されると極端に弱くなる」とね。


将棋24での指摘もあり、ある程度の対応はしていましたが、覚悟を決めた
プロの前にはそれでは不十分でした。

こぎれいにまとめ上げられた評価関数の想定を超えたのであります。


一人の人間と一つのコンピュータが将棋という世界で戦う。

戦いの原点がここにもありました。

「肉を切らせて骨を断つ。」

恐ろしい戦法であります。

評価関数にはとても理解できないでしょう。

でもそれが戦いであります。


「ちょっとうんざりしました。」

感想を聞かれてのヒール伊藤氏の答えです。

「美しくない」と。

「将棋としては面白くない」と。

まあそんな想いでしょうか。

ヒール伊藤氏のヒールたる所以は、その素直すぎる答え方にありますね。


でも、うんざりさせた主原因は「ぷえらアルファの弱点」のせいですね。

弱点がなければきっちりと勝ちました。

勝ちきれないのは、まだまだ不足があるからです。


入玉対策とそのあとに続く乱打戦の評価関数は難しいでしょうね。

棋譜もあまりないようですし。

真正面からこの山を越えるのは相当難しいと読みました。


だからといって「電王戦では入玉なしにしてくれ」はありませんよ。

それでは将棋の伝統に沿いません。

後から登場したコンピュータ類は、伝統に敬意を払うのは当然であります。


まして自分たちが勝ちやすいようにルールを変更するなどというのは
もってのほか。

技術者のさぼりというものですね。

それくらいならコンピュータ類は人類相手に将棋をしない方がいい。

自分たちだけでルールを決めて、サイバースペースでやってて下さい。


「ぷえらアルファ」はその名前が示すとおり、「ぷえらシリーズ」の初作です。

「完全体のオメガに至るまでにはまだまだ長いですよ。」と。

明言はされませんが、これはヒール伊藤氏の技術者としての覚悟、そして
我々へのメッセージだと受け取っておりまする。

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