香港気まま日記

気ままな不定期日記を写真とともに紹介します。

可憐な花

2009年03月02日 | KissDN
今日も穏やかな天気でした。

今日は少し珍しい話題にします。
言語が好きな私は、仕事で海外を歩き回り、今も中国で仕事を続けていられることに幸せを感じています。
もちろん中国語とは切っても切れないわけで、日ごろ耳に入ってくる日本語と中国語は共に生活必需言語の位置づけになっています。

中国語と日本語は異なる言語系統に属するとはいえ、漢字というツールを中国から導入している関係から、漢字語の意味や発音には共通する点が多くあるのですが、それを受け止める文化的な背景の違いから微妙に意味が異なるものも多くあります。

私は日々、意味の差の大小を認識し、その両方を使い分け、翻訳や通訳で混同はしないのですが、どうしても日本語なのに口に出しづらい単語があります。

「可憐な花」

ニュースなどで高山植物などの小さい花を紹介するときに必ずといっていいほど使われますね。
中国語であえて言うなら「可憐的花」となるのでしょうか。少なくとも「可憐な花」という日本語を見る中国人は「可憐的花」と想像するでしょう。
「憐」は日本語中国語双方とも「憐れむ・いとおしい」というニュアンスを持っているので意味的にはむしろ同等と呼ばれる部類に入るでしょう。

日本人は「可憐な花」を前にするとおそらくウットリするというか癒される人が多いでしょうね。
でも中国人は「可憐的花」と聞くと、踏み荒らされたり、いたずらに切り取られた「かわいそうな」花を連想します。

いとおしく憐れむという感覚には共通の源流を感じるのですが、この意味の微妙でかつ大きな違いが邪魔をして日本語なのに「可憐な花」が口から出てきません。

言語は楽しくて難しくて話題は尽きないのですが、気ままブログの話題としてはここまでにします。

今日は洪湖公園で撮影した「可憐な花」です。(^^;)


蓮池の縁に群がって咲いています。遠くからでも目立つ色でした。


私にはとても「可愛い花」です。(^^;)

明日からしばらく出張。出張先でブログアップができることを期待します。(^^;)

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