王位戦50_7_2

王位戦の第７局の２日目です。

先手：深浦王位
後手：木村八段

戦形：横歩取り（中座飛車）


アマ、プロとも相手の陣地に飛車を打てば勝ちやすいと思いますが・・・！？


△７三桂を取り、▲６六歩と玉の逃げ道を作りました。
先手は入玉を含みにします。


王手、角取りです。
アマチュアでは失敗例なのですが、プロではかけさせることもあります。
当然、読み筋だと思いますが・・・。

普通に考えてプロが王手、角取りを見落としているならば、ここで投了ですね！


これは、王手ではありませんでした。
手が開けば何かある感じはします。


▲７三玉より先手は入玉になりました。


先手は完全に入玉してしまいました。
後は、先手は王手を指せないで、後手に入玉を指せないように、着実に後手玉を寄せれば自然に勝ちになる感じです。


この▲５六香が後手に入玉を指せないように、着実に後手玉を寄せる手です。
なので、決め手だと思いました。


投了図です。
深浦王位の勝ちです。

結果は、深浦王位の●●●○○○○より３連敗後の４連勝となりました。
３連敗後の４連勝は、竜王戦に１度だけあるだけで、他に前例がありません。

深浦王位の王位の３連覇もすごいと思います。
また、３連敗後の４連勝もすごいと思います。

特に、この最終局は中座飛車を得意にしている木村八段から勝てたこともすごいと思います。
本局は、プロらしさ、人間らしさがある将棋でした。