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将棋の日記

七冠王・羽生善治 ~将棋の宇宙を語る~

2012-09-22 10:05:43 | ファン棋士情報
22日(土)AM0:00 - 0:45 のETV特集「七冠王・羽生善治 ~将棋の宇宙を語る~」

なぜ、羽生さんが強いのか?
その秘密が分かったような気がします。

羽生さんは、「この局面から読んでみて、どうなるのか分からないことが、1局に2~3回ぐらい必ずあるのですよ。」
「将棋は、分かるとまた、分からない部分があるのです。」
「チェスの世界は、人でも、コンピューターでも、将棋の世界より10年ぐらい先に進んでいると思います。」
録画で取っていないので、正確な言葉の引用ではないですが、そのような意味のことを言っていました。

<将棋は難しい>
過去でも現在でも、羽生さんは将棋が難しいと考えている。
これからも、そう考えるでしょう。

羽生さんは、将棋を難しいと捉えている。

<指し手の選択>
羽生さんは、将棋が難しいと捉えているので、結論が出ている部分より、結論が出ていない部分に、非常に興味があるようです。
プロが読んで、これで勝てるだろうと思われる手を指し続けていると考えます。
羽生さんは、実は違って、「プロが読んで、これで勝てる手」を前提に、「この手を読んでみて結論が出ていない」けど読んでみると意外に難しい局面。

すごく、手の選択としては、すごくリスキーな選択だけど、読んでみると意外に難しい局面を選んでいる。

<チェスの世界>
七冠王の当時から、羽生さんはチェスの世界を知っていた。
もしかすると、チェスの手筋などをとても参考にしていたかもしれません。


おそらく、羽生さんはプロが読んでも誰もが同じ局面までは考えて、この変化は読んでみても分からないけど、悪手でも緩手でもないけど、指して見てどうなるだろう?
そのような、すごくリスキーな選択だけど、羽生さん自身は、それを読みの裏づけてで、行けると思える手を指している。

つまり、相手にとってもリスキーな手を選んでいるので、相手も指してみないと分からない手を指しているので、相手も分からない。


羽生流がないのは、なぜ?
羽生さんは、将棋が難しいと捉えているので、いつもどの戦法でも、結論が出ていない手を選んでいます。
そして、どの戦法でも、いつも自分の課題として読んでみても分からない指し手を、引き出しのように整理しています。

なるほど、それで羽生さんはオールランドプレイヤーなんだなと、納得をしました。


現在でも、羽生さんは、読んでみると意外に難しい局面で、すごくリスキーだけど読みの裏付けで指していると思います。
なぜ、羽生さんが強いのかが分かったような気がしました。
だからこそ、将棋界の第1人者にいられると思います。

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