将棋世界の9月号より
羽生名人が名人戦の第7局の自戦記がありました。
私がこの局面を考えてみると、先手の玉は早囲いです。
先手の早囲いを咎めるならば、後手は5筋、6筋を絡めて急戦で攻めることを考えます。
そういう意味では、先手は後手の急戦で来られていないので、少し得な面がある感じです。
1)後手は居玉ではいけないので、囲いたいです。
2)後手も早囲いをすると互角に戦えそうだけど、△7三銀の1手が攻めに使われているので、手数の損得が微妙な感じがします。
この2点を踏まえて指し方を決める感じでしょうか?
後手の手の候補としては。
1)△3三銀(後手も早囲いをする意味)
2)△4二玉(居玉を避ける意味)
3)△6四角(先手の攻撃態勢を牽制する意味)
4)△8五歩(後手は棒銀より攻める)
と私は考えます。
私は、どれも1局の感じと思います。
さて、羽生名人の解説は・・・!
1)△3三銀
2-1)△6四角、▲3七銀
2-2)△6四角、▲4六角
2-3)△6四角、▲1八飛
の解説がありました。
本譜は、△4二玉、▲4六歩と進みました。
1)△3三銀、▲6五歩、△4二玉、▲4六角、△9二飛、▲5七銀、△3一玉、▲6六銀右、△4二角、▲3八飛
が1例だそうです。
2-1)△6四角、▲3七銀、△3六歩、▲4六銀、△7四銀、▲7六銀、△7二飛、▲8八玉、△4五歩、▲6五銀、△4六歩、▲6四銀、△同歩、▲4六角
後手から見ると自信がないかもしれません。
2-2)△6四角、▲4六角、△4二玉、▲3七銀、△3一玉、▲2六歩、△7四銀、▲2五歩、△8五歩、▲2四歩、△同歩、▲同飛、△2三歩、▲2八飛、△7六歩、▲同銀、△7五歩、▲6五銀、△同銀、▲同歩、△4六角、▲同銀、△7六銀、▲同金、△同歩、▲6七銀、△3九角、▲3八飛、△7五角成、▲5七角、△6五馬
より先手が面白くないようです。
2-3)△6四角、▲1八飛、△7四銀、▲7六銀、△7二飛、▲8八玉、△4二玉、▲6五銀、△同銀、▲同歩、△5三角、▲4六角、△9二飛、▲8三銀、△4五歩、▲2八角
先手よしです。
2-1)、2-2)は主導権を失う恐れがある。
2-3)の方がまさる。
と羽生名人は書いています。
私は、2-1)、2-2)、2-3)の変化は、プロでは重要な感じがします。
1)は後手も早囲いをする意味です。
2-1)は▲3七銀が攻め駒なので、△3六歩より攻めを牽制している。
また、▲3六銀、▲2六角の攻めの理想形なので、その理想形の攻め方を覚えることが重要だと思います。
2-2)は「角には角で対抗する」の格言どおりです。 それから、2筋より飛車先を交換する。
2-3)は後手の△6四角を受ける▲1八飛より後手の7筋の攻めを受け止める方針です。
アマチュアでは、どの駒をどのように活用するのか(駒をどの方向に活用するか)が重要な気がします。
私と同じくらいの棋力であれば、どの変化でも1局の将棋のような気がします。
そういう意味では、羽生名人の変化の解説は、少しでも得な変化にしたいと感じました。
羽生名人が名人戦の第7局の自戦記がありました。
私がこの局面を考えてみると、先手の玉は早囲いです。
先手の早囲いを咎めるならば、後手は5筋、6筋を絡めて急戦で攻めることを考えます。
そういう意味では、先手は後手の急戦で来られていないので、少し得な面がある感じです。
1)後手は居玉ではいけないので、囲いたいです。
2)後手も早囲いをすると互角に戦えそうだけど、△7三銀の1手が攻めに使われているので、手数の損得が微妙な感じがします。
この2点を踏まえて指し方を決める感じでしょうか?
後手の手の候補としては。
1)△3三銀(後手も早囲いをする意味)
2)△4二玉(居玉を避ける意味)
3)△6四角(先手の攻撃態勢を牽制する意味)
4)△8五歩(後手は棒銀より攻める)
と私は考えます。
私は、どれも1局の感じと思います。
さて、羽生名人の解説は・・・!
1)△3三銀
2-1)△6四角、▲3七銀
2-2)△6四角、▲4六角
2-3)△6四角、▲1八飛
の解説がありました。
本譜は、△4二玉、▲4六歩と進みました。
1)△3三銀、▲6五歩、△4二玉、▲4六角、△9二飛、▲5七銀、△3一玉、▲6六銀右、△4二角、▲3八飛
が1例だそうです。
2-1)△6四角、▲3七銀、△3六歩、▲4六銀、△7四銀、▲7六銀、△7二飛、▲8八玉、△4五歩、▲6五銀、△4六歩、▲6四銀、△同歩、▲4六角
後手から見ると自信がないかもしれません。
2-2)△6四角、▲4六角、△4二玉、▲3七銀、△3一玉、▲2六歩、△7四銀、▲2五歩、△8五歩、▲2四歩、△同歩、▲同飛、△2三歩、▲2八飛、△7六歩、▲同銀、△7五歩、▲6五銀、△同銀、▲同歩、△4六角、▲同銀、△7六銀、▲同金、△同歩、▲6七銀、△3九角、▲3八飛、△7五角成、▲5七角、△6五馬
より先手が面白くないようです。
2-3)△6四角、▲1八飛、△7四銀、▲7六銀、△7二飛、▲8八玉、△4二玉、▲6五銀、△同銀、▲同歩、△5三角、▲4六角、△9二飛、▲8三銀、△4五歩、▲2八角
先手よしです。
2-1)、2-2)は主導権を失う恐れがある。
2-3)の方がまさる。
と羽生名人は書いています。
私は、2-1)、2-2)、2-3)の変化は、プロでは重要な感じがします。
1)は後手も早囲いをする意味です。
2-1)は▲3七銀が攻め駒なので、△3六歩より攻めを牽制している。
また、▲3六銀、▲2六角の攻めの理想形なので、その理想形の攻め方を覚えることが重要だと思います。
2-2)は「角には角で対抗する」の格言どおりです。 それから、2筋より飛車先を交換する。
2-3)は後手の△6四角を受ける▲1八飛より後手の7筋の攻めを受け止める方針です。
アマチュアでは、どの駒をどのように活用するのか(駒をどの方向に活用するか)が重要な気がします。
私と同じくらいの棋力であれば、どの変化でも1局の将棋のような気がします。
そういう意味では、羽生名人の変化の解説は、少しでも得な変化にしたいと感じました。
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