捜査官リリィの事件簿

 　　　久しぶりに環境ワード　カーボンオフセット　

 

 

 

　　うちのリリィには、妙～なところがある。

 

 

 

　　たとえば、床に配線用の穴なんかが開いてたりすると、

　　もう、そこで軽く１時間は居座って、じっと穴を見つめ続ける。

 

 

 

　　ミシガンで住んでいたアパートは、タウンハウスのタイプ。

　　２階建ての２ベッドルームで、地下室も付いていた。

　　その地下への階段に、配線用の穴が開いていたのだが、

　　リリィは毎晩その穴の前に座って、とにかく見つめ続ける。

 

 

 

　　そりゃもう、なんかモンスターが出て来るのを見張っているかの様に

　　ひたすら凝視・・・・クモさん出て来るかも？とか思ってたのだろうか・・・

 

 

 

　　この夏にここテネシーへ引っ越して来て、

　　しばらくリリィのこの変な癖（っていうの？）を見ていなかったのだが、

　　或る夜の、マスターベッドルームのシャワー室

 

　　

 

 　　リリィ捜査官、健在でありましたッ！！　

 

　　

 

 

 

　　「う～ん・・・・ここがどうも怪しい・・・」　

 

 

 

　　

 

 

　　「張り込み開始するにゃッ！」　　

 

 

 

　　

 

 

 

　　「ちょっと匂いもチェックしてみるにゃッ」

 

 

 

　　

 

 

 

　　「とりあえず、現在時点で異常な～しッ！」

　　リリィ捜査官、引き続き張り込みを続けます。

 

 

 

　　

 

 

 

　　「う～ん・・・ちょっとこっちへ移動してみるにゃッ」

 

 

 

　　

 

 

　　再び、匂いのチェックをする捜査官

 

　　「んッ！？」　

 

 

　　

 

 

　　な・な・なんですか・・・捜査官！？　

 

　犯人の発見ですかッ！？

 

 

　　

 

 

 

　　何か必死に排水溝を覗き込んでいたリリィ捜査官の様子が

　　ちょっとオカシイです・・・

 

 

 

　　「きゃ～ッ！」

 

　　

 

 

 

　　何かに驚く、ビビリな捜査官リリィ

 

 

 

 

　　「ふぅ・・・危機一髪・・・・危なかったにゃッ！」

　　

 

 

 

 　　危機一髪って・・・水の音かなんかでびっくりしただけっしょ？

 

 

 

 

　　「いやいや、あれはモンスターだったにゃッ！」

 

　　

 

 

 

　　嘘こけッ・・・

 

 

 

 

 　　「う～ん・・・ちょっと怖いけど・・・」

　　

 

 

 

　　「覗いて見るにゃッ！」　

 

 

 

　　

 

 

 

 　　ってか・・・そこまで覗き込まなくてもいいような気が？

　　

　　モンスターなんか居ないと思うし・・・

 

　　

 

 

　　・・・て、聞いちゃ～ないですね。

 

 

　　

 

 

 

 

　　「市民の平和を守るために見張ってるにゃッ！」

 

 　　

 　　正義の味方・・・その名はリリィ捜査官にゃッ

 

 

 

 

 　　はぁはぁ・・さいですか。

　　ま、私は何でもいいんですけどね・・・。

 

 

 

 

 

　　その２０分後・・・

 

 

　　

 

 

 　　あの～？もういい加減、寝ませんか？

 

 

　　

 

　　捜査に終わりはないにゃッ！

 

 

 

　　はいはい・・・じゃ、私は先に寝るからね～。

 

 

 

 

　　ちなみに、この後もしばらくリリィは捜査を続けてました・・・。