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おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

江戸時代の七夕のロマンスー古文書にて知る

2014年08月03日 07時24分04秒 | 日記
古文書で江戸時代に書かれた村内神社宮司が書いた文書を解読している。

 

先般村の阿蘇西野宮神社から膨大な量の古文書の寄贈があってこれをこの春から「古文書講座」において解読している。

この中に、江戸時代の七夕祭りについて記したものがあり、文末に村内の氏子だったと思われる一青年が書いた和歌があったので興味深く読んだ。

これが実にロマンティックでどことなくエロティックでもあり興味を引いた。

当夜、祭るべき庭をよく清め、茅(ちがや)の柴を敷き、竹を7尺に切り左右に立て、竹の先に五色の糸を十筋ずつかけ、これを願いの糸とした。

器に水を入れ、星の願いをうつしおがむ。供え物は菓子、うり、なすび、「その他ななにても珍しきものを供え」たのである。

星に祈り、願いを詩に託し、和歌を作って楽しんだという。

○○村=村の居住区 27歳の男子名○○

ひととせに一夜とおりへど七夕の あいみん秋のかぎりなきかな

天の川一夜ばかりのあふ瀬にそ つらき神代のうらみ成らん

恋い恋いて今宵ばかりや 七夕の 枕にちりのつもらざるらむ

明け行けば 川瀬の波のたちかへり また袖ぬらす 天の羽衣

七夕の心のうちやいかならん まちにしきょうの 夕ぐれのそら

朝露に ぬれしぞ そばめ七夕の おきてわかれる 空のころもは

こういう歌を七夕のよせて作り、もしかしたら好きな人に書いた短冊を渡したのかもしれない。そして・・・

今こういう想像力を働かすことが日常でいっときでもあるだろうか