告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

抗がん剤の副作用がわかる本

2009年01月21日 | Weblog
6ヶ月前にガンの治療を断った。最初から丸山ワクチンだけでいくことに決めていた。幸いにして、医師が言うように治療を受けなければ死んでいると言われた6ヶ月目には死んでいなくで、まだ生きていた。しかも、元気に働いている。だからといって、満足して、何もしていないわけではない。今はただガンとの平衡状態にあるだけだ。交戦中だ。
 図書館や書店に行ってガンについて書かれてある書物を読む。はたして、医師の薦める治療は本当に患者にとっては利益をもたらすものがどうか、満足できることかどうか、将来受け入れることになっても、自分で納得して受けたかった。この点6ヶ月という猶予期間ができたことはありがたかった。今、目を通しているのは、慶応病院放射線科の近藤誠医師が書いた「新・抗がん剤の副作用がわかる本」だ。すばらしい本にまた出会った。

フルオロウラシルという抗がん剤が日本では多用されているという。しかし、この薬は海外においてはまったく使われていない薬だそうだ。 5-FUと表記される。この薬は私に提案された放射線治療と抗がん剤とのコンビネーションのなかに含まれている薬だから興味がわいた。日本では、放射線治療で縮小もしくは、消失したガンに対して、再発予防という理由で内服に出されることが多いとある。しかし、抗がん剤でガンの再発予防などということはあり得ない。ガンが残っているのをたたくのが補助療法であり、ガンが消失したあとも、使い続ける意味はまったくない。実際、世界中で使われているマニュアルには載っていないという。さらに、経口の抗がん剤は副作用が比較的少ないと思われているが、これも間違っているようだ。経口であれば、吸収された抗がん剤はまず、肝臓で代謝を受けたのち血流にのり、標的のガン細胞に作用する。大部分は肝臓で代謝をうけ、ガンには届かない。しかも、吸収されなかった抗がん剤は、胃腸障害を引き起こすことになる。骨髄を抑制し、白血球数を減らし、感染症に対する抵抗力を低下させるという副作用も強く出る。いったん治療を承諾した患者は、途中で拒否する選択肢がないので、必要のない人も飲み続けさせられることになるという。「大腸がんは治療成績がよく、70~80%の患者は手術だけで救命される。それに対して一様に薬を使い、副作用を考慮して毒にも薬にもならない量を投与してきたことは反省している」国立がんセンター外科の北条慶一氏の言葉を引用している。

この本に書かれてある重要と思われる部分をこれからも紹介したい。まだ読み始めた段階だ。がん患者だからこそ、すんなり納得できるような記述がある。著者の近藤誠医師は1948年生まれ。慶応大学医学部卒業、ガンの放射線治療が専門の医師だ。ガン治療の現場にいる医師からのこのレポートは信用できる。


風邪の季節

2009年01月20日 | Weblog
咽頭部は、リンパの集まっている組織が多いところだ。口蓋扁桃(扁桃腺)・咽頭扁桃(アデノイド)・耳管扁桃・舌扁桃 ・小扁桃と5ヶ所もある。 扁桃などのリンパ組織は、鼻から吸い込まれた空気の中にあるばい菌が身体の中に侵入するのを防いでくれている。私のガンはリンパ上皮ガンと、採取したガン細胞の病理組織所見で診断されており、リンパ球と扁平上皮細胞が混在する部分にガンが発生したようだ。

扁桃腺は肥大すれば、手術でとってしまうときも多い。10人に1人ぐらいの割合で、風邪を引いた時に高熱を出したりする後遺症があるようだが、ほとんどの人は問題が起きないという。
ガンが出来てから風邪に対する抵抗力が低下したという兆候は今のところはない。むしろ、風邪を引かなくなった。なぜだろう。上咽頭ガンの原因といわれるエプスタインバーウィルスがインフルエンザウィルスに抵抗しているのだろうか? それとも・・・丸山ワクチンが・・・

Today is a very good day to die

2009年01月19日 | Weblog
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
生きているものすべてが、私と呼吸を合わせている。
すべての声が、わたしの中で合唱している。
すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。
あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている。
わたしの畑は、もう耕されることはない。
わたしの家は、笑い声に満ちている。
子どもたちは、うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。

ネイティブアメリカン インディアンの歌がある。

抗がん剤と絶食の関連性について

2009年01月18日 | Weblog
ガンに対しては栄養をしっかりとるということが重要だということは以前に記したところです。しかし、絶食によってガンの増殖が抑えられるという研究も続けられている。

脳腫瘍細胞を注射したマウスを高用量の抗癌薬エトポシドに曝露させ、治療前に48時間および60時間の絶食させたマウスと、絶食させなかったマウスとを比較した。その結果、絶食していないマウスの43%が治療から10日以内に死亡したのに対し、48時間絶食マウスでは死亡は1匹だけだった。また、絶食マウスは治療前に体重が20%減少したが、治療後4日で元の体重に戻ったのに対し、絶食していないマウスは治療後20%の体重減少がみられた。絶食していないマウスにみられた運動障害、体毛の乱れ、姿勢の悪化などの毒性副作用も48時間絶食マウスには認められなかった。

化学療法中に断食するという臨床試験がある。南カリフォルニア大学において、この研究を行ってきた同大学のLongo医師によると、カロリー制限は、細胞増殖を送らせ、ストレス抵抗性を増強し、老化によるダメージから防御すると広く考えられており、あらゆる生物にとって延命をもたらすという。しかし、その正確な機序は分かっていない。

スローン・ケタリング記念がんセンターの著名な大腸癌専門医Salts医師はこう懸念する。「適切な試験が行われる前に、患者がこの方法を試してしまうことが心配だ。私もヤム・キプール(ユダヤ教の断食の日)には絶食するが、非常につらい。2日半も絶食する試験への登録を患者に勧めるなどできるだろうか?」また、ヴァンダービルト大学の医師は言う。「ごくわずかな人数で開始するので少なくとも適切である。しかし、化学療法中、良好な状態で過ごすには食べなければならないとしたこれまでの概念を大きく覆すものだ。」

どんな病気の治療であっても、免疫力が低下した状態であれば、回復力も低下するということは、実験をするまでもなく、わかることだと思う。まだガンという疾患は、多くの人の誤解を生む要素を含んでいる。

丸山千里著「丸山ワクチン」から

2009年01月17日 | Weblog
ガンが縮小し、あるいは消失するということは、同時に延命の効果をもたらすことにも通じる。医師から、あと3ヶ月、あと半年の生命と宣告された患者が、丸山ワクチンの使用によってその寿命を何年も引き伸ばしている例は枚挙にいとまがない。 なかには、ガンとともに5年間生きながらえているし、ある人はガンと10年以上ものあいだ共存を続けている。

ガンと聞くと、みんな恐ろしさの余り顔をしかめる。しかし、本当はガンそのものが恐ろしいのではない。このガンが身体の中でどんどん大きくなっていき、ついには生命を奪ってしまうことが恐ろしいのである。

もしも、ガンが小さいままに局所的に存在していても、身体に大きな影響を与えない限りはいっこうにかまわないわけだ。げんに胃ガン患者などは、気が付いた時は手遅れで、それまでは普通の人とまったく変わったところのない健康を保っていた、というケースがよくある。つまり、ガンがもしそれ以上に進行することがなければ、本人にとっては痛くもかゆくもないのである。問題は、ガンは必ず増生し、転移し、人の息を止めてしまうというところにある。だからこそ、早期発見、早期治療が絶対に必要とされているのだ。

しかし、丸山ワクチンはこうした常識をひっくり返すかもしれない。ガンの成長をくいとめることが出来るからである。「ガンがあったって怖くないですよ。普通の生活に戻れますよ」 丸山ワクチンを使っていながらも、なおガンが残っているという患者に対して、私はこう言って励ますのです。(丸山ワクチン-ガンを追いつめるより)


丸山博士の著書は絶版になっている。私はその著書を何度も読み返す。丸山ワクチンはある人にとっては、劇的な効果を示したことは間違いない。丸山ワクチンは水ではない。丸山ワクチンは水のようなものでもない。免疫力でガンを封じ込めているらしいという点が重要なところだ。6ヶ月後には亡くなっているといわれて、今元気に生きている。得をしている気分がある。

ある死の前の情景

2009年01月16日 | Weblog
患者さんは新興宗教の信者だった。180日間にも及ぶ荒修行をこなし、教祖から、他人の病気の相談にのることを許されていた。そしてその代わりに、あと50年間は、お前は死ぬことは無いと告げられていた。しかし彼は肝臓ガンの末期だった。

「先生、心配されなくとも、私は死にませんから」が、 彼の口癖だった。彼は言った。「病気を抱えた人が私のところにやってくる。私は祈る。そして患部に触る。そうすると、その人の病気は私の中に入り、私が病気になり、その人の病気は治るんです」 彼は迷うことなくそう言った。「 だから、私の身体の中にはいろんな病気があるんです。リウマチもあるし、肝硬変もある。女の病気も男の病気も、子供の病気も老人の病気もある」といって平然としていた。

輸血をして、蛋白製剤を補充し、中心静脈にカロリーを補給した。「ありがとうございました。たいへん楽になりました」と、彼は言った。表情が明るくなった。そしてしばらくすると、また悪液質が進行した。「大丈夫ですから、私は教祖に言われて死なないですから」と繰り返した。全身の浮腫が増強し、いよいよ悪くなったときに、彼はようやく目を開け、「どうも、いけませんねぇ・・・」と言った。そして、家族の人に見守られ、手を取られて亡くなった。

ある臨床医のノートにある文章です。私が丸山ワクチンを信頼しているのは、この事例のようなこととはまったく違っている。しかし、ガン患者となった今は、治るためには、あらゆる手段をつくしたいと思っている。精神的な思い込みも治療もひとつとして取り入れたい。私は治る。きっと治る。

抗がん剤について

2009年01月15日 | Weblog
副作用の無い抗がん剤治療を提唱する平岩正樹医師の本を読んだ。ずばり題名は「抗癌剤」。 抗がん剤はがんを縮小させる効果があり、試してみる価値は大いにあるという内容だ。副作用が無いようにすることは、患者によって抗がん剤の種類や組み合わせ、用量をオーダーメイドで変更することで可能だとある。この本を読むと、ガン患者の多くは抗がん剤での治療を希望したくなるだろう。 

多くの薬剤には、大人は2錠、子供は1錠などの記載がある。 薬用量と中毒量が近い薬では体重あたりの用量が示される。 抗がん剤の場合は一般的に体表面積あたりの用量が記載されている。これは、最大限に効果が発揮するため、身体の大きさにあった薬用量を正確に投与する必要があるからだろう。 人の反応をみて、用量を変更するということはほとんどの医師は行っていない。抗がん剤を投与してもすぐにガンは縮小することは少ない。副作用のでない範囲の投与で抗がん効果が期待できると断言するほど経験を持つ医師はそれほど多くはないだろう。

従来からのガン患者が栄養不足になれば、癌も栄養が足りなくなって成長スピードが低下するだろうという考えは間違っている。という記述にだけは同感だ。体重の減少のおもな原因は食思不振にあり、理由が何であろうと体重の減少は寿命の減少に直結するので、絶対に放置してはいけないとある。抗がん剤で患者を治療してきた経験豊富な医師が言うことだから信用できる。

平岩正樹医師が薦めるのは、ヒスロンHという薬を投与することだ。ヒスロンHは女性ホルモン剤で、日本では乳癌のホルモン治療薬としてのみ厚生省から認可されている。この薬には、体重増加という強い副作用がある。患者はおなかがすいて困る。だから、欧米では癌患者の食欲不振、癌による悪液質、嘔吐の改善薬としても広く使われているようだ。乳がん以外であってもぜひ使ってみるべきだという。
副作用として食欲が増すという薬は他にもある。精神安定剤のジアゼパムや抗ヒスタミン剤のぺリアクチンだ。 抗がん剤の用量を患者に合わせてもらえることが可能かどうか、保険適応外の薬をケースバイケースで使ってもらえるかどうか、主治医に尋ねてから抗がん剤での治療に入るほうがいいのかもしれない。

新年最初の診察にいってみるか

2009年01月14日 | Weblog
標準治療ということばを患者は誤解する。並みの治療と思ってしまう。出来れば特上の治療でお願いしたいものです。うなぎを注文する時みたいに。

医療の現場では、EBM(Evidence Based Medicine)ということばが重要視される。根拠に基づいた治療法ということで、今までに効果が確かめられた治療法の中で、がんの場合であれば生存率が高い治療法が一般的に標準治療となっている。

しかし、生存率だけではものたりない。QOL=生活の質を出来るだけ落とさない治療を選択したい。病院には、それぞれメニューは一つだけしかない。患者は注文するか、断るかの選択をするしかない。

そろそろ、病院に出かける時が来た。悪くなっていることは無いと思う。医師ががっかりするかも。話が繋がらない。 しかたがないことだ。


病院の実力-読売新聞の連載から

2009年01月13日 | Weblog
日曜日の朝刊にはガンについての連載がある。一昨日はちょうど頭頚部がんについての記事だった。医療機関別の2007年治療実績が一覧で紹介されてある。私が「標準治療を受けた場合の5年生存率は60%です」と説明を受けた病院を探してみたところ、2007年の咽頭部の放射線治療実績は3例、ちなみに手術件数は0だった。5年生存率についての説明は、この病院での統計だったのだろうか、3人のうちの1人は5年以内に再発したのだろうか。

県のがんセンターの外科部長の談話も載せられてある。がんセンターでは昨年、咽頭がんに対して手術26件、放射線治療は86件行われている。

患者は60歳前後の男性が中心で、高齢化社会に伴って患者数も増えつつあります。十数種類ある頭頚部がんのなかで、中咽頭、下咽頭がんの増加が目立ちます。酒とたばこが代表的な発症要因として挙げられています。(中略)特に酒とタバコが好きな人は認識しておいてほしいと思います。と文章は〆られてある。

患者にとって重要なのは、どうしたら生還できるかということだ。咽頭がんの患者が増加しているのは、酒とタバコの消費量も増加している?からなのだろうか。たしなむ人は自業自得と思ってくれと言われているように感じるだろう。元からたしなまない人はなぜ私が・・・と落ち込むことだろう。マイナスイメージを植え付けられれば、きっとガン患者は無力感にさいなまれ、希望をさらになくすことになる。がんになってから酒はやめれない。

私のガンは私が治す-ポジィティブ・シンキング

2009年01月12日 | Weblog
ガンマナイフでの治療に比べると、瞑想法でガンを治すという方法はいかにも無力のように思えてくるところだ。しかし、イアン・ゴウラー博士は近代的な医療を否定しているわけではない。医療に頼るだけでは、がんを克服することは難しいということだ。

健康の殿堂を打ち立てるためには、いくら材木を使ってもかまいません。瞑想法と食事、ポジィティブ・シンキングがその柱となるでしょう。人生で大切なものの順序づけをしっかり行ってください。書き出してみるとよく分ります。そして、自分の決めたことを最後までやり通して、健康に向けての計画を実行していってください。そうすれば「健康以上」は必ず手に入ります。(イアン・ゴウラー)

余命2週間のガンを克服した人間からでる言葉には重みが感じられる。イアン・ゴウラー博士は死ぬ一歩手前のときには毎日5時間の瞑想を3ヶ月間続けた。次の1年間は1日3回1時間ずつ。その後は現在まで毎日1回1時間のペースで瞑想法を続けているという。どんな治療法をとりいれるにしても信じること、継続することが健康を取り戻すことに繋がるともある。その前に正しい選択をする必要もある。