告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

牛乳の危険なかおり

2009年02月28日 | Weblog
私がニンジンジュースを毎日飲んでいるのは石原結實医師の「ガンにならない食べ方、生き方」という本に共感したからだ。この本の中にはニンジンジュースを飲んだことで、ガンを克服したという体験談が多く載せられてある。 その結果、私は健康を保っている。そのほかに気になる記述がある。石原医師の病院に訪れる「白血病」の患者は、まず例外なく、異常に「牛乳好き」の人が多いとの記述だ。石原医師はまず、白い牛乳を止め、赤いニンジンジュースを勧めることから治療をはじめるという。

1リットルの牛乳には、約35グラムの脂肪が含まれている。この量は一日の許容量の約半分になるといわれている。

脂肪の摂取量と乳ガン、卵巣ガン、子宮体ガンや大腸ガンの発生率は比例することが疫学的にはっきりしているという。高脂肪食を食べると胆汁の分泌をうながし、その結果、胆汁酸が腸内細菌の働きでデヒドロコール酸という大腸がんの発癌物質に変異するという。 乳ガン、子宮体ガン、卵巣ガン、前立腺ガンなど、ホルモンに支配されている臓器のガンは女性や男性ホルモンの過剰で誘発される。高脂肪食を食べると、ある種の腸内細菌が、コレステロールを素材としてホルモンを作り出し、上記のガンを作りやすくすることが分っているそうだ。血液中に含まれるコレステロールは自分の肝臓や腸で合成されるものと食事から摂取されるものがある。食物中から摂取されるコレステロールの量は一日に600~800ミリグラムでこれらのコレステロールは乳脂肪や卵黄、肉などの動物性食品に由来する。

牛乳にはカルシウムが豊富に含まれており、子供だけではなく、骨のもろくなる老人にも積極的に摂取するように、医師から薦められることが多い。しかし、ガンに対してはマイナスの効果があるようだ。牛乳は健康によいという昔からの思い込みもある。しかし、牛乳というのは子牛に栄養を与えるためのものである。人間の子供や、まして老人が飲むことではたして、どれだけの利益があるかは証明されていない。牛乳は多発性硬化症や筋萎縮性側索硬化症などの難病とも関連性があるという報告もある。

とりあえず、料理のアクセントとして使用するなら低脂肪乳にしておくのが賢明だ。

中井久夫著 「臨床瑣談(りんしょうさだん)」より

2009年02月27日 | Weblog
丸山ワクチンの有効例とみてよいものが存在することも、また100パーセント有効ではないことも認めてよかろう。身も蓋もない言い方だが人の死亡率は100パーセントである。最終的には医学の目的は、自然回復力も有限であることを忘れずに、これを適度に促して人生のQOLの積分値を最大にすることである。

1944年に丸山先生が皮膚結核の瘢痕を治すという別の目的でつくられてから64年経った。もうそろそろ100人をだますことも、1人を永続的にだますこともできるが、100人を永続的にだますことはできないという法則を適用してもいいのではないか。

私が相談された例の大部分が「最後の手段」としてであった。初期から使えば数段に効果が上がるのは、私自身の例(前立腺ガン)からも言いうることである。

丸山先生の規定どおりに使われている場合は、医師など医療有資格者以外には少ないだろうということである。一日置きにA、Bを交替で注射することになれば、どうしても日曜日にかかってしまう。さらに3日連休、5月の連休、正月や盆のやみがあって医師も休みをとる。丸山先生の「攻囲兵糧攻め」理論すらみれば、囲みがゆるむ可能性があるはずである。(ここまでは本文から抜粋)

本の中から共感できる部分を書き出してみた。丸山ワクチンに対する態度が、即、医学会における立場に影響するというのは今でも続いているようだ。医師のあいだでは丸山ワクチンの効果について話すことすらタブーになっているのは本当のようだ。著者の中井医師は精神科医であり、ガン学会から無縁であったことが自由な発言ができることに繋がっている。中井医師は前立腺ガンの患者であり、手術を受けたあとは丸山ワクチンの使用者になった。はたして、丸山ワクチンを非難する医師が、どれだけ丸山ワクチンについて知識を得ているのか疑問に思うところだ。医師であってもガンを患う。そのなかに副作用がまったくないといわれる丸山ワクチンを併用することは無意味だと断言できる医師はどれほどいるのだろうか。医師がガンを患った時は日本医科大学へ走るという。 私もまた、ダブルスタンダードが医学の世界にあることを感じてくる。

中井久夫著 「臨床瑣談」

2009年02月26日 | Weblog
2008年8月に出版された「臨床瑣談」の著者は精神科医の中井久夫さんだ。このなかに、SSM、通称丸山ワクチンについての私見 という項目がある。 瑣談とはつまらない話という意味になるようだが、まっかく興味深い内容が書かれてある。著者は丸山千里医師に会ったことがあるようだ。
中井さんが丸山ワクチン療法研究所に出かけたのは、原発巣不明でいきなり肝転移から始まった36歳の義姉のためだった。治すための手段を義兄に聞かれて、丸山ワクチンだけでしょうね、と答え、頼むと姉の夫から頼まれた。

医師名刺を出してあった私は説明会もそこそこに教授室に招き入れられた。白髪のすらりとした老人であった。「医師名刺を出したのはキミが初めてだよ。いや、医師ももらいに来るんだ、ただ、みんな医者でないふりをする。すぐわかっちゃうがね、ぼくは知らん顔をしてるんだ」。身分を明らかにして名乗っただけで、若造にこれだけの好意である。先生の孤独が身にしみたが、この人は学者だ、はったり屋ではないと私は直感した。私はすでに精神科医であった。

先生はやおら言われた。「ぼくはこんな騒ぎになるとは思っていなかった。皮膚科医として、尋常性狼瘡の変形を何とかしようと思ってね。ヒト結核菌から採ったものだ。それがうまくいった。ケロイドにも使った。有棘細胞ガンにも使ってみた。それから先は、まわりがこれにも使え、あれにも使えといわれて、とうとうこんなことになってしまった」と先生は正直であった。(引用終わり)

昨日、耳鼻科の検診を受けてきた。この時期、耳鼻科は忙しい。でも昨日は大雨だったからだ。案の定、患者は少なかった。もうすぐ8ヶ月目になるが、鼻の奥にあるガン組織は成長してはいなかった。 医師とはおだやかな会話をかわす間柄にはなってきたが、まだ丸山ワクチンという言葉は禁句になっている。 最近は、標準治療を受けるように説得することばがないのに気づいた。今度の診察時には聞いてみようと思う。「やっぱり、今でも標準治療を勧める気持ちがあるのですか?」 

ガン患者が主人公の映画

2009年02月25日 | Weblog
今、公開されている映画のなかにガン患者が主人公になっているものがある。「余命」という映画だ。 主人公は子宮ガンにかかった女性医師で、子供を生むことを優先するか、がん治療を優先するかの選択を迫られるというストーリーのようだ。 ガン患者となったものとしては、ちょっと見に行きづらい気がしてくる。結末は間違いなく 主人公の死で終わるというのは想像できる。見た後に気持ちが沈んでしまうような気がして見にいけない。 

でも、最近、「像の背中」という映画をレンタルショップで借りてきた。つい手が出てしまった。主人公は50歳ぐらいの肺がんに犯された患者。初めての検診で、すでに末期の余命6ヶ月と医者から宣告された。男は延命治療を断る。症状が出始め、会社を辞める。最後にはホスピスに入って、穏やかな死の瞬間をむかえることになる。 男には不倫相手がいた。2人の女性から想われながら亡くなる。ガン患者にとってのメルヘンの世界が描かれていた。

「おくりびと」という映画は公開されてまっさきに見に行った。死んだ後の後始末について関心があったからだ。この映画には感動した。泣かせてもらった。そして笑わせてもらった。死の前にはもういちど見てみたい。でも、納棺師と呼ばれる方の世話に世話になるつもりはない。

ウィークリー投与法

2009年02月24日 | Weblog
いつも拝見しているのはー乳がんと戦う女医・小倉恒子の日記―というブログ。以前にも紹介したことがある。耳鼻咽喉科の医師である小倉恒子さんがガンとの闘病日記を書いている。強い意思を持っている人だ。今は乳がんだけではなく、転移したガンとも戦っているようだ。その記述のなかにウィークリー・タキソールといった文章がたびたび出てくる。 

従来、固形ガンに対しては、数週間に一度、抗癌剤を注入するのが化学療法の原則だったが、週に一度のペースで投与する方法が最近は普及してきているようだ。主に肺がんに用いられるタキソールやタキソテールという抗癌剤で用いられる。この方法では、注射の間隔が短いので、正常細胞がダメージから回復する時間も足らず、したがって抗癌剤の投与量も従来法より減らして投与することになる。 したがって副作用や毒性が出ることも少なくなるという。病院にとっては、診察料も増えるし、点滴代も増すという些細な利点も生まれる。しかし、ウィークリー投与法では、従来の方法では見られなかった毒性が生じることもあるという。たとえば、タキソテールでは流涙が高頻度で発生する。さらに、胸水や腹水などの体液貯留の発生頻度が高まるという。さらにステロイドの副作用も問題になるという。タキソールやタキソテールを注射するとショックを起こす危険性がある。それを予防するためにステロイドをあらかじめ投与しておく。ステロイドは食欲を増すといった、一時的な体調を良くさせる作用がある。しかし、一方では身体を蝕むことになるという。骨がもろくなったり、感染症にかかりやすくなったりする。
ウィークリー投与の延命効果は不明です。ウィークリー投与法は従来の数週に一度投与する方法に比べて劣る可能性もあるという。こういった意見もある。(抗がん剤のやめ方始め方より) 

丸山ワクチンはヘルペスにも有効?

2009年02月23日 | Weblog
山形県酒田市の開業医、加納勇医師は昭和46年に丸山ワクチンを知り、手術後のガン患者に丸山ワクチンの単独投与をおこなうようになった。以来10年間、加納氏の手元には、綿密な治療記録がそろえられてあるという。その38例中の27例まで、すべて病理検査によって ガンであることが確認されている。この記録の一部は昭和51年10月に厚生省に提出されたが、丸山ワクチン認可への審議の対象となった形跡はない。

このうち早期ガン患者5人(いずれも健康)を除く33人が進行ガンで手術後丸山ワクチンの単独投与がおこなわれ、1年以内に死亡した人が7名(21.7%)、残りの26名が1年以上生存している。さらに5年以上生存している人は9名にのぼるという。これは、今までの進行ガンの常識からいって、驚くべき結果だという。(井口民樹著 再考丸山ワクチンより)

さらに、加納医師は丸山ワクチンをヘルペスの患者、帯状疱疹の治療にも使ったという。ウィルスは一度罹ると免疫を獲得し、二度と掛からないことが多いが、ヘルペスは体内に一生潜んでいて体力が低下した時に症状が現れるという。加納医師はこれまでにヘルペス患者を15例あつかい、丸山ワクチンで治療してきた。そのうち無効だったのは1例だけだったという。

EBM-エビデンス・ベースド・メディシン 確証に基づいた治療をしなければならない現在の医療の世界では考えられないことだ。丸山ワクチンを打った次の日には効果があらわれた患者もいたという。試してみる価値はあると思うところだ。上咽頭ガンはヘルペスに属するEBウィルスを原因として起きると思われている。だから効いているのだろうか。

猫のソックス、ガンに倒れる

2009年02月22日 | Weblog


とりあえず、ガンの告知から7ヶ月が過ぎた。身体に異常はない。図書館でガンに関する書物を読む。丸山ワクチンの治療で効果があったという記述を見ると安心できる。

しかし、どんな治療法であっても100%の確率でよくなるわけではないとも思う。徐々に悪化していく患者さんのほうが多いだろうと思う。私はいまのところガンの進行は見られないというのは、ラッキーな少数派に含まれているのだろうか。 今までの人生を振り返ると、それほどあまくはないという気がしてくる。 

きっと、丸山ワクチンはほとんどの人にとって効果があると考えるのが妥当かもしれない。ガンに対する免疫療法は、過去のブログに記したように、これからも注目されることになるだろう。そして、丸山ワクチンの価値が再認識されたときには、この治療法を拒絶した医師はどう自分自身を納得させるのだろうか。


クリントン元アメリカ大統領がホワイトハウスで飼っていた猫「ソックス」がガンを患い、2月20日、安楽死の処分を受けたとの発表があった。1989年生まれの19歳。 野良猫からホワイトハウスの住人に上り詰めた。口やあごの部分に発症したガンの治療を過去数ヶ月受けていたという。「我々だけでなく、子供や猫好きの人たちに長年にわたって幸福や喜びを与えてくれたことに感謝したい」とのクリントン一家の声明が発表された。

丸山博士からの贈り物

2009年02月21日 | Weblog
中央薬事審議会の常任部会が、丸山ワクチンを「有効と認めず」との結論を出したのは昭和56年8月14日のことだった。 

東海地区の公的医療機関でおこなわれた丸山ワクチンの臨床試験のデータがある。症例数240で A群(化学療法のみ)とB群(化学療法+丸山ワクチン)との生存率の差を調べる臨床試験がおこなわれた。11ヶ月目で25%、丸山ワクチン使用群のほうに生存率が高いという結果が示された。しかし、だれが見ても丸山ワクチンの有効性を示しているこのデータは、採用されなかったという。 

丸山ワクチン不使用を指示した患者のうち13人が、丸山ワクチン使用グループに移っていたからである。治療法のない末期がんの患者が「評判の丸山ワクチンを使ってほしい」 と懇願するのは想像に難くない。「比較試験の対象だからダメです」 とつっぱねる医師がいるとすれば、それは人命を救うための医療の道からは外れている。

平成4年3月6日「丸山ワクチン」の生みの親、丸山千里医師が死去。遺体は本人の意思により病理解剖に付された。享年90歳。明らかな死因は見つからなかったという。夫人の話によると、丸山医師そして、夫人も日頃からワクチンを続けていたという。お互いに打ち合っていたようだ。夫人はワクチンを打ち始めてから風邪も引かないし、髪の毛も・・・少し黒くなったようだと話す。丸山医師が出かける時に婦人には決まってこう声をかけていたという。「交通事故にだけは気をつけてくれ」

「ガンに打ち勝つ患者学」を読んで感じたこと

2009年02月20日 | Weblog
医療チームはどんな治療法をとるばあいも、患者や、患者の保護者にインフォームドコンセント(説明と同意)をおこなわなくてはならない。これは医療チームが患者側に手術、麻酔、放射線療法、化学療法、などをふくむ手順を、はっきり理解できる範囲で、詳細に知らせなければならないということである。

医学用語を使われても尻ごみしてはいけない。あなたに理解できることばで説明してもらうようにしよう。さらに大切なのは、同意するに細かい質問をすることである。あなたの質問に気にいらないそぶりをする医師がいれば、だまって引っ込まないようにしよう。病院を代えればいいだけの話である。

いったん、治療を開始した後は、治療プログラムを信頼し、明るい気持ちにならなければならない。そのおかげで助かると信じよう。治療法にたいする信頼感と治療効果のあいだには、非常に強い相関関係にあるようだ。ガン生還者への調査からは、治療法に期待に満ちた強い信頼感を持つことが好結果に繋がることが多いようだ。