告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

ホリスティック医学について

2010年07月30日 | Weblog
対症療法なども使わずもっぱら身体の免疫力を高めることで病気と対峙するというのが、ホリスティック医学の考え方。 免疫を抑制する治療は、発ガンだけではなく他の疾病を引き起こすことになる。ガン以外の病気に対しては試してみる価値がある。しかし、ガンは間違えれば即、死に繋がる病。ホリスティック医学の考え方で対応するというのには躊躇する。理論的な部分には納得がいっても、エビデンスが足りていないと感じる。自分で試すには納得できても、ガン患者の他人様にこの治療法を薦めることは出来ない。


ホリスティックな治療法には様々な方法が含まれる。食事療法、サプリメント、鍼灸、ハープ、アロマセラピー、太極拳、気功、マッサージ類、音楽療法、温泉治療、マクロビオテック、漢方、瞑想など、ざっと考えただけでもこれくらいある。なかには免疫力を高めるかどうか効果が確かめられていない治療法も含まれている。死をみすえるガン患者に対して、金銭をしぼりとろうとする業者も含まれているだろう。これは排除しなければならない。そのためには、従来のEBMだけではなく、患者の満足度を含めた代替療法の評価方式を構築する必要が望まれる。


ほとんどのガン患者がなんらかの代替医療を試したことがあるという統計もあるようだ。代替医療も保険適応にするべきである。健康保険税を負担しているのは患者の立場である国民。その国民の大多数が望んでいることだからだ。代替医療をしたくとも、医師から反対されて使う機会がなく、緩和ケアの段階になって初めて使えるという状況はガン患者本人にとって不幸なことだ。


丸山ワクチンには十分なエビデンスがある。使ってみたいと思うガン患者も多い。なぜ使えない状況にあるのか、これだけは到底、理解できない。



絶好調が続いています

2010年07月28日 | Weblog
2008年2月、食べ物がのどを通らなくなった。病気とは無縁の生活を送っていたが、癌と覚悟した。医者の診断を待つまでもなく、その日から丸山ワクチンを使い始めた。食道ガンだった。丸山茂雄さん(69歳)は抗がん剤と丸山ワクチンで、半年後に食道と2箇所の転移も消滅した。最近、自らの体験談をブログにして発信している。ひそかに読んでいる。おだやかな文章のなかに、確信が感じられる。読んだ人は、だれもが丸山ワクチンでの治療を望むのではないかという説得力が感じられる文章だ。ガン患者の方に一読をお勧めしたい。


→  丸山茂雄の丸山ワクチンでがん治療・がん予防


癌の宣告を受けた時から2年が過ぎた。丸山ワクチンを使い続けて2年が過ぎた。2日に一本で400円。栄養ドリンクほどの値段で心が休まるならばいいのではないか。そう思えるようになった。私も現在のところ、絶好調が続いている。

ガンの常識・非常識

2010年07月26日 | Weblog
ガン患者生還支援NPO法人いずみの会会長 中山武さんの話。会長が書いたガン関連の本はアマゾンのガン部門で1位になっているという。ガンセンターのお医者さんたちが書いた本を差し置いて購入されているという。本を買っていただいているのは実はガンセンターのお医者さんが多いらしいと・・・


ガンの常識の一番目に知っておきたいこと。医師はガンが治るとは思っていないことだという。敵対的治療。必ず治りますよと言えば、あとで患者から訴えられる世界なのだという。医師はガンの原因が何かを知っていない。知っていないから、どう治療したら良いのかもわかっていない。だから医師にお任せということは止めたほうがいい。自らの意思で直すという意識に切り替える必要が有るという。 手術後、退院する際に、患者に向かって医師は体力をつけるためにしっかり食べなさいというが、それは再発のもと、食生活に原因があるのであれば、元の生活に戻れば再発は間違いない。原因に気づけば再発はない。体力をつけるより体質を替えるようにしなければならない。心のなかのストレスも取り去る必要もある。すなおな気持ちで感謝の念を持つ。気配り、心づかいも機敏におこなう。そうすればやがて周囲の家族からいたわりの心となって帰ってくるという。 食事に関しては動物性脂肪やタンパクを3~5年徹底的に排除する。害食(白砂糖、塩分、酒、煙草など)を排除する。冷え対策も必要。朝の体温は36度以上にする。不安な気持ちを希望に変える。すぐには出来なくともその必要性だけはおぼえておく。だからいずみの会の患者はいつも明るいと。もめごとからはすぐに逃げる。ストレスが発ガンの原因になるから。それも個人差がある。困難に逃げる人も、立ち向かう人もいる。2006年いずみの会には21名のすい臓がんの患者がおり、その半数がステージ3~4という患者であった。1年たって亡くなられた方は2名だけだった。


最後に会長が6年前から自ら実践しているという究極のガン治療法が紹介される。それはミラクルウォーターを毎日飲用すること。一般にはゴールデン・ウォーターと呼ばれている。費用はタダ同然。最後のときが来ても、この治療法だけは残っている・・・と安心できる。ガンを体験した方からのことばには納得する部分が多い。平成22年7月22日の講演会での内容。



ホリスティック医学の講演会へ

2010年07月24日 | Weblog
見渡したところ、およそ100名。ホリスティック医学の関係者が4分の1、ちょっと興味をもった医療関係者が4分の1、残りの半分ほどがガン患者ではないかと推測した。でも、患者よりもその家族の方のほうが多いのかもしれない。年老いた方々よりも若い人のほうが多い、元気のない人は少ないように思われた。女性が多いとも・・・乳がんや子宮がんの患者さんが多いのだろうか? 標準治療を受けてもこの部位のガン患者であれば生存率は高く術後の生活の質もよい。演者は名古屋のガン患者組織、いずみの会の会長である中山武さんとホリスティック医学を実践する3名の医師であった。


対症療法を否定し、免疫力を低下させる免疫抑制剤は極力、使わないという、現在の医療の対極に位置する治療法。薬を使わなければ儲けは少なくなる。医師がなぜこの道に進んだのか?との疑問がわく。その答えは講師の堀田由浩医師の講演のなかにあった。堀田医師は、つい先日、7月20日に名古屋駅前に自らの病院を開設したという。「希望クリニック」 ネーミングが意味深。保険対象外の統合医療を実践する病院。美容外科もあるが、ガンの治療に関しては、活性化自己リンパ球療法、超高濃度ビタミンC点滴療法、温熱療法の他に、ホメオパシー、レメディ、気功や鍼灸がメニューに載せられてあった。


講演内容は外科医としての体験談から始まる。超早期胃ガンを発見し、患者に手術を薦め、そして実行した。そして完璧に手術は成功したにもかかわらず、患者自身は3ヶ月で亡くなると感じており、そんな馬鹿なと思ったが、実際にきっちり3ヶ月で亡くなられたという。その次には肺ガンのために片肺を摘出したところ、すぐにもう一方の肺に無数の転移が認められ、それではと次に抗がん剤を薦めたところ、患者は怒り出したという。直るために手術をしたのだ。なぜ抗がん剤治療を受けなければならないのだ。手術を受けて直っているはずと強引に退院した後、約10年後にまだ生存しているのを知ったという。懇願し、再度レントゲンを撮ったところ、ガンの影は消えて無くなっていたという。ガンは目に見えない電波、携帯電話のようなもの。ガンは体質である。体質を変えなければ治ることはないというのを悟ったという。それでも、メニューにあるガン治療は、時間稼ぎの処置に過ぎないという。その間に正しい免疫力を高める生き方を実践する必要があるという。ガンに感しての考え方は正しい。すこしだけ興味が生まれたこの医療は保険対象外の治療になる。



今晩の名古屋でホリスティック医学の講演会

2010年07月22日 | Weblog
昨日、セカンドオピニオンの耳鼻科に出かけた。新しい医師とは1ヶ月前に診察を受けてから2度目の対面になる。内視鏡での診察を終えた後に 「すごいですね、あまり変化がありませんよ」 もしくは、「ふしぎだな~進行していないように見えるね」 とかいう言葉は出なかった。事実をありのまま伝えてもらっただけ。ガン治療を受けない患者に対しての医学的な興味はあまりないようだ。患者としては、この先、進行が見られたときにはどう対応してくれるか不安になる。


きっちり一ヶ月後に診察を受けにいったのは、再び中耳炎の兆候があったからだ。小さくなっていないでただ大きくなっていないだけという状況は、ときには不安を感じるときもある。進行が遅いという事は、苦しむ期間がそれだけ長くなるという風にも感じるからだ。ときに鼻が詰まったり、耳鳴りが聞こえたりするのは不愉快だ。悩みは尽きない。


今晩、名古屋市内で開催される ホリスティック医学の講演会に出かけてみる予定。講師の中に、耳鼻咽喉科医の樋田和彦さんの名前がある。ホリスティック医学に関する話を聞けば元気をとりもどせるような気がする。

セカンドオピニオン

2010年07月20日 | Weblog
耳鼻科領域のガンに関して経験豊富な医師からセカンドオピニオンを受けたときのこと。ガンの告知を受けたときから約一ヶ月経っていた。まず丸山ワクチンでの治療をお願いできるかを尋ねた。丸山ワクチンについては論外。なぜなら、出来るだけ早く治療に取り掛からなければ、患者はひどい状態に陥ることを確信していた。ガンはあなどれないと心底思っている。だから、ガンと判れば直ぐに治療を受けることが最善だと信じていた。そのためには、患者にその恐ろしさを知らしめることも必要だと考えていたのだろう。


顔面の骨を外して、鼻の奥にあるガンを切除する手術については、まったく想像が出来ないが、たぶん、みずからおこなったことがあるのだろう。そして、その結果もわかっているのだろう。耳のそばの動脈から抗がん剤を直接患部に送りこむという治療法は肝臓ガンにおいてすでに試みられている。一時的なエビデンスしかないように感じている。上咽頭ガンの場合は、三叉神経に近いところだから、すこしでも薬剤が漏れたりすればえらいことになる。三叉神経痛は尋常でない痛みがでる。それでなくとも、顔面の表情に対して多大な影響をおよぼすだろう。抗がん剤の種類によっても違う。個々に検討する必要もある。効くと思われる薬はどれかなど、それを聞くのははばかれた。その治療を受けた患者さんがその後どうなったのか。


5年生存する割合が約60%でしかない治療法であれば、ガンが再発もしくは転移するのは必須と思われる。治療を受け入れた患者さんは満足しているのだろうかと思う。他に治療法がないという先入観念が医師にあるからそういう提案ができる。「5年前に標準治療を受けた患者さんが今も診察を受けに来ており、皆さん、満足しておられます」そんなような情報を聞けば、治療を受け入れていたかも知れない。死よりも恐いことは存在する。



信じることで救われる

2010年07月18日 | Weblog
日本医科大学に丸山ワクチンの説明を受けに出かけたとき、隣の席に座っていたのが患者らしきおばあさん。あまりにも体調が良さそうなので、つい声をかけてしまった。あなたもガン患者さんなんですか?と。いえ、ガンではないのですが。でも、私達のグループは健康のために週一回このワクチンを打っているのです。それで、私も70歳ですが、今まで風邪も引いたことがありません。このとおり元気なのは丸山ワクチンのおかげなのです。この話題は、過去に2回ほど書いている。初回の説明にワクチン療法施設にでかけたときのことだ。


おばあさんはそう信じていた。品川にかつて梅宮医院というのがあって、そこの院長が丸山ワクチンを信頼しており、自分の病院に来る患者さんたちに薦めていたようだ。その医院の患者さんたちの間で患者のグループができ、いまでも交替で大学まで薬を取りに来るそうだ。現在は違う病院で、丸山ワクチンを週一回打ってもらっているという。梅宮医院、現在は梅宮歯科医院になっている。俳優、梅宮辰夫さんの妹さん夫婦の歯科医院のようだ。梅宮辰夫さんが小さい頃にガンになり、父親の院長が丸山ワクチンを打ち、治ったという話をおばあさんがしてくれた。しかし、これは調べてみたが確認できていない。


丸山ワクチンがなくても、はたして断わることが出来ただろうかと常に考える。「たまたま進行が遅いタイプのガンだった」「患部の組織を切り取っての病理検査所見が間違っていて本当は良性の腫瘍だった」 そうであればありがたいことだ。それでも、丸山ワクチンという選択枝がなければ、私は断わることはできなかったということは確かなこと。 逆にいえば、これが多くの医師が丸山ワクチンでの治療を攻撃する理由でもある。早期発見で早期治療が最善。それを阻害している丸山ワクチンということになる。


竹中文良氏、死去の知らせ

2010年07月16日 | Weblog
特定非営利活動法人・ジャパンウェルネスの理事長であり、「医者が癌にかかったとき」の著者である竹中文良医学博士が永眠されたとのファックスがほんのついさっき届いた。1931年、和歌山県の生まれ。日本医科大学卒業。日赤医療センター外科部長を経て、日赤十字看護大学教授との経歴。


在期中に数百の手術を行ったが、手術が終わると人々はかならず「サンキュー・ドクター」といってにっこり笑ってみせる。局所麻酔の患者は手術台の上で、全身麻酔の患者は覚醒後に。誰もがそうだった。英国のある医師は、イボ族は先天的な演技者だといっていたが、実際にこの笑顔に接すると、手術による疲れもスッと消えていった。そんなとき、僕は医者になって本当によかった、と思った。医者は、人の苦しみを救うことに出来るいい仕事だ、と素直に喜びを味わった。


「医者が癌にかかったとき」という著作の中にはアフリカでの体験談が書かれてある。上の文章のあとに続けて書かれてあるのが、狂犬病の恐ろしさについてであった。獣医師としての私は、身が引き締まる思いがした。


さまざまな病気に出会ったが、とりわけ悲惨なのが狂犬病であった。日本では昭和30年代初期に根絶している。治療薬も方法も無いこの疾患に対して、僕たちはまったく無力である。患者で充満した病棟で絶え間なく唸り声をあげ、痙攣を繰り返す。しかし、この患者を収容するスペースはどこにもない。診断の結果、狂犬病が確定すれば、家族の懇願を蹴って退院させる。患者たちはおそらく窓もない家の土間で、苦しみながら息を引き取っていったことだろう。


心よりのご冥福を祈ります。

色即是空 空即是色

2010年07月16日 | Weblog
最近、よく送られてくるコメントには現在のガンの標準治療を非難するものが多い。そうであるのならば、なぜ医師が開設しているブログにコメントするのではなく、ガン患者のブログにしてくるのだろうと思う。投稿者の名前はバラバラだけど、ほとんどが1人の人間が書いているようだ。現在のガン医療に疑問をもっている、あるいは確信をもっているのであれば、ぜひどこかのガンセンターあたりにガンガンにその主張を投げつけて欲しいものである。先日の参議院選挙においてもひとそれぞれ立場が違えば、考えの相違によって、投票する人もちがってくる。もっと建設的な意見がほしい。これを飲めばガンが治るというような紹介コメントは大歓迎だ。もっとも、間違っていたら非難は覚悟すべき。


初期の乳がんを患った台湾の45歳の女性が「自分の飼い犬たちにはがんを警告する特別な能力がある」と主張している。3匹の飼い犬が、ある時期から女性の左胸をつつくようになった。女性は以前に、人間の体の異常を発見できる犬がいると読んだことがあったが、ほかに自覚症状はなくそのまま放置した。 半年ほどして胸にしこりができたため受診すると、初期のがんと診断。直径1・6センチの腫瘍が摘出されたという。(最近のニュースから)

最後に、ほほえましく明るいニュースを紹介する。ちなみに私も、むしょうに女性の胸をつつきたくなるときがある。私にもこの犬のような能力がそなわっているような気がする。



参議院選挙とつかこうへいさん

2010年07月14日 | Weblog
ガン患者として最近のニュースで気になったこと2つ。参議院選挙、ほとんどの芸能人が落選するなかで、唯一当選したのが三原じゅんこさん。みずからガン患者であり、子宮頚ガンワクチンを無料にすることなどを主張にしていた。その主張がガン患者からの支援、もしくはガンを恐れる女性に受け入れられたのだろうか。ワクチンが無料化になれば学校などで集団的に接種されることになる。国民の半分が女性である。これはワクチンを供給する側にとっても喜ばしいことであるなどとちょっと考えてしまう。ガンを引き起こすウィルスは他にもある。上咽頭ガンもウィルスが関与していることはほぼ間違いない。


つかこうへいさんが7月10日に肺ガンで亡くなった。どんな治療を受け、どんな経過であって、どんな心情であったかを知りたいと思う。しかし、本人が命を賭けて選択した治療法、知りたいという気持ちがあっても他人が詮索することではないとも思う。同じ年に生を受けた人だった。

 友人、知人の皆様、つかこうへいでございます。
 思えば恥の多い人生でございました。
 先に逝くものは、後に残る人を煩わせてはならないと思っています。
 私には信仰する宗教もありませんし、戒名も墓も作ろうとは思っておりません。
 通夜、葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます。
 しばらくしたら、娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています。
 今までの過分なる御厚意、本当にありがとうございます。


すばらしく心に響く文章。さすが文筆家だ。 ただただ合掌するのみです。
そして、私の時にも、流用させていただきたい。