告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

わが闘病の記

2009年09月30日 | Weblog
一週間まえから痰が出なくなったとブログに書いたあと、すぐにまた痰が出始めた。しかし、量は少ない。出血があるときも少なくなってきた。したがって鼻の通りがよい。そして、今日は痰がまったく出なかった。新鮮な空気を鼻から吸うことが出来て、気分がとてもよかった。(上咽頭ガンが大きくなると気道が狭くなって、空気の通りが悪くなるようだ)

ガンが大きくなっていないことだけは確信が持てる。(直径が1センチほどのガンだった。)ひょっとすると、ガン組織が小さくなっているかもという気がしてきた。そのかわりになぜか下血が出た。痔疾も古くからの持病だ。

今日、耳鼻科に出かけたが患者さんが多かったので診察をやめて帰ってきた。 ガン患者であっても、それほど、急患というわけではない。急病の患者さんの妨げになることは避けたい。

ガン闘病の記とあっても、私の場合はやまいと闘う状況にない。とりあえず今のところは。しいて挙げれば、精神的な部分において自分との戦いになるのだろうか。医学を学んだものが、現在の医学を信用せず、大多数の医師が顧みない丸山ワクチンに頼っている。はたしてこれでいいのだろうか、そんな気持ちが毎日のようにする。すくなくとも体調が悪くなっていないということで、支えられている。60歳という還暦を迎えた。今、死んでも早すぎるという年齢ではない。


丸山ワクチンの作用機序

2009年09月29日 | Weblog
日本医科大学、高橋秀実教授の「丸山ワクチンの作用機序に関する一考察を語る」より、エッセンスを紹介する。


ヒトの免疫は獲得免疫と自然免疫に分類される。獲得免疫は体内に侵入した異物の再度の侵入に備える機能を有しており、それはキラーT細胞、ヘルパーT細胞、NK細胞、B細胞などによって構築されている。一方、自然免疫は皮膚や粘膜などの体表面に構築された免疫システムで、侵入異物をいち早くキャッチし、その情報を体表面全体に知らせ、警戒網をひく機能を有している。この自然免疫を構成しているのは、樹状細胞群、ナチュラルキラーT細胞、γδT細胞であることが分ってきた。

丸山ワクチンの原材料であるヒト型結核菌には、樹状細胞を活性化する可能性のある糖脂質であるリポアラビノマンナンやヘプチドグリカンなどが発現しているとともに、アルキルピロリン酸などのγδT細胞活性化アルカロイドが分泌されていることや、CD1分子によって提示されるミコール酸やマイコバクチンといった脂質群が含有されていることが最近明らかとなってきました。丸山ワクチンはこうした自然免疫システムの担当細胞群を活性化する分子の複合体と考えることが出来る。体表面に張り巡らされた自然免疫は記憶を形成しない。丸山ワクチンを筋肉注射でなく、浅い皮下注射でおこなうこと、ワクチンを頻回(一日おき)に投与する理由はそこにあることに気づかされた。

丸山医師がワクチン療法を行っていたときは、自然免疫の実態についてはまだ解明されていなかった。ワクチンの投与を受けた患者さんの状態や反応を頼りに自らの信ずる道を進まれた丸山医師は、真の医学者・医療者のあるべき姿を示してくれているように感じる。



タバコの害を説くのは、かつてヘビースモーカーであった人だったり、免疫治療を非難するのは、かつて免疫治療を受け、まったく効果のなかった人であったり、今ただちに死が考えられない状況になると、かえって死が怖くなってきたのも同じことだろうか。1年前には、身辺整理に精を出した。今はまた余計なものが周辺に散らばってきた。これからは迷うことなくシンプルに生きたい。



0.1パーセントのガン治療、丸山ワクチン

2009年09月28日 | Weblog
丸山ワクチン投与のみを行ったglioblastoma multiformeの1症例。glioblastoma multiformeとは、脳腫瘍のうちの神経膠芽腫のこと。1982年に日本脳神経外科学会のNeurologia edico-chirurgicaという学術誌に掲載された。田岡病院脳神経外科+徳島大学脳神経外科による報告。


症例は57才男性。著しい頭痛,人格変化を主訴として来院した。1981年5月頃より頭痛,人格変化,失見当識がみられ,しだいに話の内容が相手に通じなくなり,6月15日当科入院した。入院時,うっ血乳頭,感覚性失語症を認め,CTと左CAGにて左側頭葉全体を占める大きな腫瘍を認めた。家族の希望でやむをえず丸山ワクチンのみの投与を行ったところ,約3週間後の頃より徐々に症状が軽快し,CTでも腫瘍の縮小傾向と浮腫の減退を認めた。組織確認のため投与開始後2ヵ月半で腫瘍の亜全摘を行い,glioblastomaであることを確認した。術後経過は良好であった。 本例において,果たして丸山ワクチンが有効であったか否かはにわかには断定できないが,興味ある症例と思われたので報告した。


最近読んだガンに関する本には、丸山ワクチンが奏効する割合はおおむね0.1%から1%と書かれていた。丸山ワクチンの奏効率は、健康食品のキノコ○○や△△を飲んで、「奇跡の回復をみて」「崖っぷちから生還する」といった患者さんと同じ程度ともある。医学博士が書いた本。大分昔の報告ではある。やむなく、ガン患者の家族の希望で・・・丸山ワクチンを試したところ意外な結果になったという。現在の医療現場からは想像できない、おおらかな時代があったとの感がある。



ガン治療に関する、そうなんだ

2009年09月27日 | Weblog
日本における09年度のがん対策予算総計は525億円だが、米国のがん対策の総本山、国立がん研究所の予算は約5000億円。その結果、90年代後半から米国ではがん死が減少に転じている。(日本の国立がんセンター名誉総長)

米国は1971年に成立した国家がん法に基づき、たばこ対策、がん検診、診療の充実、緩和医療、研究等に着々と手をうってきた。(同)

隣国の韓国も、03年に国家がん法を成立させ、たばこ対策、がん検診、病院間連携を進め、がん登録等の推進により、おおきな成果を上げている。(同)

わが国のがん検診の受診率は、例えば、欧米諸国での乳がん・子宮頸ガン検診の受診率が70~80%であるが、わが国では20%程度と突出して低い。(同)

十分な予算の裏づけのある新たな国策を思い切って打ち出していただくことを、国民のために強く願うものである。ガンは一般に高齢者の病気であり、わが国は超高齢社会に移行しつつあることから、がんになる人、がんで亡くなる人が増え続けている。実はがんはかなり治せるようになったし、早期に発見すればほぼ確実に負担すくなく治せるようになった。(同)


日本の人口が減っていく理由がわかった。



荒澤不動尊の「お祈り」

2009年09月26日 | Weblog
以前、紹介したサイトにあった、荒澤不動尊の「お祈り」を転記させていただく。

淋しいでしょう辛いでしょう。
しかし辛棒して下さい もう少しです。

明けぬ闇はなく、尽きぬ冬はありません。
歯を食いしばってでも、土にかじりついてでも、
どうなりこうなりこの峠を越えてください。
ああダメだなどとは決して言わぬことです。

東で行きつまったら西へ廻りなさい。
南がふさがったら北へお逃げなさい。
東西南北みなダメでしたら、暫くそこで臥せていて下さい。
天地は毎日かわる。晴れくもり寒くあたたかく、
日が出たり月が出たり、闇になったり朝がきたり、
行きつまっつたままの状態が永久に続くかのように思いなさるな。
淋しい時は祈りなさい。辛いときはお願いなさい。

神より他に杖も柱もありません。
ああ神よ  わが心の闇を開かし給え。
智恵あさく心弱きわれわれに  光と力をあたえ給え。


もうすぐ10月だというのに、日中は暑い日が続きます。いま、小康状態にあるが安心はいつまで経っても感じることはない。ただ、願うしかない。信じるしかない。智恵あさく心弱きというのはまったくそのとおりだ。もう少し・・・か? シルバーウィーク、丸山ワクチンに期待されているガン患者さんにとっては気がめいる一週間であったこと、心中お察し申し上げます。



ガンマナイフでのガン治療

2009年09月25日 | Weblog
「ガンマナイフ」 名古屋共立病院 小林達也著 2008年5月発刊

1938年栃木県生まれ。脳神経外科医。名古屋大学卒業。岡崎市民病院、小牧市民病院を経て、名古屋中川区にある共立病院、現放射線外科センター長。日本ガンマナイフ治療研究会会長。


ガンマナイフの上咽頭ガンへの一症例
手術、放射線、化学治療が一般に行われているが、充分な効果は得られていない。その治療後の残存腫瘍、再発腫瘍の救済治療としてガンマナイフを使われることが多くなってきた。三年以上の経過観察で、腫瘍の制御は57%で得られている。43%は再発したことになるが、再治療によって、最終的な制御率は79%になっている。60歳女性。右耳閉感、咽頭異常感があり、耳鼻科で右上咽頭に腫瘍がみつかり、手術生検によりガンと診断された。ガンマナイフを行い、6ヶ月後腫瘍はほぼ消失し、一年後まで再増大、転移等は見つかっていない。


ガンマナイフでの照射は一回だけ。ノバリスの場合は何回かに分割する場合もある。最大の特徴は手術が不可能な部位に治療が可能なこと。手術の際の「ゴットハンド」と呼ばれる勘や経験の関与が少なく、入院はだいたいが3日ほどですむ。

定位放射線治療の費用。
3センチ以内(ガンマナイフは直径3センチ以内の腫瘍がターゲット)の肺ガンが脳に転移したケースの場合。ガンマナイフは50万円。(開頭手術では82万円。放射線の全脳照射が34万1千円)保険適応なのでその3割が個人負担になる。その他に入院費、麻酔費、材料費がかかる。原発性肺ガンで5センチ以下のものでも4個以上あれば、保険適応にならないなどの制約がある。(ノバリスの場合) ノバリスは全身に対応するが保険適応疾患は細かく限られている。

治癒と制御
頭蓋内腫瘍の発生頻度は、人口10万人につき、年間の原発性腫瘍が約10人、転移性腫瘍は約5人、年間1万5千人に発生する。従来、脳に出来たガンの治療性成績は悪く、6ヶ月が精一杯だったが、ガンマナイフの登場でガンが原因で死亡することが非常に少なくなった(10%以下)。


名古屋共立病院では免疫療法もスタートしている。活性化リンパ球療法(CAT)、樹状細胞療法(DC)などで、すでに400人が治療を受け、有効率20.3%、なかには腫瘍細胞が消滅した例もあるという。食堂の味は美味だったことも記したい。PET検査だけはこの病院で受けた。職員の対応もグッド。


命の買い物とバーゲンセール

2009年09月24日 | Weblog
丸山ワクチンを含む免疫療法を最初から選択する人は、現在の標準治療の内容についてよく知っている、そして疑問をもっているからに間違いない。大多数の医師からのアドバイスをはねのける意思も必要になってくる。確たる信念を持ち、それを貫くという、一本筋の入ったアウトローだ。


標準治療の5年生存率が50~60%ぐらいとの説明に納得できなかった。それでは満足できない。もっと生きたい。苦しまずに死にたいというのも少しある。その結果、選んだ免疫療法は大体が10%、多くても30%ぐらいの5年生存率でしかない。丸山ワクチンに関して言えば、ほとんどのガン患者が標準の治療をやりつくしたか、医師から見放された人々である。それでも、奇跡の生還との報告が数多くある。ガン専門の医師ではなく、一介の皮膚結核を研究していた医師がガン治療法を発表した。それが多くの患者からの支持を受けた。しかし、大多数の医師から無視される状況になっている理由がわからない。


標準治療を受ける前に丸山ワクチンを試してみれば、もっと高い確率で生きられるとのあまい考えが脳裏をかすめる。副作用のまったくない治療法。試してみるだけの価値はある。悪い方向に行ったとしても丸山ワクチンに興味がある人にひとつの情報を伝えることができる。告知の時からブログを始めた。死はムダではなかったと死の直前に思いたい。


丸山ワクチンに関しては精神科医師の中井久夫著「 臨床瑣談 」に要領よくまとめられてあるので、興味のある方は一読をお勧めする。このブログにも内容について記したことがある。ページの右上隅に検索枠がある。プルダウンメニューから「このブログ内で」を選択すると表示される。ちなみに読みづらい方は左サイドの文字の大きさを「大」にされたい。



ガンの免疫療法に関する本

2009年09月23日 | Weblog
「自分の血液ががんを治す!」 水町クリニック院長 水町重範著 2004年発刊

1946年岐阜県生まれ。日本医科大学卒業。慶応病院内科を経て、82年水町クリニックを開業する。岸信介、鈴木善幸、中曽根康弘ら歴代総理の主治医を勤めた。03年タカラバイオ株式会社と新たに新会社「活性化自己リンパ球免疫治療」を設立した。


活性化自己リンパ球治療にかかる費用は1クール(3ヶ月)で約150万円。通常であれば2クールは受けたい。効果が見られる場合はそれ以上かかることも考えられる。2週間に1度通院するだけなので、入院費用がかさむことはない。保険適応外。


標準治療で効果がなかった、もしくは末期のがん患者が多いなか、この治療法で3割の患者さんに改善が認められる。さらのQOLも高く、患者からの満足度は高い。医師と会話することを楽しみにしている患者が大勢いる。世間話だけをしに来る患者もいて、院長もそんな雰囲気が好きでクリニックを開業したとある。


活性化自己リンパ球免疫治療の実際
患者さんから採決した血液を分離し、取り出したリンパ球に「抗CD3抗体」と「インターロイキン2」を加えると、リンパ球が増殖を始め2週間で約100倍に増える。さらに活性化もされるので、それを体内にもどしガンに対抗させるという治療法。1回の採血量は50㏄ほど。もともと、アメリカ国立衛生研究所でローゼンバーグという研究者が始めた「LAK療法」が元になっている。この治療法はインターロイキン2を体内に投与するため副作用が強く、かならずしも有効な治療法ではなかった。高度先進医療と認められつつある治療法。


作家の故・半村良氏(68歳没)が友人だったとある。晩年、脳梗塞から、胆管腫瘍を宣告され、手術を受けたあとに診察したところ、がんはすでに肝臓から肺に転移しており、手を差し伸べることが出来なかったことが今でも悔やまれると書かれてある。まだまだ研究途上にあり将来が期待される治療法である。



ガンを共に生き抜く人々のために

2009年09月22日 | Weblog
日本医科大学に出かけていったときにもらえるパンフレット。そのひとつが川崎医科大学の実験病理 木本哲夫博士が書いた小冊子である。その内容から考えたこと。                                                                                                                                                                                            


生体は、体内の新生物に対して防御しようとする働きがある。ガンの場合は、同一個体の正常な細胞が突然悪性に変化したため、免疫担当細胞が異物として感知しにくく、よって免疫の主役となるべきリンパ球やマクロファージがガン細胞をなかなか攻撃しようとしない、これがガン免疫療法のむずかしいところである。

木本博士が47歳の子宮ガンの患者さんの病理解剖をしたときのこと、転移した肝臓の組織スライドをみると、ガン細胞の間をガン間質が埋めていた。後から聞いたところによると、退院後にこの患者さんは丸山ワクチンを使っていたことを知った。これが丸山ワクチンに興味をもった最初の出来事だったとある。

丸山ワクチンは免疫細胞を活性化させるというよりも、ガン細胞の周囲にコラーゲンを増生させ、ガン細胞を閉じ込めることにより治癒に至るのではないかというのが木本博士の考えだ。ガンが出来ると血管も新生される。ガン組織はそこから栄養をとりぐんぐん大きくなる。その細血管からコラーゲンが出来る。コラーゲンは血管(内皮細胞)、間質結合識、軟骨、神経細胞などから作られる。それがガンの間質を埋めていく。さらにコラーゲンはガンそのものからも作られているという。コラーゲンができるのは生体防御反応でもある。丸山ワクチンには、コラーゲンを増生させる働きがみられる。ガン細胞自体がコラーゲンを作り出すということは、ガン組織が周囲の正常細胞から身をまもる手段になっているのかも知れない。丸山ワクチンを打つことによって、コラーゲンの増殖がさらに活発になり、ガン組織は自らの首をしめるように結果になるとある。


ちなみにコラーゲンはたんぱく質の一種であり、食べた場合でもアミノ酸に分解されたのち身体に吸収される。低分子コラーゲンと表示のあるものでも同じ。コラーゲンは動物性の食材に多く含まれており、多く摂取することには問題がある。



一日置きに丸山ワクチンを打つ

2009年09月21日 | Weblog
一週間ほど前から鼻の調子が良くなってきた。血のついた痰が出てこなくなった。痰も少なくなってきた。当然、鼻の通りもよくなって気分が良い。ひょっとするとガンは小さくなっているかも?と期待する気持ちが起きる。もうすぐ耳鼻科へ診察を受けに行くつもりだ。相変わらすそのままの大きさと言われたりするとガッカリするだろう。 そのときには笑って済まそう。

一ヶ月ほど前から重い鼻かぜを引いていたことは以前にも書き込んだ通りだ。黒っぽく大きい痰の塊がでたあと、ピッタリ止まってしまった。新型インフルエンザだったのだろうか。お陰で免疫力がアップしたと思う気持ちがあり、きっと良くなっているはずと錯覚しているのかもしれない。診察を受けに行くのは遅らせて、もうすこし夢を見たいという気持ちもある。


これから玄米食に変えたいと言ってみた。我が家の炊事担当から即座に絶対反対と告げられた。たんに玄米はおいしくないという理由からだ。だったら玄米だけを食べればガンは治るの? と聞かれた。ガン患者は弱者、健常者の助けを必要とする。現在は助けが必要なくとも、そのうちに必要となる時が来るかもしれない。免疫力を高めるためであっても、この秋もマッタケが食卓の上に上がることはない。炊事担当者が財務も担当しているからだ。