告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

胃ガンに対する丸山ワクチンの治験成績

2010年06月30日 | Weblog
玄米菜食を試していると、だんだん肉が嫌いになってくる。免疫力にたよる治療を選択していると免疫力を低下させる治療法が眼中になくなるのと同様の気持ちだろうか。牛丼の店の前を通りかかると、健康に悪そうな食べ物を食べていると思うまでになってきた。ところで、しし唐とタマネギ、それに牛肉を甘辛く煮た料理、昨晩のおかずのなかの一品。野菜を取り分けて食べていたが、そのうち肉を一口食べると最後まで手が休まらない。このアバウトさ、これが私のライフスタイルです。




1980年に愛知がんセンターが中心となって東海地区の23の病院で検討された。抗がん剤のみのA群と、それから丸山ワクチンを併用した場合のB群の生存率の月々の推移が示したものである。10ヶ月目の時点においで丸山ワクチンを併用したB群では70%の患者さんたちが生存していた。それに対して、抗がん剤だけの患者さんのほうは47%の生存率という結果が治験結果からは読み取れる。丸山ワクチンを併用した群は明らかな有意差があるということが証明されたといえるのではないだろうか。


丸山ワクチン、最初の症例報告

2010年06月28日 | Weblog
1980年.末期胃ガン患者についての症例報告。抗がん剤のみと抗がん剤と丸山ワクチン(SSM)を併用した場合の比較試験。(服部隆延 Chemotherapy 28、171-177、1980)、併用した群で50%の生存率を示すのが5、5ヶ月、抗がん剤だけの場合では2.9ヶ月、1年後の生存率は併用群で28%、抗がん剤のみの群で1.3%とデータからは読み取れる。明らかに丸山ワクチンに延命効果が認められたと考えざるを得ない。この研究は1980年に服部隆延医師が中心となって全国6ヶ所の病院で行われた。




最近、とっても調子が良い。といっても呼吸がスムーズというだけ。ところが精神的には調子が悪いときもある。なぜ、治らないのかと思ってしまうのだ。2年前の告知の時から腫瘍の大きさにあまり変化が無いという。ガンの増殖を抑えるほど、身体の免疫力が高いのであれば、細胞分裂が出来ないガン細胞、時が来れば死滅してもよさそうに感じるからだ。微妙なバランスが破れたとき、どちらに進むかも心配になるときもある。血痰はあいかわらず。


小倉恒子さんの本より

2010年06月26日 | Weblog
「うまく使って、うまくかわす、怖くない抗がん剤」という題の本。著者は乳がんを患った耳鼻咽喉科医、小倉恒子さん。 私のガンが耳鼻科領域だったこともあって、小倉さんのブログをあるとき、毎日のように拝見していた。自分が患っている乳がんに関する記述は多いけれど、専門科である耳鼻科の患者さんに関する話題は載せられてなかった。耳鼻科のガンの患者さんにも、抗がん剤治療は怖くないよと言っていたのだろうか、と生存中に聞いておきたかった。


2000年、胸骨縦隔リンパ節に転移したときには、胸骨にリニアック照射後、CMF(エンドキサン・ファルヒルビシン・5-FU)を4クールおこないました。私の場合は何も副作用はおきませんでしたが、エンドキサンで吐き気や出血性膀胱炎を起こす場合があります。CMFのあと、腫瘍マーカーが上昇し続けたので、CEF治療を行いました。コレが私にとっては、吐き気が一番強かったものになりますが、水分を取ることが出来たので、仕事は休まずに済みました。少しふらふらしましたが3日間は水分のみで我慢し、4日目になると食事もとれるようになりました。


どんな抗がん剤でも副作用として間質性肺炎は一応、頭に入れておいたほうがよいですね。早くに対応しないと怖い病気です。私の場合、ステロイドが奏効して元気にはなりましたが、長期にわたり大量のステロイドを使用したことで高血圧症、脂質異常症、高血糖になりました。血圧は最大で240ミリHg、TCが600ミリグラム、血糖値300ミリグラム、夜中に唇がしびれだし、血圧を測ったところ下で230もあり驚きました。ノルバスク(降圧剤)をのんだら血圧も下がり、次の日、病院に行き、CT、MRIを撮っていただいたところ、脳に梗塞が30~40個できていました。


2009年12月9日の発行とある。彼女は34歳でガンを患った。そして、元気に仕事や遊びをこなし、亡くなられたのが50歳あたりの時だから、それだけで、怖くない抗がん剤という主張には説得力があるのかもしれない。・・・・・・ですから、がんと闘ってもらう以上、あり程度の副作用に立ち向かう気力が必要です。副作用ばかり気にして、薬のダメージが自分の身の上に必ず降りかかると思うのは間違いです・・・。


私は立ち向かえそうにない。たぶん。



告知から2年目の診察と借りてきたDVD

2010年06月24日 | Weblog
告知から2年目という節目にあたる時の診察はセカンドオピニオンを受けた病院にした。前回は中耳炎になったときだから3ヶ月ほど間が開いている。こちらの耳鼻科も医師がチェンジになって、今回が初対面である。今まで診断だけで、治療を断っている患者である。丸山ワクチンだけをおこなっている患者。こむずかしい患者と思われるのは本意ではない。あまりしゃべらずにおこう。でも、かえって不気味だと思われたかもしれない。診察結果からは、外耳には異常がなく、腫瘍の大きさには余り変化がないようだと告げられた。自覚症状からも当然の結果だった。


診察を終えた後、途中で立ち寄ったゲオで「ディア・ドクター」という題のDVDを借りてきた。緑が映える田舎の診療所にいるにせ医者が主人公の映画。主演が笑福亭鶴瓶の映画だ。見どころ満載、面白い映画。なかでも個人的に印象の残った場面は、にせ医者の主人公が診察を終えた夜中に、必死になって医学の本を読みあさり勉強するところだった。もちろんフィクション。にせ医者が村人の支持を得た理由は何かを考えた。


耳鼻科での診察でなにか物足りないと感じたがそれが何か解らなかった。ガンは増殖するだけではなく転移をおこす病である。「どこか他に、不調や異常を感じられるところはありませんか?」 そう聞いてもらいたかったのかもしれない。耳鼻科領域のガンだけが無くなったというだけでは、患者にとってあまり意味がない。


ガンに侵されて

2010年06月22日 | Weblog
人はいつかは死を迎える。高齢者に起こりやすい病であるガンは、有効な治療法であっても運悪く死に至ることもたびたびある。抗がん剤での治療では逆にガンの増大を促進することもあるという。副作用死も起こりうる。「この治療を受けたとしても5年生存率は60%です」 告知の際に医師から言われたこの言葉をたびたび引き合いに出す。「初期の段階だからすぐに治療を受けたほうが良い」と告げられたことも思い出す。このことばには納得できない。治療する限りにおいては100%治るという治療法をチョイスしたい。生か死か、どちらに向かうか説明できないような治療法に選択の余地はない。


医師は、自らの考えよりも、マニュアルを選択する。エビデンスがある治療法を選択する限りにおいては、万が一、悪いほうに病状が向かっても患者から、患者の家族から、訴えられることはない。このブログにたびたび送られるコメントのように、抗がん剤での治療は受けずに、自然に任せれば身体の治癒力がガンを治してくれるなどとノー天気に言えば、即刻、医師は極めて厳しい立場陥ることだろう。 匿名でコメントをする人間には責任を背負う必要がないが、職業としての医師はそういうわけにはいかない。


でも、ガンが相手である。患者さんが次々亡くなっている状況を見れば考え方を変えるべきである。私の部位の癌であれば、40%の患者さんが次々無念の人生の終わり方をすることになる。それを見て、どう感じているのか知りたい。どう行動するのか知りたい。60%の患者さんが満足しているから納得できるというものではないはず。私が標準の治療を断ったのには確信があったわけではなく、ただそうすべきだと思っただけ。現時点で満足している。自分が選んだ道は満足するしかない・・・身体の具合がよいと感じるときは、我ながら情けないほど強気になる。



丸山ワクチンが誕生した日

2010年06月20日 | Weblog
丸山ワクチンが誕生したのは1944年(昭和19年)のことだった。そして、結核に対する丸山ワクチンの効果が1947年に発表された。その要旨は18例の皮膚結核中、11例において完治したという内容の論文だった。



その後、1964年にはハンセン氏病にたいする研究論文が発表された。ハンセン氏病というのは、今でも話題になっているごとく、当時は隔離すべき感染症と思われていた。ハンセン氏病の原因菌であるライ菌が結核菌と共通性があるところに着目し、丸山ワクチンによる治療が試みられたものだ。他の薬ではなかなか効かなかったライの神経麻痺に丸山ワクチンの効果が認められたとの論文が発表された。



その後、結核療養所やライ療養所の患者にガンが少ないこと。そして、ライ病が新しい薬で治るようになってからは、逆にライ療養所にガンの患者さんが増えてきたという印象に丸山千里医師は着目した。最初に、丸山ワクチンでガン患者を治療したという発表が行われたのは1968年のこと。そのときの論文によれば、各種のガンに対して、158例のなかで著効例 30、有効例 68という結果が示された。 症例のほとんどが末期ガンの患者さんであることが推測される。世界で初めて、普通の抗がん剤ではない薬が効くのだということを世に問う発表である。発表にはかなりの勇気を要したことであろう。



静岡県立静岡ガンセンター病理診断科部長 亀谷徹氏による小冊子「丸山ワクチンの軌跡と展望」より、要旨を抜粋。丸山ワクチンは効く。


テレビのコマーシャルで・・・

2010年06月18日 | Weblog
テレビに流れていた薬のコマーシャル。ヒザや腰の痛い人が次々と登場し、この薬を飲むと痛みが和らぐと話すコマーシャル。最後にその薬が紹介される。そこで電話をかけると送られてくる薬だ。見ているうちに、なんだか効きそうな気がしてきた。これ、本当の体験談か? それとも、役者を使った演技か? 判別がつかないコマーシャルだ。科学的なレポートよりも、患者の体験談を優先するのは疑わしい治療法であるというのを思い出す。でも、説得力が感じられる。


一般に腰痛、関節痛といえばコンドロイチン、ヒアルロン酸が効くといわれている。製薬会社のなかでコンドロイチンといえばゼリア新薬が有名なところ。そのゼリア新薬は丸山ワクチンの供給元でもある。この会社では、こんな紛らわしいコマーシャルは行っていないのだろう。逆に少しは患者からの情報を流しても良いのではないかと思うときすらある。「私は丸山ワクチンを続けています。だから元気ですよ。」「余命半年といわれたんですが、いまだに元気なんです。」 丸山ワクチンのおかげで命を長らえているガン患者は少なからず居ると信じているからだ。



ガン治療-疑わしい治療法の見分け方

2010年06月16日 | Weblog
疑わしい治療法の見分け方というのが紹介されていた。


①既存(他)の治療法は危ないとうったえ、人々の恐怖をあおる。
②この治療法は苦痛を伴わないと保証する。
③科学の画期的な発展であると宣言する。
④ガンは複雑な病気なのだが、それを単純化してみせる。
⑤病気の原因はひとつであるとし、唯一の治療法が問題を解決するととく。
⑥真に偉大な先進的な科学者は、その時代からは迫害をうけるという。
⑦大多数の医師の意見は無視する。
⑧治療が効かないときのいいわけを常に用意している。
⑨もっとはやく来るべきだった。ダメでも苦痛だけは軽減しているという。
⑩科学的なレポートより、患者の体験談を優先する。
⑪法外な値段を要求する。


この中で丸山ワクチンに当てはまりそうなのは、②の治療に際して苦痛を伴わないといったところだけでしょうか? ①と③と⑤と⑧と⑨ それと⑪ は現在の標準治療に当てはまりそうだ。

お墓に入らないという選択枝

2010年06月14日 | Weblog
天王寺動物園の裏手にある一心寺という名前の寺院は、関西人であればほとんどの人が知っている有名なところ。徳川家康公のいた時代からの由緒あるお寺さん。法然上人が開いた浄土宗の流れを汲むこの寺院では、宗旨宗派を問わず納骨を受け付けてくれる。計算すると毎日50人ほどの人が納骨に訪れるそうだ。それは、納骨の費用が1万円から3万円までと極めてリーズナブルなところも大きな理由だろう。いわゆる合同葬。5万体分の遺骨で一つの仏像が作られる。現在6体の仏像が安置されているという。土日になると大勢の人の参拝でにぎわう。こんなユニークな寺院は全国を探しても珍しいのではないだろうか?


アインシュタインは親しいごく少数の人たちによってお見送りされた。ゲーテの詩の一節を代表が読み上げる中、遺体は荼毘に付された。そして遺骨は近くの川にまかれたという。墓もない。地球上の土地には限りがある。死んだあともお墓の土地の分だけ死んだ人間がその所有権を主張している。堺市にある仁徳天皇のお墓。前方後円墳の広大な土地にマンションを建てればどれだけの人が住めるのだろうか、畑に戻せばどれだけの収穫を得ることになるのだろうか、地球上の土地は、そこで生きている人々のためだけに存在すべきではないだろうか。


交通事故で亡くなった私の父親の遺骨も一心寺に納められている。路上生活者など生活困窮者のための無料シャワー施設「慈泉処」が敷地内にあるという。死者をともらう施設は、いま生きている人間にも優しさを示す施設であった。一心寺シアターという施設が隣接しており、そこでは浪曲、上方落語や音楽ライブなどが日々開催されている。所要時間が約30分、費用が7万円で仏前結婚式も出来るとある。・・・ここまで書いて、遠い昔の結婚式のことを思い出した。


告知から1年11ヶ月

2010年06月12日 | Weblog
あと1ヶ月で告知から2年目に突入する。血がまじった痰はこころもち少なくなっている。鼻での呼吸が楽なので、たぶん、腫瘍は大きくなっていないだろう。外耳炎のような症状、左の耳にかゆみが残っている。2ヶ月前からの耳鳴りの頻度も減少している。しかし、左手のしびれが復活してきた。丸山ワクチン歴が1年と11ヶ月、玄米菜食を取り入れたのが約半年前。メイ牛山さんの本を読んでから、ジューサーを購入、生野菜+レモンジュースを摂りはじめて約1週間。市販の野菜ジュースより飲みやすく、新鮮さを感じる。安楽な暮らしがもどってきた。


最初に診察に出かけたのは、近所にある耳鼻咽喉科医院だった。平成20年5月28日のこと、診療費は3430円だった。待たされずにすぐに診察の番が回ってきた。症状をいった後、内視鏡を入れられる。「ポリープのようなものがあります」「ここでは診れません」「紹介状を書くので、総合病院にすぐに行ってください」 ここでは診れませんといわれた以上、なぜすぐに総合病院に行かなければならないかなど、聞くことがためらわれた。診察時間は約1分。 この開業耳鼻科の医師は、紹介された総合病院でながく勤務していたのを知っている。読み取れない表情から、この種のガンに対してはよい経験がなかったのだろうと想像した。かかわりたくないというオーラが感じられた。これも、ガンの治療を断った遠因でもある。 


ネットで調べてみると、この部位にできたガンへの標準治療では副作用や後遺症が長く続くことが予想できた。 医師が同じようなガンにかかって、食事が満足に出来なかったり、どこか痛い状態であったり、精神的に悩んでいるという状態のときに、だれも、こんな医者から患者の立場で手術のメスを入れられたくはないだろう。 私の仕事は獣医師。常に体調をベストにしておかなければならない仕事。命を取り扱う仕事なのだ。トリにつつかれ、犬にかまれ、馬に蹴られる。自分の生命の危険もある。免疫力を低下させるような治療は最初から論外だと決めていた。