現在公開中の「私の中のあなた」という映画をみてきた。骨髄性白血病を患った少女とその妹の物語。母親役がキャメロン・ディアスで、主人公が妹役のアビゲイル・ブレスリンだ。生まれてすぐの時にガンを発症した姉のほうは、将来、骨髄移植も必要になると医師から伝えられた。ドナーとしての型が完璧に一致する妹を生むことを両親は決断した。その方法とは、試験管の中で精子と卵子をかけ合わせ、姉とHLA型が一致した受精卵だけを母胎に移植して育てるというもの。ゲノムを題材にしたサスペンス映画のようなストーリーを想像したが、この映画はそうではなかった。14歳に成長した妹は、期待に答えて姉に臍帯血をプレゼントし、たびたび白血球を提供し、骨髄移植にも疑うことなく協力してきた。そのお陰で姉は17歳の現在まで生きることが出来ている。しかし、病魔はさらに進行し腎不全を併発するようになった。人工透析ではおっつかず腎臓移植が緊急に必要な状態になる。それも残された時間は少ない。その時点で、妹は2つのうちの1つの腎臓を提供することを断わるためにある行動に出た。腎臓が一つ減ることのリスクは小さくはない。将来の日常生活において制限を受ける。自分の将来をとるか、姉の生命か・・・14歳の妹が考えたその方法とは。
ガン患者にとって、ガンを題材にしている映画はあまり見たくないものだ。しかし、この映画はちょっと違う。だれもがきっと引き込まれるはずだ。人生を選択する権利は患者本人にあるということ。効果がないと思われる代替医療を選ぶガン患者に対して医師は非難する言葉を発するがそれは間違っている。家族など周囲の人々がガン患者のことを思うと同様、きっと、それ以上にガン患者は周囲の人のことを考え、その将来について考えているということ。そして、ガン患者であっても将来への夢を語る権利がある。
この映画はフィクションである。抗がん剤の副作用についての描写も簡単に描かれている。死はあっさり訪れる。腎臓移植は妹にこだわる必要があったのだろうか。意外な結末には涙なくしてみることが出来ない映画。しかし、なにかすがすがしい気持ちがこみ上げてきたのは私だけだろうか。
ガン患者にとって、ガンを題材にしている映画はあまり見たくないものだ。しかし、この映画はちょっと違う。だれもがきっと引き込まれるはずだ。人生を選択する権利は患者本人にあるということ。効果がないと思われる代替医療を選ぶガン患者に対して医師は非難する言葉を発するがそれは間違っている。家族など周囲の人々がガン患者のことを思うと同様、きっと、それ以上にガン患者は周囲の人のことを考え、その将来について考えているということ。そして、ガン患者であっても将来への夢を語る権利がある。
この映画はフィクションである。抗がん剤の副作用についての描写も簡単に描かれている。死はあっさり訪れる。腎臓移植は妹にこだわる必要があったのだろうか。意外な結末には涙なくしてみることが出来ない映画。しかし、なにかすがすがしい気持ちがこみ上げてきたのは私だけだろうか。