告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

抗がん剤について

2009年01月15日 | Weblog
副作用の無い抗がん剤治療を提唱する平岩正樹医師の本を読んだ。ずばり題名は「抗癌剤」。 抗がん剤はがんを縮小させる効果があり、試してみる価値は大いにあるという内容だ。副作用が無いようにすることは、患者によって抗がん剤の種類や組み合わせ、用量をオーダーメイドで変更することで可能だとある。この本を読むと、ガン患者の多くは抗がん剤での治療を希望したくなるだろう。 

多くの薬剤には、大人は2錠、子供は1錠などの記載がある。 薬用量と中毒量が近い薬では体重あたりの用量が示される。 抗がん剤の場合は一般的に体表面積あたりの用量が記載されている。これは、最大限に効果が発揮するため、身体の大きさにあった薬用量を正確に投与する必要があるからだろう。 人の反応をみて、用量を変更するということはほとんどの医師は行っていない。抗がん剤を投与してもすぐにガンは縮小することは少ない。副作用のでない範囲の投与で抗がん効果が期待できると断言するほど経験を持つ医師はそれほど多くはないだろう。

従来からのガン患者が栄養不足になれば、癌も栄養が足りなくなって成長スピードが低下するだろうという考えは間違っている。という記述にだけは同感だ。体重の減少のおもな原因は食思不振にあり、理由が何であろうと体重の減少は寿命の減少に直結するので、絶対に放置してはいけないとある。抗がん剤で患者を治療してきた経験豊富な医師が言うことだから信用できる。

平岩正樹医師が薦めるのは、ヒスロンHという薬を投与することだ。ヒスロンHは女性ホルモン剤で、日本では乳癌のホルモン治療薬としてのみ厚生省から認可されている。この薬には、体重増加という強い副作用がある。患者はおなかがすいて困る。だから、欧米では癌患者の食欲不振、癌による悪液質、嘔吐の改善薬としても広く使われているようだ。乳がん以外であってもぜひ使ってみるべきだという。
副作用として食欲が増すという薬は他にもある。精神安定剤のジアゼパムや抗ヒスタミン剤のぺリアクチンだ。 抗がん剤の用量を患者に合わせてもらえることが可能かどうか、保険適応外の薬をケースバイケースで使ってもらえるかどうか、主治医に尋ねてから抗がん剤での治療に入るほうがいいのかもしれない。