告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

福田稔著―病気が治る人の免疫の法則

2009年08月30日 | Weblog
「体には治る力がある」ということをどうか忘れないでほしい。そして、自分がその力を授かっていることに感謝する気持ちを、思い出してほしい。ギリギリの状態でも生きていられるとは、実はとてつもなくすごいことだ。そうやって生命を維持してくれる力に気づき、感謝の念を向けたときに免疫力はさらに答えてくれるだろう。


人のからだにふれること。触りながら診ていくこと。これが医療の本道である。
湿疹、風邪などの症状こそが、体の声。絶対に無理に押さえつけてはならない。
患者の心の叫びを聞く。それが医療だ。
体はすべてを知っている。「治したい」という意思こそが免疫力なのだ。
やっと治せる医療が見つかったのだ。やらんでどうする。
ストレスが体に及ぼす影響を決して軽んじてはいけない。


体の中には自分で自分を治す力が備わっている。痛みやさまざまな不快症状が出ることによって、具合の悪い箇所を教えてくれる。それらはすべて、自律神経の精妙にして美しい働きによるものなのである。だから、どんなに苦しいときでも、その苦しさが「体のよくなろうとするメッセージ」だと思えば、そのうち頑張ってくれている体へのいとおしさや感謝の気持ちが芽生えてくるのだ。免疫力は、かすかなとっかかりの中からでも働きだしてくれる。命の続く限り、免疫はあなたの体を守り、育み、慈しんでくれる。(本文より)



福田稔医師は1939年9月福島県いわき市に農家の6男として生まれた。新潟大学医学部を卒業後、1996年まで消化器外科の医師として勤め、その後「福田―安保理論」を発表。50代にして、メスを捨て刺絡療法だけの施療にすすむ。耳鼻科医である奥様からは「治療がうまくいかなかったときに、どうして責任をとるの」と言われ、放射線科の医師になっていたご子息からは「おとうの考えていることは悪くはないかもしれないけれど、常識的な医療行為はきちんと守るべきだ」と諭された。現在は東京、湯島清水坂クリニックの顧問医師。自己の免疫力で病気に対するという医療は医薬を出来るだけ使わない診療になる。病院にとっては経営上の困難があると感じるところだ。一度は出かけていって診断、施療を受けたい。



日本笑い学会

2009年08月29日 | Weblog
木村 洋二さん(きむら・ようじ=関西大教授・社会学)が19日、肺がんで死去、61歳。日本笑い学会副会長。 人が笑うときに発生する筋肉の動きにともなう微弱な信号(筋電位)をセンサーで感知し、数値化する測定機を開発。笑いの度合いを数値化して 「アッハ(aH)」 という単位で表した。笑いによる健康効果を科学的に検証する研究に取り組んだ。 (21年8月20日 朝日新聞)


笑うことによって、ガンとたたかうキラー細胞が増加するのは証明されている。


→  日本笑い学会  


しかし、アッハだけでは、肺がんには勝てなかったようだ。

ガンとともに生きていく

2009年08月28日 | Weblog
ガンを告知されて1年以上が過ぎた。丸山ワクチンだけに頼ってきたが、まだガンはそのまま。大きくなっていないかわりに小さくもなっていない。体調に大きな変化はないが、本当のことを言うと、ちょっと体力が落ちてきた。その理由を考えてみると・・・

1、 ガンが栄養分を先に取り込んでしまうので、栄養不足に陥っている。
2、 体力を消耗しないような生活を送っているので、体が萎えてきた。
3、 ステーキ、焼肉をなるべく控えているので、カロリー不足になってきた。
4、 この先の寿命がわからなくなったことから、飲酒量が増えた。
5、 単に、年老いてきた。

多分、5番が原因と感じている。ガン治療を受けたことで体調が変化したことについては多くのブログを参考できる。いま、体力が少しずつ低下したように感じるのはガンが関係しているのだろうか。ガンを治療しないで、ほおっておくという人がいれば、ちょっと教えていただきたいところだ。

「治療に丸山ワクチンを使っていただきたいのですが」
「よし、使ってあげてもいい」
「今までにも、使った経験がいっぱいある」
「でも、一度も効いたことがない。たった一度もない。」 

耳鼻科医としての経験が豊富で、医師を育てる立場にある大学の医師からそう言われた。

「最初は、丸山ワクチン単独での治療を受けたいのですが」
「それだったら、ダメだ」

あっさり断られた。死が間違いないという状況で家族から懇願され丸山ワクチンを使う。その経験のことだろうか。その際でも、抗がん剤を併用するのだろうか。免疫力を高める治療と低下させる治療を併用することを考える。標準治療で治療する医師のなかにも、玄米菜食など免疫力を高める食事や生活習慣の改善を勧める人が多い。免疫力を高めるということは、玄米などのなかの免疫力を高める成分を体に取り入れるように錯覚するかもしれない。免疫力を高める物質を作ってくれる骨髄を破壊するような治療を併用すれば、免疫力が高まることはないように感じる。昔のことを思い出した。


ヘルペスウイルスを使ったガン治療

2009年08月27日 | Weblog
悪性脳腫瘍の患者に対し、がん細胞にヘルペスウイルスを感染させ、ウイルスが増殖してがん細胞を死滅させる「ウイルス療法」を臨床研究として始めると、東京大の藤堂具紀特任教授らが発表した。放射線治療や抗がん剤による化学療法と並び、新たな治療の選択肢になるのではないかとしている。


対象は悪性脳腫瘍の一種で悪性の膠芽腫(グリオブラストーマ)を再発した患者。藤堂特任教授らは、口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス1型を利用。3遺伝子を改変し、がん細胞だけで増殖するようにした。このウイルスをがん細胞に感染させると増殖して感染したがん細胞を死滅させ、増殖したウイルスはさらに周囲のがん細胞に感染、次々と死滅させる。正常細胞に感染しても増殖しない。


膠芽腫は、脳腫瘍の約4分の1を占める神経膠腫(グリオーマ)のうち最も悪性とされ、年間10万人に1人の割合で発症。手術後、放射線治療と化学療法をしても平均余命は診断から1年程度で、特に再発した場合は有効な治療法はなかった。ウイルス療法は、がん細胞がウイルスに感染しやすく、感染するとウイルスがよく増える性質を利用した方法。 藤堂特任教授は「膠芽腫だけでなく、ほかのいろいろな固形がんにも有効と考えられる」と話している。(8月24日 サンケイ・フレッシュアイ・ニュースより)


検索してみると、名古屋大学でも研究がすすんでいるようだ。しかも、こちらのほうはガンのなかでも難治性のすい臓がんに対しての効果が期待されているようだ。ちなみに私の上咽頭ガンの原因と思われているエプスタインバーウィルスもヘルペスウイルスの仲間にあたる。 こちらも「ウイルス療法」の対象としてはふさわしいのではないでしょうか。 

昨日はガンの診察を受けてきた

2009年08月26日 | Weblog
以前にセカンドオピニオンを受けた、若い女医さんのいる病院に診察に行ってきた。約3ヶ月ぶりの検査。「出血もあって、ちょっと大きくなっているようです」 内視鏡から顔を上げたあと告げられた。2、3日前より、急に秋を感じる気候から鼻かぜをひいていた。上咽頭ガンはちょうど口蓋扁桃がある部位にある。リンパ上皮腫。病原体の侵入を防止する機能をまだ保ってくれているようだ、と前向きに解釈した。


発見されてから1年2ヶ月が経って、ちょっと大きい状態ということは、少なくともガンの増殖力は弱い。骨を隔てて脳にまで浸潤するという心配はなさそうだ。丸山ワクチンを信用しないのであれば転移が心配になってくる。耳下腺、リンパ節、肺、今のところ、その自覚症状は感じられない。


健康保険の財源が不足しているといわれている。ガン医療は医療費のどれだけの部分を占めているのだろうか。内視鏡でガンの大きさを確認し、医師と10分ほど意見交換をして2670円を支払ってきた。3割の自己負担だから総額8900円の医療費だった。高いか安いのか。丸山ワクチン10500円(40日分)は全額自己負担、健康保険財政には迷惑をかけていない。



抗がん剤でコントロールする

2009年08月25日 | Weblog
昨日読んだのは、腫瘍内科医の平岩正樹医師の本。ガン患者のあいだでは知らない人はいないであろう有名人が書いた2000年12月発刊の「がんー医者ができること患者にしかできないこと」という本。この本を読むと、抗がん剤での治療もまんざら悪くないと感じてくる。


ガン患者の心の中を読み取ってくれている。患者さん1人ひとりに合った抗がん剤と量を探して、効果と副作用をみながら治療する方法をとる。患者と話し合い、嘔吐などの副作用が出ないような量と薬の組み合わせを決めていく。クロノテラピーと呼ばれる、夜寝ている間に点滴で抗がん剤を投与するということも取り入れている。このような医療を実践するには相当な時間と手間がかかり、病院にとってはとても採算が合わないという。たしかに、一般の病院では、ガン以外の患者も訪れるので採算は合わないのは間違いない。このようなガンの治療からは、医療全体のあるべき姿もわかってくる。


患者の側からすれば一人ひとりの価値観は違っている。 私の場合でも、なぜ標準治療を断るのかを聞いてきた医師は1人としていなかった。 標準治療を薦める医師からは、考え方を間違っているのは患者であって、それを正すのが医師だという一種の自信のようなものが感じられた。


もっとも、そのお陰で、私は現在も普通に仕事をし、普通に暮らすことが出来ている。最初に出会ったのが平岩正樹医師のような、患者の気持ちをわかってくれていて、それぞれのガン患者にオーダーメード治療を提案してくれるような医師であったならどうなっていただろう。「お任せします」こう答えていたかも知れない。このことからは「まずは放射線治療だけで様子を見たいのですが」との患者の希望に対して「それはダメだ」とはっきり答えてくれた医師に感謝すべきかもしれない。


ガンをあきらめる

2009年08月24日 | Weblog
医師から子宮頚ガンを告知されたあと、手術を断り体の免疫力を高めるだけでガンを克服された方のサイトがあった。丸山ワクチンのような代替治療でもなく、サプリメントに頼ったわけでもなく、ホリスティックな方法だけで克服されたようだ。治療を断ったあと医師から「若いから進行も転移も早いですよ。死んでも知りませんよ!」と告げられたという。「あとできっと後悔する事になるよ」は私の場合だった。不適切な表現ですが、おしっこをちびりそうな気持ちになったことを覚えている。


 → 治癒力開花―がんを超えた世界 


上咽頭ガンに対する標準治療は抗がん剤+放射線治療だ。抗がん剤の効果は一時的と感じていたので、まずは放射線だけの治療を提案してみたが医師から断られたことで、結果的に丸山ワクチンだけを選択することになった。もし、エビデンスを無視し患者の意向を汲んでくれる医師であったならば、治療を受け入れていたかもしれない。上咽頭ガンの原因はエプスタインバーウィルスが原因らしい。子宮頚ガンも同じようにパピローマウィルスが発症に関与していると思われている。海外ではワクチンがあるようだが、日本での対応はどうなっているのだろうか?


「あきらめる」とは、「明らかにして、これを認める」ということを略したものだ。ガンもがんばっている。相手にとって不足はないといった気合をこめた。これからも、あきらめながら、がんばりたい。

ガン患者は増えている

2009年08月23日 | Weblog
つい先日、三重県にもガンセンターを設立するとの記事が地方紙の一面に目に付いた。公的資金を40~50億円ほどをつぎ込んで設立する構想だ。これによって、ガンを撲滅しガン患者を減らすという。一方、過疎地の公立病院が収支の悪化により閉院するとのニュースもよく目にするところからは、ガンセンターは今後も採算が見合うから設立するというふうに感じてくる。


ガンは治療しなければどんどん大きくなって死に至るという前提があるからこそ、医師は治療を薦める。たとえその治療が5パーセントほどの治癒率しかなくとも、どんなに副作用との健康に害する作用があるとわかっていても、それがよりどころになっている。 だから、ガンかもしれない人間に対して、念のために抗がん剤を薦めるというということは絶対にない。ガンが確定し、さらに本人が治療を承諾してから治療に取り掛かることになる。


治療を受けなくとも、ガンの進行が見られないという症例があれば、現在のガン治療は根拠を失う。放射線治療にしても抗がん剤治療にしても、取り返すことのできない毒性があるからだ。私の場合のようにガンの進行が見られないのはどう解釈されているのだろう。丸山ワクチンの効果だと認定するわけにもいかない、ガン治療に携わっている医師からすれば理由を考えるまでもなく、無視するしかないのだろうと推測する。


覚せい剤取り締まり法違反の芸能人

2009年08月22日 | Weblog
昨日の新聞を見ていたところ、隅のほうに小さく関西の落語家、笑福亭小松(52)が覚せい剤使用で逮捕されたとのニュースが載っていた。笑福亭小松は笑福亭松鶴最後の弟子、笑福亭鶴瓶は兄弟子にあたる。 1997年に進行性胃がんで「余命半年」と告知され、胃と脾臓を全摘出する手術を受け復活した。タバコと酒は絶ったようだが覚せい剤に手を出したようだ。ガン患者からの復帰のことを書いた本を読んだことがある。面白い、感動と笑いとリアルさが感じられた。ガンになったときには入院費に困り、奥さんや兄弟に迷惑をかけたこと、生活保護を受けたこと、治ると誓って、全国を横断し、多くの人々の同情を引き、病院の医師などに知遇を得、各地の病院で「がん克服落語会」を開催する。その後、生活保護生活から脱却し、生駒にマイホームを建てるまでに至った。芸術祭賞優秀賞を受賞し、岡山大学の非常勤講師になる。執筆した本は売れた。


ガンから脱却できた数少ない幸運の持ち主が、なぜ、転落の道へ繋がったのか、また体験本が出版されたさいにはぜひ読んでみたい。

「ここまで進んだガン免疫療法」という本

2009年08月21日 | Weblog
・腫瘍を切っても残る、再発・転移の不安
・私たちの体には異物を排除する力がある
・免疫力の評価はむずかしい
・もっとも確実な方法は手術
・化学療法で完治するガンもある
・放射線療法が有効なことも
・ガン免疫療法が登場。でも過度の期待は禁物
・経済的な負担は、受ける機関によってまちまち
・体験談だけで本当の効果はわからない


目次に並んだ言葉を見るかぎり、免疫療法はお勧めできないと書かれているように思える。ガンセンターの医師が書いた本だから。丸山ワクチンについても少しだけ触れられていた。「異物」の接種により免疫を刺激する方法。古典的な方法。1980年代におこなわれた臨床試験では、いちじるしい効果は認められず、健康保険が適用される標準薬としては認められていないと紹介されていた。


主観が入っていないように見えて、しっかり感じられる書き方。私はその古典的な方法に頼っている。 大丈夫だろうか・・・という疑いの気持ちはまったく無い。