告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

私の癌、これまでの状況

2010年10月15日 | Weblog
ガンの告知を受けた時からの状況をざっと記しておきたい。血が混じるゼリー状の痰がたびたび認められたことから近くの耳鼻科に出かけたのが一昨年の5月、その後、ガンの告知を受けたのは7月だった。リンパ上皮ガンという診断名。リンパ様組織の混じった扁平上皮部のガン。咽頭部には、扁桃腺などリンパ組織が点在する。ガンのある部位は、左の耳管の開口部に極近いところで、小さい子供に必ずあるアデノイドという部分にあたる。アデノイドが大きくなって呼吸が困難になれば切除手術をするようだが、ガンの場合は切除すれば逆に大きくなる。ガンの宣告を受ける前から日本医科大学へ出かけていってワクチンをいただき、治療を始めた。 告知のあと、治療についての説明のあと、すぐに断わったが、その理由は、とりあえず様子を見たいことにした。あとから、丸山ワクチンでという説明をした。医師のあきれた顔を思い出す。

2度のPET検査。1度目は告知の前の検査の段階のもので、はっきり上咽頭部が陽性に染まっていた。PETとは放射線同位元素でラベルされたブドウ糖を注射したのち、30分ぐらいあとにブドウ糖がどの組織に取り込まれているかを調べる検査のこと。ブドウ糖は脳細胞の栄養源であり、脳にまっさきに取り込まれる。その後、ガン細胞にも集積される。これは悪性細胞がミトコンドリアに含まれるアポトーシスによる消失を回避するメカニズムを獲得し、嫌気的解糖系の代謝だけが亢進することによる。つまり、体を構成する他の組織より、ガン細胞がブドウ糖を先に横取りするシステムが存在することになる。2度目のPETを受けたのはガンの告知から1年4ヶ月が経った21年11月のこと。中耳炎で左耳が難聴になり、原因がガンの増殖によるものと悟り、それを確かめる為だった。この病状は抗生物質とシスティンという消炎剤の処方で2週間ほどすれば直っていった。2回目のPET検査では患部だけではなく、隣接した頸のリンパ節も陽性を示していた。皮膚に近いところだから、触って判る範囲なので毎日触っているが、その後、大きくなったり、しこりになった様子は感じられない。痛みもまったくない。

それでも最近は、じわりじわりとガンが少しずつ大きくなっていることを感じるようになった。その理由は片一方の耳の鼓膜を内側から圧迫されているような感覚が感じられるようになったからだ。それに時折する耳鳴りも以前はまったくなかった。 鼻の穴から内視鏡を通してガンの状態を確認することは、告知から1~2ヶ月おきに病院に検査を受けに出かけている。1.5~2センチの大きさ、耳管の開口部の土手、ぎりぎりのところまでガンが迫ってきているところは、あまり変化はないと今まで言われ続けている。

丸山ワクチンが効いていてもガンは進行しているのかもしれない。ガン細胞はグルコースというエネルギーを横取りするシステムを持っている。正常の細胞よりも分裂速度が速いと考えるのが妥当だ。遅いと感じるのは丸山ワクチンが効いてくれているのだろう。痰の排出される間隔が長くなってきているのは不可解。現状は痛みや不都合はなく、仕事をこなしぐっすり眠れる状態にあります。


「私を健康にしてください」ではなく「病気はもう治りました。感謝します」と祈る。願望は現在の自分が病気であることに納得し、受け入れている状態である。(中村天風)



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