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お散歩日和 ♪

「山歩き」「街歩き」と「酒」の日々・・・

金剛山(カトラ谷)~中葛城山~千早峠

2016-08-15 17:10:29 | うだつ会

2016年8月15日(月) Icon_walk_ss12.737km

累積標高(+)1350.903m(-)-1234.621m

 

昨日、朝目覚めて iPhone5を見てビックリ!

液晶画面が本体から浮き上がってしまっている。実は、以前使っていた物もバッテリー膨張で画面が浮き上がってしまった。その時、無償で交換してもらったのが今の物。今回も全く同じ症状だ。慌てて、なんばCITYの「カメラのキタムラ・アップル製品修理サービス」のコーナーに駆け込んだ。

しかし無情にも保証期間は過ぎており、交換には金額が¥11,000、納期は約10日かかるとの事で、機種変更を勧められる。

止むを得ず iPhone SEに機種変更。と言う事で、今回のワークアウト日記からは写真も含めて iPhone SEの初仕事となった。

 

前置きが長くなったが、本題に入ろう。
今シーズンの夏山歩き第三弾は、お盆休みを利用して、同じみF君・N君と3名で「金剛山」へ。今回、S君は故郷に帰省の為欠席となった。

今年のお盆は五連休で、8/11〜8/14までは快晴で8/15のみ曇りとなった。五月のG.Wの「高取山」の時にも同じ様な事を書いた記憶があるのだが、雨男がいるのだろうか(?)今回も同じ様な事となった。

南海高野線「河内長野」駅8:00集合の計画(当初9:00集合にしていたが、コースタイムが約七時間の長丁場なので、考え直して一昨日変更してもらった)。

「河内長野」への車中でF君からLINEが入り「乗る電車を間違えた。8:06の到着になる」との事。今回はバスも15分間隔で発着している路線なので大勢に影響は無い(これがS君なら、またネタにされていたのだろうが)。

駅で待っているとN君が到着。 到着するや否や、大きなおにぎりを二つ取り出して、ペロッと平らげてしまった。N君のおにぎり好きは承知しているが、早朝から大した食欲だ。それと、今迄N君はランニングシューズで参加して山道で苦戦していたが、今回トレッキングシューズを新調していた。

そうこうしている所にF君も到着。南海バスの「金剛山ロープウェイ前」行きのバス停に向かう。8:15発に乗る予定にしていたが、混んでいれば一台遅らすつもりだった。しかし予想に反して乗客は少なく、難なく乗車出来た。

バスは長く曲がりくねった道を走り抜けて「金剛山登山口」に到着。

今回もN君は「日本百名城」のスタンプブックを持参していた。登山口から「千早本道」を少し行くと「千早城跡」があり、これが「日本百名城」の一つに選定されている。今日は「カトラ谷」ルートで登る計画だが、少し寄り道するつもりだった。しかし案内板を見ると所要時間約一時間となっており、思案したが今回は諦める事にした。

「カトラ谷」へ向かう途中に「まつまさ」と言う食堂があり、ここに「百名城スタンプ」が置かれている。

F君が朝食に太巻きを購入すると言うので店内に入った。

スタンプがあったので、N君に押印する事を勧めたが、やはり現地を訪問せずに押すのは気持ちが許さない様で、押さずに店を出た。さすがはN君、みあげたものである。

F君が購入した太巻きはしっかりした量で、我々もご相伴に預かる。

舗装された坂道を登って行く。天気はあまり良くないが、それでも暑く、スタート直後から汗が流れ落ちる(下界では最高気温36.4℃を記録、但し登山口近辺は30℃を下回っていると思われるが)。

車止めのある分岐に到着。右に行くと「タカハタ道」、ここは左の「黒栂谷道」を進む。

途中、足下で黒い物が動いているのが視界に入った。

「ヒラタクワガタ♀」だ、クワガタなんかを見るのは久しぶりだった。昔なら持って帰るところだが、撮影して道端へ逃がしてやった。

更に進むと右に「カトラ谷」の分岐が現れる。

「カトラ谷」は過去に2〜3度登った事があるのだが、この辺りは切り開かれて砂防ダムなどが出来ており、見覚えのない風景になっている。念のためにもう一度地図を確認してから進む。しばらくすると道は沢沿いの細い山道になる。

花崗岩の白と、草木の緑のコントラストが印象的な谷筋を遡る。

ハシゴやロープ場、沢登りの様な場所もありバラエティに富んでいる。

途中、分岐が何箇所かあるが、明確な道標やテープは無い。「山と高原地図」と「岩に書かれた矢印」を頼りに進むが、判断に迷う分岐もあった。

やがて源流部になり沢の水が無くなった。一瞬、平坦な山道になるが、すぐに長い丸太階段の上りが始まる。

沢沿いの道に入った辺りから、F君は二匹のアブに取り憑かれてしまい不快感を露わにしていた。ここに来てとうとう退治する事を決意、持参していた「シルバーダイヤDRY」のウチワで撃墜してしまった。

丸太階段はかなりのキツさで、少し登っては休みの繰り返し。N君は膝が笑いだした様だ。

悪戦苦闘の末、やっとの思いで「タカハタ道」との合流点に登り着く。

シャツもパンツも汗でびしょ濡れ、一休みしていると冷えて肌寒くなってきた。ここまで来ると山頂は目と鼻の先。程なく山頂に到着。

天気が良ければ大阪平野を一望できるのだが、あいにく今日はガスで真っ白で何も見えない。

因みにここで山頂と言っているのは、仮の山頂である「国見城趾」の事である。本当の山頂は主峰「葛城岳」(1,125m)なのだが、葛城神社の神域にあたるため立入禁止になっている。

この後「転法輪寺」の前を通って「葛城神社」に向かう。

今日はバスも空いていたが、山頂一帯も人出は少ない様に感じる。

立派な杉木立ちの急坂を登ると社が見えてくる。ガスっている事も手伝ってか幽幻な雰囲気に包まれており、霊感などの類いは全く持ち合わせていない私でも、何か特別な場所に来たと言う感覚に囚われる。

拝殿で本日の山行の無事を祈願する(この日は晴れたり曇ったり、大気の状態が不安定な感じで、午後からの天候が気掛かりだった)。

参拝した後、神社の裏手のブナ林の方に周ってみる。ここからは正面に「大和葛城山」が見えるはずなのだが、こちら側もガスで真っ白だった。

道中、F君は葛城神社参拝の際、目の前の賽銭箱に投げた賽銭が、縁に当たって飛び出してしまった事を気にしていた。ついでに先程触れたアブの話の続きだが、あの後F君はお盆に殺生してしまった事を後悔していた。しかし奴らは、ウチワで叩いた位で死ぬ様な輩ではない。恐らく死マネでもしていたに違いない。あの後も同じ奴かは定かではないが、更に数が増えて、4〜5匹が纏わり付いていた。F君にとっては今日は何かと気掛かりな事が多い日だ。

坂を下ると木の鳥居が見えて来る、「一ノ鳥居」だ。ここで「ダイヤモンドトレール」に合流する。

合流点に立つ杉の根元には、古い石の道標がある。「(右)吉野・高野 道 (左)伊勢・奈良・御所 道」とカナ文字で記されている。遠い昔、ここを歩いて高野山や伊勢に参拝する人がいたのだろうと思うと感慨深い物がある。

ここからは「ダイヤモンドトレール」を歩く。途中、F君・N君には少し休憩しておいてもらい、私は金剛山のピークの一つ「湧出岳」(1111.9m)に寄り道。

山頂の「金剛山一等三角点」をチェック。

戻ると恒例の「ビール〜 ビール〜」と言うN君の呪文が始まった。少し行くと「府民の森 ちはや園地」、昼食には絶好の場所がある。しかし今日の行程を考えると、少なくとも中間地点の「中葛城山」までは行っておきたい。時刻も11:00前。N君には後1時間我慢して貰う事にする。

全く話は変わるが、今年7/6に米国・オーストラリア・ニュージーランドで先行公開され、その後世界中を瞬く間に席巻し、社会問題まで引き起こす程のスマホゲームアプリ「ポケモンGO」が7/22から日本でも配信開始された。F君がコレにハマっており、朝から何体かのポケモンをゲットしている。どういう仕組みになっているのか、ダイヤモンドトレールもゲーム中の地図に組み込まれている様で、こんな山の上にもポケモンがいるらしい。

伏見峠の分岐、「ポケモンGO」の地図にはここから「念仏坂」を下る道しか無い様で、F君はそちらに行きたそうだったが、残念ながら直進してダイヤモンドトレールを進む。

途中の森の切れ間からは、発達した立派な入道雲が見えた(改めて午後の天気が心配になる)。

伏見峠からは比較的に平坦な道を順調に前進していたが、途中から結構な傾斜の長い下りが始まる。F君・N君も最近は山の傾向を理解しており、この後に何が待っているかを予測していた。

下り切ると「久留野峠」に到着、「中葛城山」まではあと一息だ。

ここで立ちはだかるのが、終着点が見えない位に延々と登る一直線の丸太階段。F君とN君の予測した通りだった。

予測していたとはいえ、実際に目にすると少し腰が引ける。一旦小休止して覚悟を決める。

「登り切ると、中葛城山でビールが飲める。」と言う事を心の糧に階段を登る。

眺望が開けてくると、「中葛城山」(937m)山頂に到着。

早速ビールと思ったが、杉木立ちとクマザサに覆われた山頂付近は狭くて適当な場所が見当たらない。

仕方なく先へ進み15分位歩いただろうか、登山道から少し外れた所に、工事中の林道があった。日陰で広さは申し分ないのだが、展望は全く無い。

しかし、「中葛城山」山頂で飲めると思っていたN君の「早く飲みたいオーラ」はMAXに達しており、これ以上場所探しをしていると爆発しそうなのでここで手を打つ事にする。

 

(本日のメニュー)


・ラ王(担々麺)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・冷凍枝豆(茶豆)→自然解凍
・あらびきポークウインナー(ロング)
・箕面ビール/(夏季限定)国産桃
ヴァイツェン330ml
・アサヒ スーパードライ500ml
・サッポロ 黒ラベル 500ml



今回はソロではないので、おつまみは「ビールに合う物で且つ皆でつまめる物」をコンセプトに王道のメニュー(ウインナーと枝豆)にして見た。



初登場は箕面ビール。


(原材料) 麦芽、ホップ、国産白桃
(Alc.) 5.5%

桃を使ったビールと言う事で、確かに微かに桃の香りがして、味はフルーティ。合わせるつまみが難しい。単体で飲んだ方がいいかも。


その他、F君・N君が持参してくれた「缶つまレストラン・牛肉のバルサミコソース」「焼き鯖のアヒージョ」「肴缶・ムール貝のトマトソース」「オイルサーディン」とワインが欲しくなる豪華な食卓になった。

更に、F君が「いなば・チキンとタイカレー(グリーン)」とパンを出してくれた。久しぶりのタイカレーはやっぱり間違いなく美味かった。この後はラ王(担々麺)でシメる。

ご馳走につられたのか、何処からともなく一匹のシオカラトンボが現れて、様子を伺っている。

ここで一句
「夏山の 午後の宴に さそわれて
たわむれ遊ぶ シオカラ蜻蛉」

美味しい物ばかりで少々食い過ぎの感はあるが、あまりゆっくりもしていられないので出発する。

「高谷山」(934.8m)を過ぎると、再び長い下りが始まる。F君とN君は「またか!」とげんなりした様子で、足どりも重い。

しばらく下ると「千早峠」(784m)に到着。標高差約150mを一気に下った事になる。

何度か触れているが朝から不安定な天候の為、「千早峠」に到着した時点で「その後の行動を検討しよう」と道中で話し合っていた。計画ではこの後ダイヤモンドトレール(神福山・行者杉・杉尾峠・タンボ山)を縦走し、十字峠経由で「天見」駅迄、約3時間の行程。エスケープするなら、ここ「千早峠」が最後のチャンスになる。

時刻はPM2:00。天候の事や時間の事、その他諸々を勘案して協議の結果、今回は当初の計画を変更して、ここから下山する事に決定。残念ではあるが、このまま前進するのはリスクが高いと判断しての「勇気ある撤退」だ。

ここから「池ノ川谷林道」を下る。

この林道には「ツリフネソウ」が咲いていた。

他にも今日一日で様々な花に出会った。「フシグロセンノウ」「ゲンノショウコ」「ヤマジノホトトギス」などが目を楽しませてくれた。

舗装道路に出た所に「馬場谷の延命水」と呼ばれている湧水があった。ペットボトル(500ml×2)に採取させて貰う。

ここから舗装道路の坂道を登って「金剛山ロープウェイ前」バス停に到着。

バス停には「金剛バス・富田林行」と「南海バス・河内長野行」が停車していた。金剛バスに乗ろうと思ったが、確認するとPITAPAが使用出来ないとの事なので南海バスにした。

「河内長野」からは近鉄長野線で「大阪阿倍野橋」へ。「湯処 あべの橋」で汗を流し、前回は満員で入店出来なかった阿部野ルシアス地下の「恵美寿屋」さんを再訪問。今回も満員で惨敗。またもや、困った時の「森田屋」さんで反省会。


後日、「馬場谷の延命水」でお湯割りを飲んだ。雑味がなくスッキリした味で美味しかった。

 * 撤退地点(千早峠)から先のルートへの再チャレンジ → コチラ

 

 

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高取山(高取城)

2016-05-03 16:34:23 | うだつ会

 

2016年5月3日(火) Icon_walk_ss12.042km

累積標高(+)1007.159m(-)-1007.159m

G.W中の5/3、何時ものメンバーで計画していた「高取城攻め?」を決行。

今年のG.Wは4/29〜5/5のうち5/3以外はほぼ快晴。この日は天気予報通りの曇り空。何とも運が無いが、まあ雨では無いだけ良しとしよう。

近鉄南大阪線「壺阪山」駅に10:05に現地集合の為、「大阪阿部野橋」駅9:20発の急行に乗車すべくホームに行くとF君に出会った。電車が動き出した後、隣の車両にN君の姿を確認。

S君だけは姿が見えないが、おそらく西大寺経由の近鉄橿原線で来るのだろうと推測していると、S君からLINEが入る。「間違えて奈良行きの電車に乗ってしまいました????壺阪山駅着10:22になりますm(_ _)m」まさかの遅刻の連絡!

その後更にLINEが入り(本筋とは関係無い話だが)S君が奈良から引き返して西大寺で下車すると、偶然にも天王寺動物園に向うU君一家に遭遇したとの連絡。(この話には伏線があって、前日に私・F君・N君・U君の四人で「さいとう」さんで一杯やりながら、U君一家が動物園に行く話を聞いており、天王寺で合流しようと冗談を言っていた。その場に唯一不在だったS君が合流するとは・・。)こんな偶然もあるものなのだ。

予定通りに到着した3人は、同じ列車で到着した他のグループが誰もいなくなった駅のベンチで20分弱時間潰し。

暇なのでビールでも飲んでやろうと、駅前を物色するが、長閑な駅前にはコンビニも自販機も無く諦める。

そうこうしていると、我々が乗ってきた一般車両の急行列車とは明らかに違う、豪華な特急列車が到着し、S君が悪びれた様子も無く下りて来た。我々はお決まりの行動で、物陰に隠れていたが、呆気無く発見される。

しばらくはS君イジリの時間が続く。飽きて来た頃にあろう事か、F君が「今回の遅刻事件は六甲山カレー事件に匹敵する」と言う様な事を言い出し、私の方まで飛火しそうになって来た。

何だか前置きが長くなったが、メンバーが無事集合。気を取り直して駅前を出発する。

「高取町 観光とくすりの町」というアーチをくぐり、国道169号線を横断して土佐街道を右折。

ここで2つの疑問が現れる。1つは「くすりの町?」2つ目は「土佐街道?」。調べて見ると、まず1つ目は、この辺りでは飛鳥時代には宮廷行事の一つとして、「薬猟」が行われていた事に始まり、江戸時代には薬の販売、今も製薬・売薬が主要産業になるらしい。2つ目については、飛鳥時代、都造営のために連れて来られた土佐(現在の高知県)の人々が国に帰ることができずこの地に住まい、故郷を懐かしんでつけた地名と伝えられているとの事。近場でもまだまだ我々の知らない事が沢山ある事を思い知る。

ここから、城下町の風情が漂う「土佐街道」の緩やかな傾斜を登る。因みに、この城下町から城までの標高差は446mとの事で、この先楽では無い事が予想される。

街道沿いには、高取城の下屋敷の表門を玄関に移築した医院や「だらにすけ(陀羅尼助丸)」の看板を掲げた立派な漢方薬店などが建ち並ぶ。

また、奈良産業大学により作成された、在りし日の高取城のCG再現画像の案内板が目を引く。

程なく、観光案内所「夢創館」に到着。ここは大正時代の呉服屋の建物を改装した物らしい。

この案内所に「日本百名城」のスタンプが有るとの事で立ち寄る。実はN君は百名城巡りに取り組んでおり、この日もスタンプブックを持参していた。

それと忘れてならないのは、そもそも我々が「高取城」の存在を認識したのはN君のこの本のお陰で、恥ずかしながらそれまで認識がなかった。今回の「高取城探訪計画」の発端はこの本にあるのだ。

ここでF君が興味深い資料を発見して見せてくれた。

司馬遼太郎の「街道をゆく- 大和・壺阪みち-⑸城あとの森 」の中の一文だ。
司馬遼太郎もこの地を訪れ、印象を綴っていたと思うと感慨深い。一文を引用させて貰う。

「高取城は、石垣しか残っていないのが、かえって蒼古(そうこ)としていていい。その石垣も、数が多く、種類も多いのである。登るに従って、横あいから石塁があらわれ、さらに登れば正面に大石塁があらわれるといったぐあいで、まことに重畳(ちょうじょう)としている。それが、自然林に化した森の中に苔むしつつ遺っているさまは、最初にここにきたとき、大げさにいえば最初にアンコール・ワットに入った人の気持がすこしわかるような一種のそらおそろしさを感じた。」

何だか本当に大袈裟な表現の様に思うが、この後この文章表現の間違いない事を身を以て経験する事になる。

案内所を出てしばらく歩くと幕末期に創業の歴史ある「金剛力酒造」と言う酒蔵が有る。本来ならここで日本酒を購入して、山頂で飲めれば最高なのだが、残念ながら休業日(事前に電話確認済)と言う事で念願は叶わなかった。

ここで、F君も「やっぱり百名城スタンプを貰う」と言って案内所に引き返す事になり、私はこの場で待つ事に。

酒蔵の前の道を挟んで向かい側、商家の屋敷跡「伊勢屋々敷跡」の石碑の階段に腰を下ろす。ふと見ると酒蔵の前にビールの自販機が・・・。さっき駅で飲もうと思って飲めなかった、一旦思った事はなかなか諦めがつかない物だ。

禁を犯してスーパードライの350mlをプシュ!

戻って来たF君とN君の軽蔑の眼差しを浴びながらも飲み干してスタート。

判読し辛いが恐らく「右 つぼさか よしの 道」と刻まれた石の道標が見えて来ると「札の辻跡」。ここから先は、かつて武家屋敷が建ち並んでおり、辻には門があり町人の居住地区と区切られていた様だ。

現存する旧武家屋敷の長屋門や、見事な「なまこ壁」の旧高取藩筆頭家老の屋敷などの前を通り抜ける。

長閑な田園地帯を進むと、舗装路が途切れて「黒門跡」(高取城第一門)に到着、ここから郭内になる。

「宗泉寺」との分岐まで進むと案内板が有り

「いよいよ山登りのはじまりです。・・・黒門跡から本丸までは高低差が約350mあります。・・・」

案内の通り傾斜がきつくなってきた。当然、山城だという認識は持って来ている。だがあくまで城なので遊歩道的な道を歩く事を想像していたが、登山道に近い様子になって来た。

「史跡 高取城跡」の石碑を通り過ぎ

「七曲り」と言う文字通り曲がりくねった山道を登る。

野面積みの石垣も見え始める。

息を切らして登って行くと「一升坂」の案内板が現れる。

「これから長い直線の上り坂が続きますが、この「一升坂」という名称は、築城の際に、急坂であるため石材を運ぶ人夫に米一升を加増したことによるといわれています。」

怖気付きそうになるが「リュックも重いが石よりはマシだ」と思い直して進む。

登り切ると分岐があり、「岩屋不動尊 120m」の標識がある。私は興味があったので、3人が休憩している間に1人見学に向かう。細い山道を歩いて行くと、森の静寂の中に、「不動明王」「文殊菩薩」「役小角」の石像がひっそりと佇んでいた。

分岐に戻り3人と合流、再び登り始める。しばらく進むと、飛鳥から登ってくるルートと合流する。

合流点には「猿石」と呼ばれる謎めいた異形の石像が鎮座している。飛鳥時代に作成された物と推測されており、築城の際に飛鳥の地から運び上げられたらしいが、この場所に安置した理由は定かではない。

ここからすぐの所に「二の門跡」が有る。

二の門の前には、山城には珍しい「水堀」が有り、現在も水を湛えた状態で存在する。

それと残念だったのが、「二の門」は現在も「壺阪山」駅近くの「小島寺」の山門として移築され残っているとの事。下調べ不足で見損ねてしまった。

さてここからが、いよいよ城内という事になる。

「二の門跡」を通過してすぐ、右手に「国見櫓跡 120m」の標識がある。如何にも眺望が良さそうな予感がする。寄り道して見る事に。

到着すると、予想通りの眺望で、「大和平野」が一望できた。

先客の西洋系外国人の方4〜5名が食事中だったが、日本語で「コンニチワ」と挨拶をされて、展望する事を快く許して下さった。

眼下に大和三山の「畝傍山」「耳成山」「天香具山」、遠く「生駒・信貴」の山並から「二上山」、更に遠く「あべのハルカス」まで見えた。案内板には天気が良ければ「比叡山」まで見渡せるとあったが、残念ながら今日は無理だった。

元来た道を引き返し、分岐に戻り天守跡を目指す。

この辺りからは、石垣も立派になり、道は迷路の様に曲がりくねる。

先頭を行くN君が、角を曲がる度に「オーッ!」と感嘆の声を上げる。後続の3人も遅れて角を曲がり、同じ様に「オーッ!」と思わず声が出る。それ程に、想像以上に立派な石垣が、次から次に目の前に現れる。

「矢場門跡」「松ノ門跡」「宇陀門跡」「千早門跡」と城門跡を通過。

我々が登って来た「大手道」に壺阪口からの道・吉野口からの道が合流する地点に、いよいよ城の中枢部への入口である「大手門跡」が現れる。

眩しい程の新緑の緑の中に、苔むした巨大な石垣が美しい。

ここから「二の丸跡」「十三間多聞櫓跡」「十五間多聞櫓跡」等々、圧倒的な石垣のオンパレード。

木々も立派で、スギ・ヒノキ・モミなどの巨木や、何よりモミジ・ケヤキなど落葉広葉樹が多い。秋の紅葉シーズンは、さぞかし見事な事だろうと想像される。

締め括りは「天守台跡」、ここまで来て、先に引用した「街道をゆく」の文章の大袈裟で無かった事を確信する(但しアンコールワットに行った事は無いのだが)。

かわいい熊のチェーンソー・アートに導かれて「本丸跡」から「天守台跡」に登る。

ここが高取山の山頂になっており、高取三等三角点(583.61m)がある。

これで前半戦は終了、そろそろお待ちかねの昼食という事にしよう。

広々とした「本丸跡」で適当な場所を探す。

「本丸跡」からは西に「金剛・大和葛城山」南に「大峰山系」の雄大な山容が望めた。「二の丸跡」を見晴らす辺りに陣取る。

丁度都合の良い切株が有ったのでテーブル代わりに使わせて貰う。

(本日のメニュー)


・マルちゃん正麺(しょうゆ味)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・焼豚
・(キングオスカー)オイルサーディン
・キリン ラガービール500ml
・アサヒ DRY PREMIUM 500ml
・月桂冠 210ml

それでは、無事な登頂を祝して乾杯!

焼豚は、先日の「一徳防山」で試作してみて美味しかった「ネギマヨ焼豚」に。オイルサーディンは以前から定番のレシピ、バーナーで温めて、しょうゆ・レモン汁・七味で調味。
その他、赤貝・イワシ・厚切りベーコンの缶詰や鶏唐等々。

皆が持ち寄ってくれた食材で豪華な食卓になった。

あと、珍しかったのがカップヌードルでF君が「トムヤムクン」(タイ現地版)、N君がフカヒレスープを持参。味見させて貰ったが、それぞれに美味しかった。

S君はお洒落に白ワインのハーフボトルを持参していた。

 

ここで一句

「杯交わす 山の古城の 石積みに しみるが如き うぐいすの声♪」

 

腹も満たされ、気分も良くなった所で、名残惜しいが下山に取り掛からなければならない。

「大手門跡」まで戻って左折、「壷坂口門跡」で城内を後にする。下って行くと一旦車道に出て、再び山道になる。ここからは、登りの時よりも更に山道らしい山道を下る。

標識に従って分岐を進むと、今回私が「土佐街道」「高取城」と共にもう1つ楽しみにしていた「五百羅漢」が現れた。

何時、誰が造った物かは諸説あるらしいが、岩の山肌に夥しい数の羅漢像が刻まれている。様々な表情の羅漢像の中には「大黒様」の姿もあった。

こう言う物にあまり興味の無さそうなS君は、思わず「気持ち悪るい〜」と罰当たりな事を言っていた。でももし一人で山中を歩いていて、予期せずにこういう物が眼前に現れる事を想像すると、あながちS君の気持ちも解らないではない。

ここから更に下り、車道に合流してすぐの所にも絶景ポイントが。

満開の藤の花が咲く森の中に、「壷坂寺・八角円堂」の瓦屋根が浮かび、遠くには「大和葛城山、二上山」の山並みが見える。まるで一幅の絵画の様な光景にしばし見惚れる。

この後、壷坂寺の門前を通らせてもらい、谷沿いの林道から、清水谷の集落に入る。歴史を感じる家並みの中を歩き、「札の辻跡」で「土佐街道」に合流。今朝歩いた道を戻り「壷坂山」駅に到着。

 

ここから「大阪阿部野橋」駅まで戻り、「湯処 あべの橋」で汗を流した後、目星を付けていた阿部野ルシアス地下の「恵美寿屋」さんに向かうが、行列が出来ており断念。ViaあべのWalkの1F「正宗屋」さんは休業。早く飲みたいので仕方なく近くに有った「赤のれん」さんに突入。しかしこれが大失敗で、品切れ続出だわ、トキシラズの刺身はペラペラな上に凍っているわ、アスパラサラダはアスパラが見当たらないわ、別に安い訳ではないわ、と言う事で早々に失礼させて貰う。結局、少し離れた「森田屋」さんへ。ここも満席だったが、気さくな店員のお兄さんが、嘘かホントか「長居してる客を追い出すわ!」との事で無事入店。2Fのテーブル席でやっと落ち着く事が出来た。今回はこれにておしまい。

 

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西国街道(東向日~山崎)

2016-03-06 23:05:35 | うだつ会

2016年3月6日(日) Icon_walk_ss16.660km

累積標高(+)449.877m(-)-448.975m

 

今日は開催中の「三國荘展」のチケットを頂いたので、拝観を兼ねて「西国街道」の一部を歩く事にした。

事前の天気予報は「広い範囲でまとまった雨が降る」との事だったが、展示期間の終了が迫っており強行するしかなかった。しかし、最近の天気予報のハズレぶりは見事な物で、快晴とまではいかないが薄日の差すまずまずの天気に恵まれた。気温も最高気温が20℃を超えて4月上旬並みの陽気。

ただ今回残念だったのは、出発地点に向かう電車の中でF君から「事情があって欠席します」とラインが入った事。レギュラーメンバーの急な連絡は残念だったが、皆それぞれに大人の事情と言う物は有る物だ。

阪急電車の「東向日」駅にA.M10:00に到着。待ち合わせのN君、S君と無事に合流する。早速出発。

 

駅前の府道を脇道に入る。旧家が軒を連ね、古い道標やお地蔵様の祠が点在する、旧街道の風情が色濃く漂う気持ちいい道を行く。しばらく歩くと府道に合流。

合流地点に何とも魅力的なお店を発見、「神崎屋・季節店」さん。

季節の山菜を扱うお店で、この時季は(まだはしりだと思うが)筍がメインで、店頭には夥しい数の筍が陳列されている。後はワラビ・コゴミ・ウルイ等がすみっこに申し訳なさそうに置かれている。山菜好きの私としては、お土産に購入したい衝動に駆られるが、ここは我慢して先を急ぐ。

この辺りの街灯には由来は定かでは無いが「アストロ通り」の表示板が取り付けられている。

右手に立派な石造りの鳥居が現れ、石畳の急坂が続いている。「向日神社」だ。ちょっと寄り道して見る事にする。石畳を登りきると、重要文化財指定の歴史を感じさせる立派な本殿が現れる。道中の無事を祈願して神社を後に、西国街道に戻り先に進む。

「五辻」の五差路で街道は再び府道を離れて脇道に入る。ここからしばらく情緒ある旧街道が続く。阪急電車の高架の辺りで府道と交差し、更に進むと「一文橋」の交差点に出る。一文橋で善峰川を渡り、右岸の遊歩道を歩く。

「馬場一丁目」の五差路で再び旧街道に入る。ここには、街道の説明板があり「この街道は豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に拡張整備した物で、江戸時代には「唐道」や「唐海道」と呼ばれていた云々」とある。

整備された直線道を進むと「神足商店街」のアーチがある。但し商店街とは名ばかりで商店はほとんど見当たらない。

更に進むと、JR「長岡京」駅から北に延びる大通りが交差する。当初の計画の通り、ここから一旦街道を離れて「長岡天満宮」に寄り道する。そろそろ梅が見頃であろう事を期待しながら、大通りを北に向かう。この大通りは途中までしか整備が進んでおらず、程なく片側一車線の狭い道になり、阪急電車の「長岡天神」駅の踏切を渡ると鳥居が見えてくる。

石段を登ると眼前に大きな池が広がる。対岸には筍料理で有名な料亭「錦水亭」の数寄屋造の建物が見える。

池を渡り、歴史を感じさせる参道を本殿に向かう。

本殿に参拝後、梅林へ。

途中、S君が不用意に口走った「バイリンガル」という駄洒落を、聞き取れなかったN君に何度も聞き返されて、S君が辟易してしまうというちょっとした出来事などもありつつ梅林に到着。

期待していた梅は少し残念な物だった。気を取り直して、もと来た道を引き返し西国街道に戻り先へ進む。

しばらく歩くと神足公民館の前にJR「神足」駅の駅名標が保存されている。現在の「長岡京」駅の旧駅名だと言う事をN君が教えてくれた。

この先で街道はT字路になり、角には「右 山ざき・左 よど」と記された古い道標がひっそりと佇む。ここは進路を右に取る。この辺りで石畳の道は終わり、アスファルト舗装の道になる。

歴史探訪とは全く関係無いが、途中でS君が、不倫問題で議員辞職し話題になっているイクメン議員(京都選出・自民党衆議院)のポスターを発見する。顔に「不倫」と落書きされており、まるで晒し首だ。

そうこうする内に、立命館高校の立派な校舎のすぐ向こう側にサントリーのビール工場が見えて来た。ここは今回の訪問計画には入れていなかったのだが、冒頭に書いた通りの陽気で、喉を潤したくなった。計画を変更し、寄り道する事にする。ビール工場までの道のりでは、N君の足取りが急に軽くなった。

しかし門の前に到着すると人気が全く無く、嫌な予感がする。見学受付の守衛室に行くと、工場施設のメンテナンスの為に見学は休止との事。飲む気満々だった三人のテンションは急降下。仕方なく街道に戻る事にするが、N君の足取りは行きとは対照的だった。

しかし後から思えば、もしここで工場見学をしていれば、この後の計画は遂行不可能になった可能性が高い。不幸中の幸いだったかもしれない。

「調子八角」の交差点で京都縦貫自動車道の高架をくぐる。

高架の下には小さな池があり、公園が整備されている。ここに「馬ノ池の水」という地下水を引き上げた蛇口があり、飲用可能と記されている。この辺りは言わずと知れた「名水」地帯。しかしこんな場所の水が飲めるのか半信半疑ではあったが、公的機関の案内板に書かれている事なので信用して飲んで見る。味については、それ程美味しいとは感じなかった。

ここから先はまた府道に合流し一般道を進む。小泉川を渡ると本日の最終目的地がある大山崎町になる。「天下分け目の山崎合戦のまち」と書かれた派手な町名板が目を引く。

東海道本線、名神高速道路の高架をそれぞれくぐり更に進んだ所で、道の真ん中に財布らしき黒い物体が落ちているのを発見。拾って見るとやはり革製の長財布で、免許証やカード、現金も一万四千円程入っていた。正直者の三人で協議の結果、警察に届ける事に決定した。S君が地図を検索して、この後歩く道筋に交番がある事を確認。                                                                            阪急「大山崎」駅に差し掛かる辺りで、古ぼけた交番が現れた。中を覗くと人影は無く無人交番の様だ。念の為に中に入って呼び掛けて見るが応答は無い。N君が大きな声で「殺風景な交番やな〜」などと話していると、突然奥から若い警官が現れた。昼食でも摂っていたのだろうか、兎に角突然の登場に驚かされる。事情を話して調書を取る事になり、まずは住所・氏名等から答えるが、新米警官なのか何か手際が悪い。そうこうしているともう一人、如何にも風采の上がらない年配の警官が現れて再び驚かされる。この後、財布の落ちていた場所を尋ねられる。交差点名を記憶していたので答えるが、判らない様で、地図を広げて探す。N君が交差点の角の家が「上田」さんだった事まで記憶していたので、場所を特定出来た。それにしても管轄内の幹線道路の交差点名が判らないとは呆れた警官だ。まるで吉本新喜劇のセットの様な交番の佇まいといい、偽警官では?と疑いたくなる。しかし、まさかそんな事はないだろうと思い直し、財布を託して交番を後にする。

この辺りからJR「山崎」駅までの道筋には飲食店もポツポツ有り、人通りも多く少し賑やかになる。

ここで今回の街道歩きは終了となる。

我々もそろそろ昼食の時間だ。適当な店を探すが、オッさん三人に似合う様な店は意外にない。

仕方なく、JR「山崎」駅前の洒落たカフェ「Cafe tabitabi」さんに潜入する。

ランチにプラス¥400で生ビールがセットになるとの事なので、三人共迷わず注文。ビールを先に持って来て貰う。さっき、ビール工場で肩透かしを食らった怨みを晴らすかの様に流し込む。

ランチが運ばれて来た、如何にも女子が喜びそうな、少しずつ多くの品数を綺麗に盛り付けたプレートだ。女子が喜びそうと言ったが、よくよく考えて見ると酒の肴も基本は共通しており、酒飲みのオッさんにも嬉しいランチだ。

ビールでほろ酔い気分になったところで、いよいよ本日のメイン「アサヒビール大山崎山荘美術館」に向かう。

JRの踏切を渡ると「天王山登り口」の石柱が有り急坂が始まる。

しばらく登るとトンネルが現れ、トンネルの上部には「大山崎山荘」と刻まれた石版がはめ込まれている。このトンネルが入り口の門になっているという、何とも洒落た造りだ。

更に蛇行した道を登ると建物が見えて来た。暖炉の煙突がある立派な洋館だ。

もちろん内部も素晴らしく、変な例えだが、金田一耕助が現れて連続殺人事件の謎解きをするシーンで登場しそうな雰囲気だ。

この洋館の由緒や今回の展示内容などを書くと長くなるので割愛させて貰う事にする。兎に角、私の知識や審美眼では到底理解出来無い高度な文化に接する事が出来、何となく文化的レベルが上がった様ないい気分で美術館を後にする。

それとどうでもいいエピソードだが、S君が無料入場券を貰っている事を忘れていて、正規の入場券を購入してしまい、払い戻しをして貰うという少し恥ずかしい出来事があった事を付け加えておく。

この後はお決まりのコースで、徒歩数分の所にある「サントリー山崎蒸溜所」を訪問。

N君の話だと以前は予約無し且つ無料で工場見学が出来たらしいが、今は予約制でしかも有料との事。資料館である「山崎ウイスキー館」も基本的に予約制らしいが、この日はそれ程混雑していなかったので入館する事が出来た。ここで試飲も出来るとの事。個人的には試飲さえ出来れば良かったので一安心。

それでも館内は結構な人出で、例の如く東洋系の外国人の方々で賑わっていた。館内の展示を足早に見終えて、テイスティングカウンターに向かう。

 

「山崎」「白州」「響」の3種類(各15ml ・ 100円)を飲み比べて見る。元来ウイスキーを飲みつけていない私でも香りがいいのは良く判った。味については3種類共に美味しいという事は判ったが、正直言って違いはよく判らなかった。

全く飲み足りないが、ここは我慢して蒸溜所を後に、最寄りのJR「山崎」駅まで歩き「高槻」に移動する事にする。

道中、高槻と言えば毎回お決まりの「うどん餃子」の話題になる。私がいつもの通りこき下ろしていると、思わぬ反対派が現れた。S君が「私は、うどん餃子好きですよ」と言い出したのだ。しかし話をしていても何か噛み合わない。S君からは「スープに浮いている」などの発言が出て来る。どうやら水餃子か何かと取り違えている様だ。援軍が現れて喜んでいたN君だが、S君のあまりの大ボケに呆れた顔が忘れられない。

高槻では「磯丸水産」さんで反省会。この後N君が阪急「高槻」駅の近くにガンダムバーがあるので行って見ようと言い出し探すが残念ながら店じまいしていた。ここで解散。

 

 

 

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岩湧山

2015-10-24 07:14:14 | うだつ会

2015年10月24日(土) Icon_walk_ss13.931km

累積標高(+)1472.612m(-)-1460.758m

 

今回、JogNoteの不具合でGPSデータが途中で途切れてしまった。

先月の六甲登山に引き続き2カ月連続で山登り。今回はススキ&紅葉を期待して「岩湧山」を選択した。

「滝畑ダム」行きの9:04のバスに乗る為に、「河内長野」駅に8:30集合。この路線は午前中2本しか運行しておらず、乗り遅れると次は11:00代まで待たなくてはならない。この時季はほぼ100%岩湧山への登山客で、恐ろしく混雑する。少し早めに到着した私とS君がベンチで待っていると、程なくF君・N君も到着。

バス停に行くと先客が7〜8名並んでいたが、想像していた程の混雑は無くホッとした。しかしこの後どんどん列が伸びて、出発時には30人程が乗車出来ず、臨時バスが運行される事になった。スシ詰めの車内で、早く並んだ甲斐あって座席を確保。約30分のバスの旅。

目的地の「滝尻」バス停で下車するのは我々4名だけだった。他の乗客は終点の「滝畑ダム」の登山口からオーソドックスなルートを辿ると思われる。下車した我々に対する好奇の眼差しが車窓越しに降り注ぐバスを見送ってスタート。

ここ数日秋晴れが続いており、今日も気持ちいい登山日和になった。「石川」の支流「横谷川」沿いの、車一台がやっと通れる位の細い舗装路を歩く。木立に陽射しを遮られ、清流沿いの道は少し肌寒い。

この辺りにはロッククライミングが盛んな岩場があり、この日もザイルを巻き付けた3名のクライマーに出会った。

しばらく歩くと横谷の鄙びた集落に入る。10軒前後の民家が、狭い谷沿いに寄り添う様に軒を連ねる。人の気配が感じられない位に静かな集落を通り抜けると舗装路は終わり、いよいよ「ネバシ谷」登山道に入る。

前半は清流の右岸と左岸の渡渉を何度も繰り返す、半分沢登りの様なルート。木立の間から差し込む陽光が薄暗い山中をスポットライトの様に照らす中、「サワガニ」や「ヤマアカガエル」が出迎えてくれる。かなり上流部まで登った所で、沢に別れを告げる。

ここから、関西電力の送電線鉄塔の巡視路、いわゆる「関電道」を歩く。今迄、比較的緩やかだった勾配が急になる。斜面をよじ登る様な急勾配や、何本もの倒木を乗り越える様な難所もあり、足に応える。

苦闘の末「77鉄塔」に到着、休憩を取る。真夏の様な暑さは全く無いが、汗が流れ落ちる。

この辺りで早くもN君が「ビール、ビール」とうわ言の様に言い出すが、流石にここで呑む訳にはいかない。と言うのも、この後このルート中最大の滑落危険箇所を通過しなければならない。諦めてスタート。

危険箇所に差し掛かる。人一人がやっと通れる細い登山道の右手が、谷底に向かって急斜面になっている。微妙に右側に傾斜した足元は、滑り易い砂利道になっており、約100m弱続いている。下を覗くと足がすくむ、バランスを崩すと一貫の終わりだ。以前は無かったトラロープを補助にして一歩一歩慎重に進む。ここで相当苦労したのがN君で、足回りがランニングシューズだった為にかなり滑る様だ。それに引きかえ「Vibramソール」搭載の高級な革製登山靴で足元を固めたS君は、N君の後続を余裕で歩いている。冷静にN君の事を観察していたS君曰わく「産まれたての仔鹿の様に足が震えていた」と評していた。これは私にも責任があり、山行の前に「ランニングシューズで大丈夫か」と聞かれて「大丈夫」と答えたのだが、認識が甘かった。後でN君に酷く責められるハメになる。

苦戦はしたものの、ともあれ全員無事に通過。

この後、台風による倒木で破損した鉄製の橋を渡る。欄干越しに見える岩肌には「ジンジソウ」が群生している。

更に急勾配を登り切ると「76鉄塔」に辿り着く。先に登り着いた私が上から見ていると、大苦戦のN君がフラフラになって登って来る姿が見える。被っている帽子は周辺部分だけが汗で濡れて、中央部が丸く濡れ残り、カッパの皿の様に見えた。黙っていれば良かったのだが、思わず「カッパみたいや」と漏らしてしまい、これまたN君のひんしゅくをかってしまう。

ここまで来れば尾根筋までは後一息、小休止してスタート。少し登ると人の声が聞こえて来た。ここまで人っ子一人いない道を歩いて来たので新鮮に感じる。「75鉄塔」の所で、滝畑ダムの登山口からのルートに合流する。

このルートは北の「屯鶴峯」から南は「槇尾山」まで45km続く「ダイヤモンドトレール」の一部にもなっており、急に登山客が増えて賑やかになる。ここからは、残念ながら期待していた紅葉には少し早かったが、気持ちのいい自然林の中の尾根道で山頂を目指す。

自然林を抜けると空が開けて、金色に輝く壁が眼前に立ちはだかる。岩湧山山頂一帯に広がるススキの草原だ。

草原の中の階段を登って行く。

美しい「リンドウ」や「ハバヤマボクチ」が観察出来た。

振り返るとキラキラと輝くススキの草原の向こうに、「槇尾山」から「三国山」へと連なる和泉山脈の雄大な山容が一望出来る。

階段を登り切ると岩湧山山頂(897.7m)に到着。

山頂広場は予想通り、いや予想以上の賑わい。中でも驚いたのは、10名位のグループで、わざわざ鉄鍋を運び上げて見事な霜降り肉のスキヤキを食べていた。

残念ながらこの日は眺望は今ひとつ、天気は最高なのだが地表付近は白く霞んでいる。

我々も昼食の時間だが、混雑する山頂広場は避け、南側に少し下った静かな場所に陣取る。

今回の昼食は基本自己調達と言う事で、私はつまみに「ピリ辛モツ煮込み」(レトルト)なる物を持参したのだが残念な代物だった。メインは「いなば チキンとタイカレー(グリーン)」でこれは間違いなし。

他のメンバーもそれぞれに面白い物を持参していた。F君は酒造メーカーの黄桜が醸造した地ビール「京都麦酒」の瓶ビールを3種類。N君は高級おつまみ缶詰「缶つまプレミアム ハバネロサーディン」と「いなば トムヤムチキン」。S君は王道のインスタントラーメンと何故かコンビニの唐揚げ串。

呑んで食って充電完了、下山にかかる。

帰りはダイヤモンドトレールを北に向かう。

岩湧寺からの登山道を見送って直進。東峰から五ツ辻までは結構アップダウンが有るが、そこからしばらくは比較的平坦で歩き易い。

この辺りでN君にまつわるちょっとした事件が勃発したのだが、この事はN君の名誉の為に記述は控えておこう。

五ツ辻を過ぎた所に「錦命水」と名付けられた湧水がある。持ち帰ってお湯割にしてみたが、先日の六甲の湧水の方が美味しかった。水自体は美味しいのだがお湯割には向かない様だ。

「根古峰」を通り過ぎ「岩湧山三合目」で右手に紀見峠駅への分岐があるが直進。ここから丸太階段の下りが延々と続き、一気に高度を下げる。もう勘弁してほしいと思う頃に「砥石谷林道」への分岐に到着。

ここでダイヤモンドトレールに別れを告げる。林道は途中から舗装路になり、やがて流谷の集落が見えて来る。

長閑な農村の中を歩く。途中、京都の石清水八幡宮の別宮という「流谷八幡神社」の楠の巨木を遠目に見ながら更に進む。

国道を渡ると、南海高野線「天見」駅の無人の駅舎が現れる。

ここからは難波まで戻り、「なんば温泉」さんで汗を流し、「中国料理 天祥」さんの飲み食べ放題(¥2,980)で反省会。

 

 

 

 

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六甲山 最高峰

2015-09-19 16:24:08 | うだつ会

2015年9月19日(土) Icon_walk_ss19.157km

累積標高(+)1965.442m(-)-1967.659m

 

シルバーウイーク五連休の初日、今日は六甲山に登る計画。

阪急「芦屋川」駅でAM.8:00に待ち合わせのF君・N君・S君と合流。駅前のコンビニで食料を補充してスタート。

芦屋川沿いを歩いてロックガーデン入口を目指す。晴天で暑くも無く寒くも無く、絶好の登山日和になった。

お屋敷街の中の急坂を登り切り、しばらく行くと「滝の茶屋」があり、裏手には落差10m位の高座の滝がしぶきを上げている。

滝壺の前を横切った所にロックガーデンへの石段がある。ここから険しい岩場をよじ登り高度を上げて行く。このルートが六甲山の数ある登山道の中でも一番人気のスタンダードなルートらしいのだが、なかなかハードな登りだ。

登り切ると、しばらく平坦な尾根道になり、展望が開けた場所で一休み。

ここで、大変な事が発覚する。N君曰く、一昨日の夜、一杯飲りながら打ち合わせをした際、私がS君から千円を預かり、今日の昼食用の「いなばのタイカレー」4名分を調達する役目になっていたらしいが、全く失念してしまっていた。S君はS君で千円を出した事を覚えていないとの事だが、兎に角S君に千円を返却する。自分の失敗を棚に上げて言わせて貰うが、登り始める前に言って欲しかった。皆さんにはご迷惑をお掛けしたが、今から買いに下りる訳にもいかず、叱責の言葉を浴びながら先へ進む。

 

程なく「風吹岩」(447m)に到着。ここも大阪平野が一望できる展望スポットで、多くの人が休憩していた。我々も休憩しようと思っていたのだが、N君が「止まると余計にしんどくなるので行こう」と我儘を言うので仕方なく出発する。

ここから、比較的平坦な尾根道を気持ち良く歩き、「芦屋カンツリー倶楽部」のイノシシ除けの扉を開けて敷地内を通過。この辺りから登りがきつくなり、S君がかなり遅れ始める。

次の分岐点「雨ヶ峠」でS君の到着を待つ。

次々と登山者が通り過ぎて行く、その中には5月に我々も参加した「企業対抗駅伝2015 in 淀川河川敷」の記念Tシャツを着た男性もいた。世の中には同じ様な行動をしている人間がいる物だ。

「雨ヶ峠」は「東お多福山」への分岐点、今回我々は「本庄橋跡」方面へ進む。ここから登山道は一旦下りになり、稼いできた高度をかなり吐き出す。下り切ると住吉川の上流部沿いに出て、辺りが開けて明るくなり、秋の野草も目立つ様になる。

「ミズヒキ」「キンミズヒキ」「アキチョウジ」「ゲンノショウコ」「ヤマジノホトトギス」等が見られた。

飛び石で住吉川を渡ると、急勾配の石段が現れる。登り切った所で再び遅れているS君の到着を待つ。

ここで、普通は有り得ない様な出来事があった。通り過ぎる登山者の中に偶然いたN君の弟ご夫妻に遭遇。人気のルートとは言え、六甲山系の広大な山域の数有る登山道の中で、遭遇する確率は相当低いと思われる。

ご夫妻を見送り、S君の到着を待って我々も出発する。

水が空になっている堰堤の横を抜け、「七曲り」の取付きに到着する。ここからが往路の最後の難関、山頂まで一気に高度を上げて行く。その名の通りのつづら折りの急勾配を、喘ぎながら登る。山頂下の「一軒茶屋」が見えて来た。

ここから山頂までの舗装路が思いの他キツイのだが、途中から左手に開ける大パノラマに疲れを忘れる。大阪湾、大阪平野、生駒、金剛・葛城、和泉山脈、関空、あべのハルカス等々が一望できた。

ススキの穂が揺れる中、電波塔の横を通り、六甲山最高峰(931m)に無事到着!

この後はお待ち兼ねのランチタイム。一軒茶屋の前の広場まで戻り食料を広げる。

先ずはビールで乾杯!

本日のおつまみはオイルサーディン・ウインナー・さんまの味噌煮缶・サバの味噌煮缶等。

シメは「いなば チキンとタイカレー(イエロー)」                                                                             今日は非常に食べ辛い状況だったが・・・。 それでもタイカレーはやっぱり美味かった!

実は今回、往路は決めていたのだが、復路は登ってから決めようと言う事にしていた。食後に、地図を広げて検討の結果、住吉川沿いを下り阪神電車「魚崎」駅を目指す事にする。

「一軒茶屋」の前を通る県道16号線「六甲山上道路」を西へ向かう。しばらく歩いて六甲縦走路に入り、途中から「西お多福山」方面に向かう舗装路を歩く。

この辺りに来てN君から「しりとり」をしようと言う提案が出る。何だか小学校の遠足みたいになって来た。

「西お多福山」の電波塔を右手に見て進むと舗装路は終点になる。

広場に立つ「五助堰堤・住吉駅」の道標に従い、下りの登山道に入る。深いクマ笹に覆われた道を進んで行くが、全く人影が無く、方向が合っているか少し不安がよぎる。地図を広げて方向が間違いない事を確認して更に進む。

途中でフワフワと舞う様に飛ぶ「アサギマダラ」に遭遇する。最長2,000kmを移動する事が確認されている蝶だ。

沢音が聞こえて程なくして住吉川右岸に下り立つ。後は川筋に沿って下る事になるので道迷いは無い。ひと安心して、清流のマイナスイオンを浴びながら河原で休憩する。

右岸には柵があり「危険箇所があるので、左岸へ迂回する様に」との表示がある。表示に従って左岸へ渡渉し川沿いを歩く。しばらく行くと、地滑り箇所があり道が途切れた。予想外の出来事に緊張が走る。地滑りで道が崩落したのであれば、崩落箇所を上手く通過できれば、先に道が続いているはずだ。S君が果敢に偵察に向かい戻って来た、道らしき物は無いとの事。右岸に渡渉する事を考えていると、F君が地滑り箇所を高巻く道を発見。登って見ると、しっかりした登山道が続いている。結論を言うと、下にあった道標の向きがおかしく、それに惑わされただけだった。気を取り直して進む。誰が何時頃造ったのだろう、風情のある石畳を下って行く。

下り切った辺りの山肌から湧水が湧いている。名水で有名な山域だけに期待が持てる、夜の「お湯割」用に1.5ℓも汲んでしまいリュックがまた重くなった。

美しい野池の横を通り抜けると空が開けて、五助堰堤の上流部に出る。ここは堰堤に堰き止められた土砂が堆積した上に草木が生い茂っている。湿原の様な気持ちのいい場所、そんな中にある木道などを歩く。

右岸に渡り更に下って行くとやがて舗装路が現れて、民家が見え始める。

白鶴博物館の横を通って、住吉川の遊歩道に下りる。ここから先、整備された川は蛇行せず一直線に海まで流れ下る。右岸に渡り、阪急電車の下をくぐり、JRの上を渡って阪神電車「魚崎」駅に到着。

この後、電車で「香櫨園」駅に移動し、銭湯「JOY西宮」さんで汗を流す。徒歩で阪神西宮へ移動して「魚民」さんで打ち上げ。

 

 

 

 

 

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京都「大関ヶ原展」

2015-07-20 15:37:59 | うだつ会

2015年7月20日(月) Icon_walk_ss12.148km

累積標高(+)305.093m(-)-315.167m

この日、気象庁から「近畿地方が梅雨明けしたと思われる」と発表があった。快晴の京都は最高気温35.7℃を記録し猛暑日になった。

京阪の祇園四条駅を出て四条大橋を渡る、鴨川の水は茶色く濁っている、三日前の台風の影響だろう。待ち合わせ場所の交番の前でF君・N君・S君と合流、目的地の京都文化博物館を目指す。京都は祇園祭の真っ最中で、ちょうど三日前には台風の豪雨の中、前祭の山鉾巡行が執り行われた。今週末には後祭の巡行が予定されている。ひょっとしたら鉾の姿が見れるかもと微かに期待していたが、四条通沿いにはスピーカーから祇園囃子が流されているだけだった。

新京極のアーケードに入り、錦天満宮の前から錦市場を歩く。近年、以前にも増して外国人観光客が多くなっていると聞いていたので、大変な混雑を予想していたが、幸いそれ程ではなく順調に歩けた。しかし、判っていた事だが実際に歩くと実に誘惑に満ち満ちた空間だ。はも、出汁巻き、あゆ、うなぎ、京漬物、おばんざい色々、等々。誘惑に打ち勝って何とか錦市場を通り抜ける。

ここから北上して、目的地の京都文化博物館に到着。歴史を感じる赤レンガの立派な建物、「旧日本銀行京都支店」の銘板があった。ここで、徳川家康公没後400年を記念した特別展「大関ヶ原展」が開催されており、戦国武将が所有していた刀剣、槍、甲冑や当時やり取りされた書状の他、様々な資料を約二時間かけてじっくりと拝観した。拝観の所要時間は一時間位とふんでいたのだが、思った以上の充実した展示内容と人出だった為に予定が狂った。動き回った訳では無いが結構疲れたし、何しろ腹が減った。すぐにでも昼食にしたいところなのだが、あらかじめ目星を付けた店があり、今日の計画の第二の目的地になっている。結構な距離があるが安易に計画変更するのは癪に触る。休憩もそこそこに次の目的地に向けて出発する。

市街地を南西方向に向かってデタラメに歩く。四条通、烏丸通、堀川通、五条通を越えて行く。京都の市街地は高い建物が少ない、更にこの時間帯には太陽が真上にある、すなわち日陰も少なく真夏の日差しが容赦なく照りつける。西本願寺の裏手を回り込み大宮通で京都水族館を通り過ぎ、JRの高架をくぐってから西に向かう。過酷な環境と空腹に耐えながら、疲れた足を引きずって苦闘の末にやっと目的地に到着。時刻は午後二時になっていた。

南区の「ミスター・ギョーザ」さん、テレビや雑誌でも紹介された人気店だけあって、この時間にもかかわらず満席。10分ほど待っただろうか、やっと入店し夢にまで見たギョーザとビールでプハ〜!カリカリに焼かれたギョーザ(¥240)は大変美味。これで本日の計画は完了。

帰りのルートの相談をしていると、ギョーザとビールで完全復活したN君が伏見の御香宮神社まで歩こうと言い出した。かなり距離がありそうで、辿り着けるかは怪しいものだが、とにかくその方向に向けて出発。

九条通を東に歩いてすぐの小さな公園に「羅城門遺址」の碑がひっそりと佇んでいる。平安京の表玄関だった羅城門、都だった当時はさぞかし賑わっていた事だろう。

更に進むと、左前方に教王護国寺(東寺)の大伽藍が見えてくる。京都のシンボル的な五重塔、いつ見ても立派な姿だ。南大門をくぐり境内を東へ通り抜けさせて貰う事にする。

九条通沿いの裏道を歩き鴨川を渡り、京阪電車の東福寺駅の踏切を越え、旧街道の風情が残る旧奈良街道を南下する。東福寺の門前を素通りして進む。衰える事の無い強烈な日差しが照りつける。この辺りでS君に黄信号が点灯し始める。頑張って熱中症になっても馬鹿らしい、最寄り駅の京阪伏見稲荷駅で切り上げる事にする。

ここから京橋へ移動「ユートピア白玉温泉」で汗を流した後、「昭和大衆ホルモン」さんで反省会。

 

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「京都一周トレイル①」(東山コース)伏見稲荷~蹴上

2015-05-03 12:50:48 | うだつ会

2015年5月3日(日) Icon_walk_ss17.249km

 

 





累積標高(+)873.909m(-)-848.534m

今日はかねてから歩いて見たいと思っていたルートの一つ「京都一周トレイル」の東山コースの一部((京阪)伏見稲荷〜伏見稲荷大社〜奥社(おもかる石)〜千本鳥居〜熊鷹社〜四つ辻〜泉涌寺〜(今熊野)剣神社〜国道1号線〜清水山〜東山山頂公園〜将軍塚〜尊勝院〜蹴上〜ねじりまんぽ〜南禅寺〜水路閣〜哲学の道〜金戒光明寺〜吉田山〜出町柳)を歩く予定。

 

 

伏見稲荷駅に降り立ち空を見上げる。うっすら曇っているが雨は大丈夫そうな感じでホッとする。待ち合わせのF君、S君とも無事合流。装備を確認して足りない物を駅前のコンビニで調達して出発。

 

 

琵琶湖疎水の一部にあたる「鴨川運河」を渡り

 

 

JR奈良線の踏切を越えると赤い鳥居が見えてくる。両側に土産物店が立ち並ぶ細い通りは、朝9:00だと言うのに歩きにくい位の人混みだ。楼門をくぐり本殿へ、さすが世界遺産だけあって社殿も立派で厳かな雰囲気が漂う。今日の山行の安全を祈願して先へ進む。

 

 

 

伏見稲荷のシンボル千本鳥居をくぐり、奥社奉拝所にたどり着く。

 

 

ここに有名な「おもかる石」がある。灯籠の上の石を持ち上げて重く感じるか否かで祈願の成就を占うという信仰があるらしい。行列ができているが、せっかくなので並ぶ事にする。重かった…。気を取り直して先へ進む。

 

 

 

 

 


神聖な森の中に、延々と続く石段は結構キツイ。「熊鷹社」「三ツ辻」を経て「四ツ辻」に登り着く。

 

ここで一休み。結構登って来た様で、京都の街並みや遠く大阪のビルまで良く見える。手前には先程くぐって来た本殿前の赤い大鳥居が小さく見える。

 

 

ここから伏見稲荷を離れ、泉涌寺へ続く道に入る。今まで稼いだ高度の貯金を一気に吐き出す急な下り坂を行く。下り切ると民家の中を歩く。要所要所に道標は有るものの、分かりにくい分岐もある。購入しておいた地図を広げる事もしばしばあった。

 

しばらくすると泉涌寺の大門の前に出る。

 

 

 

拝観料がいるので中に入るのは遠慮して、門の外から中を覗く。大門から向こう側は下り坂になっていて、下の方に立派な仏殿が見えた。

 

ここから東山の山裾に沿う形で民家や畑の中を北進。今熊野の剣神社を目指す。一ノ橋川に架かる橋を渡ると正面に鳥居が見えてくる。川岸の土手にはシャガの群落が綺麗だ。ここを右折して住宅街の単調な舗装道路を進み、標識に従って左折し更に進む。

 

 

しばらく歩くと山道への入り口があり、標識に「京女鳥部の森」とある。ここからは勾配はたいした事ないが、今日初めての登山道らしい道を歩く。新緑のトンネルが気持ちいい、晴れていればもっといいのだろうが少し残念だ。

 

 

下りになり、しばらく歩くと舗装道路に出た。前方を見ると相当交通量の多い広い道路と合流している。合流点まで行くと見覚えのある風景、車で通ったことのある国道1号線だ。

 

「すぐ 大佛 本願寺」の道標の横を通り、1号線の下の歩行者用のトンネルをくぐり抜け大津方面へ少し歩くと左手に急な階段が現れる。

 

 

階段を上り切り清水寺に続く細い道に入りしばらく行くと右手に清水山への登山口がある。ここもたいした勾配ではなく、一気に登り切る。

 

 

清水山山頂(242.5m)は森の中で展望はない。

 

 

一休みして先を急ぐ。登山道はそれほど山深い雰囲気ではないが、石の道標や石仏が点在していて歴史ある道である事を伺わせる。

 

 

 

しばらく行くと視界が開けて東山山頂公園に到着した。

 

公園では数組のグループが昼食を摂っている。我々もランチタイムにする事に。残念ながらテーブルは先客に占領されている、適当な地べたを見つけて岩をテーブル代わりに食料を広げる。

 

皆で持ち寄ったサバ缶・オイルサーディン・焼豚他

 

 

飲み物はビール(ハートランド)とワイン(白)を用意した。

 

とりあえず乾杯!いつもながら歩いた後の外ビールは最高!

 

 

締めは、いなばのタイカレー3種相掛け(ツナ グリーン・チキン イエロー・チキン グリーン))期待通りスパイシーで美味しい!

 

 

気持ちも良くなってきた所で、面倒臭くならないうちに後片付けして出発。

 

 

すぐの展望台からは京都の市街が一望でき、正面やや右手には愛宕山がそびえる。将軍塚のある青蓮院門跡大日堂を素通りして再び山道に入る。ここからは下り坂。

 

 

しばらく下ると古寺の雰囲気が漂う尊勝院と言う小じんまりとしたお寺の境内に出る。今思えばもう少しゆっくり見れば良かったのだが、酒の力は恐ろしいもので、何かと物事が面倒になる。素通りして更に下る。

 

 

下り切った辺りに、隠れ家感たっぷりの料亭らしき門構えが見える。祝い事があったのだろうか着物姿のセレブっぽい家族が出てきた。後で調べると京都ホテルオークラ別邸・栗田山荘と言う事が分かった。しばらく歩くと三条通にぶつかる、右折して蹴上に到着。これで京都一周トレイル東山コースの内、今日の計画のルートは完歩した事になる。

 

しかし、せっかくなので街中を散策しながら京阪電車の始発駅の出町柳まで歩くことにする。

 

 

まずはインクラインの下の「ねじりまんぽ」のトンネルを抜けて南禅寺へ向かう。

 

 

南禅寺三門、近くで見るとその大きさや柱の太さに圧倒される。歌舞伎の中の名台詞、石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」の舞台がここらしい。

 

 

三門の南側の水路閣を見に行く、水路閣とは琵琶湖からトンネルを抜けて蹴上に流れ出た疎水を北へ流すレンガ造りの水路橋。新緑の中でレンガ色が映えて美しい。

 

庭園等の拝観は遠慮して先に進む。

 

 

 

南禅寺界隈の別荘群と言われ、とてつもなく広大且つ贅沢な別荘が立ち並ぶ一帯を通り抜け

 

 

哲学の道へ。日本の哲学史に多大な影響を与えた学者である西田幾多郎が散策しながら思索にふけった場所である事がその名の由来らしい。

 

先程見学した水路閣を通って来た疎水が小径に沿って流れる。

 

S君が是非訪れて見たいとの事だったのでリクエストに応えたが、オッサン3人で終着点の銀閣寺まで歩くのは気恥ずかしい気がして早々に脇道に逃れる。

 

閑静な住宅街の中、出町柳への最短ルートを行く事にする。行手にこんもりとした小山が見える、山裾を迂回してもいいのだが、最短コースを行くにはここを越えて行かなくてはいけない。

 

最短コースを選択。

 

 

ふと傍らを見ると、白塗りの化粧地蔵様が笑顔で励ましてくれている。

 

疲れた足に鞭打って坂道を登る。登り切ると金戒光明寺の石畳の参道に出た。参道を進むと立派な塔頭が見えてくる。本来なら十分に時間をかけて拝観すべき寺院なのだが、境内を通り抜けさせてもらう。

 

しばらく行くと、左手に小山の上へ続く石段が見える。これを登るとショートカット出来ると思われる、少し躊躇するも登る事にする。石段を登り切ると竹中稲荷神社の境内に出た。神社の隣の公園からは眼下に京都大学のキャンパスが見渡せる。

 

山道を下り切ると今出川通りに出る。

 

途中にタラの木の群落があったが残念ながら芽は成長して葉になっていた。

 

通りを西へ向かう、百万遍の交差点を越えて更に進み鴨川にぶつかった所が出町柳になる。

 

 

この後は反省会、京橋に戻りユートピア白玉温泉で汗を流した後「徳田酒店」でプハー!更に二軒目「明ごころ 南店」でプハー!

 

「京都一周トレイル②」(東山コース)蹴上〜大文字山〜浄土寺橋

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山の辺の道散策

2013-10-13 14:57:35 | うだつ会
2013‎年‎10‎月‎13‎日


『日本書紀」にその名が残る

日本最古の官道と言われる

「山の辺の道」

その中でも南コースと言われる

天理から桜井まで

由緒ある神社仏閣、皇族の陵墓などが点在する

初秋の歴史街道を散策してきました


石上神宮



にわとりがお出迎え






山裾の鄙びた農村地帯を歩く







少し暑いが、静かな気持ちいい道を行く








大神神社

後方の三輪山を御神体とし

日本最古の神社といわれる

何かただならぬ気配が漂っている様に感じられる






 

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奈良 東大寺周辺散策

2013-07-14 15:23:25 | うだつ会

 

‎2013‎年‎7‎月‎14‎日

天平の都 奈良 東大寺の周辺を散策してきました


緑の中に埋もれるような堂塔伽藍

原生林の中の歴史ある街道

すばらしい景観に心癒されます


晴れたり曇ったりのお天気でしたが

体中の水分を出し切ったかと思うほどの汗をかき

心も体も、けがれが落ちた様な気になりました


興福寺~東大寺~春日大社~柳生街道(滝坂の道)

~春日奥山道路~若草山~東大寺























~*~:。~*~:。~*~:。~*~:。~*~:。~


やまとは くにのまほろば

たたなづく あおがき

やまごもれる やまとしうるはし






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高野山散策

2013-05-25 22:57:02 | うだつ会
‎2013‎年‎5‎月‎25‎日

標高九百数十メートルの山上に開かれ

まもなく千二百年の時が経つ宗教都市

真夏の様な陽射しの下

日本屈指のパワースポットを散策してきました。

~*~:。~*~:。~*~:。~*~:。~*~:。~


◆ 大門 ◆







◆ 檀上伽藍 ◆














◆ 奥ノ院 ◆






 


鬱蒼とした原生林に包まれるように

立ち並ぶ立派な伽藍

やはり、ただならぬ雰囲気を感じ


癒されました

~*~:。~*~:。~*~:。~*~:。~*~:。~


南無大師遍照金剛





 

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