2015年5月3日(日) 17.249km
累積標高(+)873.909m(-)-848.534m
今日はかねてから歩いて見たいと思っていたルートの一つ「京都一周トレイル」の東山コースの一部((京阪)伏見稲荷〜伏見稲荷大社〜奥社(おもかる石)〜千本鳥居〜熊鷹社〜四つ辻〜泉涌寺〜(今熊野)剣神社〜国道1号線〜清水山〜東山山頂公園〜将軍塚〜尊勝院〜蹴上〜ねじりまんぽ〜南禅寺〜水路閣〜哲学の道〜金戒光明寺〜吉田山〜出町柳)を歩く予定。
伏見稲荷駅に降り立ち空を見上げる。うっすら曇っているが雨は大丈夫そうな感じでホッとする。待ち合わせのF君、S君とも無事合流。装備を確認して足りない物を駅前のコンビニで調達して出発。
琵琶湖疎水の一部にあたる「鴨川運河」を渡り
JR奈良線の踏切を越えると赤い鳥居が見えてくる。両側に土産物店が立ち並ぶ細い通りは、朝9:00だと言うのに歩きにくい位の人混みだ。楼門をくぐり本殿へ、さすが世界遺産だけあって社殿も立派で厳かな雰囲気が漂う。今日の山行の安全を祈願して先へ進む。
伏見稲荷のシンボル千本鳥居をくぐり、奥社奉拝所にたどり着く。
ここに有名な「おもかる石」がある。灯籠の上の石を持ち上げて重く感じるか否かで祈願の成就を占うという信仰があるらしい。行列ができているが、せっかくなので並ぶ事にする。重かった…。気を取り直して先へ進む。
神聖な森の中に、延々と続く石段は結構キツイ。「熊鷹社」「三ツ辻」を経て「四ツ辻」に登り着く。
ここで一休み。結構登って来た様で、京都の街並みや遠く大阪のビルまで良く見える。手前には先程くぐって来た本殿前の赤い大鳥居が小さく見える。
ここから伏見稲荷を離れ、泉涌寺へ続く道に入る。今まで稼いだ高度の貯金を一気に吐き出す急な下り坂を行く。下り切ると民家の中を歩く。要所要所に道標は有るものの、分かりにくい分岐もある。購入しておいた地図を広げる事もしばしばあった。
しばらくすると泉涌寺の大門の前に出る。
拝観料がいるので中に入るのは遠慮して、門の外から中を覗く。大門から向こう側は下り坂になっていて、下の方に立派な仏殿が見えた。
ここから東山の山裾に沿う形で民家や畑の中を北進。今熊野の剣神社を目指す。一ノ橋川に架かる橋を渡ると正面に鳥居が見えてくる。川岸の土手にはシャガの群落が綺麗だ。ここを右折して住宅街の単調な舗装道路を進み、標識に従って左折し更に進む。
しばらく歩くと山道への入り口があり、標識に「京女鳥部の森」とある。ここからは勾配はたいした事ないが、今日初めての登山道らしい道を歩く。新緑のトンネルが気持ちいい、晴れていればもっといいのだろうが少し残念だ。
下りになり、しばらく歩くと舗装道路に出た。前方を見ると相当交通量の多い広い道路と合流している。合流点まで行くと見覚えのある風景、車で通ったことのある国道1号線だ。
「すぐ 大佛 本願寺」の道標の横を通り、1号線の下の歩行者用のトンネルをくぐり抜け大津方面へ少し歩くと左手に急な階段が現れる。
階段を上り切り清水寺に続く細い道に入りしばらく行くと右手に清水山への登山口がある。ここもたいした勾配ではなく、一気に登り切る。
清水山山頂(242.5m)は森の中で展望はない。
一休みして先を急ぐ。登山道はそれほど山深い雰囲気ではないが、石の道標や石仏が点在していて歴史ある道である事を伺わせる。
しばらく行くと視界が開けて東山山頂公園に到着した。
公園では数組のグループが昼食を摂っている。我々もランチタイムにする事に。残念ながらテーブルは先客に占領されている、適当な地べたを見つけて岩をテーブル代わりに食料を広げる。
皆で持ち寄ったサバ缶・オイルサーディン・焼豚他
飲み物はビール(ハートランド)とワイン(白)を用意した。
とりあえず乾杯!いつもながら歩いた後の外ビールは最高!
締めは、いなばのタイカレー3種相掛け(ツナ グリーン・チキン イエロー・チキン グリーン))期待通りスパイシーで美味しい!
気持ちも良くなってきた所で、面倒臭くならないうちに後片付けして出発。
すぐの展望台からは京都の市街が一望でき、正面やや右手には愛宕山がそびえる。将軍塚のある青蓮院門跡大日堂を素通りして再び山道に入る。ここからは下り坂。
しばらく下ると古寺の雰囲気が漂う尊勝院と言う小じんまりとしたお寺の境内に出る。今思えばもう少しゆっくり見れば良かったのだが、酒の力は恐ろしいもので、何かと物事が面倒になる。素通りして更に下る。
下り切った辺りに、隠れ家感たっぷりの料亭らしき門構えが見える。祝い事があったのだろうか着物姿のセレブっぽい家族が出てきた。後で調べると京都ホテルオークラ別邸・栗田山荘と言う事が分かった。しばらく歩くと三条通にぶつかる、右折して蹴上に到着。これで京都一周トレイル東山コースの内、今日の計画のルートは完歩した事になる。
しかし、せっかくなので街中を散策しながら京阪電車の始発駅の出町柳まで歩くことにする。
まずはインクラインの下の「ねじりまんぽ」のトンネルを抜けて南禅寺へ向かう。
南禅寺三門、近くで見るとその大きさや柱の太さに圧倒される。歌舞伎の中の名台詞、石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」の舞台がここらしい。
三門の南側の水路閣を見に行く、水路閣とは琵琶湖からトンネルを抜けて蹴上に流れ出た疎水を北へ流すレンガ造りの水路橋。新緑の中でレンガ色が映えて美しい。
庭園等の拝観は遠慮して先に進む。
南禅寺界隈の別荘群と言われ、とてつもなく広大且つ贅沢な別荘が立ち並ぶ一帯を通り抜け
哲学の道へ。日本の哲学史に多大な影響を与えた学者である西田幾多郎が散策しながら思索にふけった場所である事がその名の由来らしい。
先程見学した水路閣を通って来た疎水が小径に沿って流れる。
S君が是非訪れて見たいとの事だったのでリクエストに応えたが、オッサン3人で終着点の銀閣寺まで歩くのは気恥ずかしい気がして早々に脇道に逃れる。
閑静な住宅街の中、出町柳への最短ルートを行く事にする。行手にこんもりとした小山が見える、山裾を迂回してもいいのだが、最短コースを行くにはここを越えて行かなくてはいけない。
最短コースを選択。
ふと傍らを見ると、白塗りの化粧地蔵様が笑顔で励ましてくれている。
疲れた足に鞭打って坂道を登る。登り切ると金戒光明寺の石畳の参道に出た。参道を進むと立派な塔頭が見えてくる。本来なら十分に時間をかけて拝観すべき寺院なのだが、境内を通り抜けさせてもらう。
しばらく行くと、左手に小山の上へ続く石段が見える。これを登るとショートカット出来ると思われる、少し躊躇するも登る事にする。石段を登り切ると竹中稲荷神社の境内に出た。神社の隣の公園からは眼下に京都大学のキャンパスが見渡せる。
山道を下り切ると今出川通りに出る。
途中にタラの木の群落があったが残念ながら芽は成長して葉になっていた。
通りを西へ向かう、百万遍の交差点を越えて更に進み鴨川にぶつかった所が出町柳になる。
この後は反省会、京橋に戻りユートピア白玉温泉で汗を流した後「徳田酒店」でプハー!更に二軒目「明ごころ 南店」でプハー!
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