マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

ハリポタ最後の蛇足

2012-07-13 | 映画
「死の秘宝パート1、パート2」をレンタルDVDで続けて観ました。

10歳で読み始めた子供が20歳になって完結したことになります。
その子供たちの感想を聞いてみたいです。
子供たちの成長に合わせて、内容も複雑になっていきました。
最後の「死の秘宝」はシリーズを知らなくても楽しめると思います。
登場人物などは同じですが内容はずいぶん違ってきています。
愛、嫉妬、裏切り、成長などのドラマが詰め込まれています。
仲間がそれぞれの力を発揮して、世界を滅ぼす武器(悪魔)を無事葬り去るという物語の展開は指輪物語を彷彿とさせます。
古今の多くの物語のテーマでもあります。
これからも永遠のテーマです。「人類」が「核」を捨て去るまで…
暗い画面に挿入されるアニメーションが印象的でした。

しかし、「19年後」は完全に蛇足だと思います。
物語に入り込んでドキドキしながら見ていた視聴者に余韻をかみしめる時間を与えず、ディズニー的ファンタジーに落としてしまいました
現実世界に切り込む刃を持たないファンタジーはただのおとぎ話です。
なぜ悲劇の苦しみの深さをこのような形で消し去ったのでしょう。
作者は、わざわざ最後で「ハリーポッター」はこの程度のマイホームドラマだと言いたかったのでしょうか。
「指輪物語」を書いたJ・R・Rトールキンや
「ゲド戦記」を書いたアーシュラ・ル・グウィンと
J・Kローリングの資質の違いが最後にはっきりしたということなのでしょう。
残念…
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