れきしどころ真理庵

江戸時代の江戸を中心に、医学史・蘭学史を調べています。日々の暮らしを歴史からみた写真日記。

池井戸潤『空飛ぶタイヤ』

2007-06-30 13:29:15 | 真理庵文庫・その他
実は池井戸潤の作品を読むのは今回が初めてです。
ちょっと前、江上剛と池井戸潤が雑誌で対談しているのを読んで、
(二人とも銀行員から作家への転身組)『空飛ぶタイヤ』に興味を持ったので。

以前からこの本は見かけていたのですが、
表紙の妙にあっけらかんと明るい感じが
ちょっと前に流行った「セカチュー」とかをイメージさせて
その手の作品と勝手に思い込んでいたのです。
(実際は全く違います!誤解していてゴメンナサイ!)

久々の企業小説、それも中小企業のしがない経営者が主人公という
普通お目ににかかれない設定ですが、
お読みになれば、この小説が、
「三菱自動車のトラック脱輪リコール隠し」をモデルにしていることは
すぐにお分かりになると思います。

被害者の遺族、運送会社の社長、自動車メーカー社員、銀行、警察、マスコミ…。
それぞれの立場の人々が
「トレーラー脱輪事故」と関わっていくわけですが、
いろいろな思惑が絡む中、
結局のところ事件の本質を見据えようとした運送会社社長が勝利(?)します。
普通この手の話ではあまり出てこない銀行が
(さすが元銀行員だけあって)暗躍するところが
すごくリアリティーがあって面白かった。
また、(会社員だったら関わりないが、地元の経営者ということで)
PTA内での権力争いや子どものイジメが複雑に絡み合うところなど、
池井戸潤の複合的な見方に感心しました!

八方塞がりの、四面楚歌の中
強い家族愛・友情に支えられて、
主人公が大企業相手に体当たりするところは壮観です!

かなり分厚い本ですが、
スピード感溢れるストーリー展開に引っ張られて
1日で読み切ってしまいました!
直木賞候補作品だったそうですが、
そういうことと関係なく痛快な小説で、
読み応えがありました。

金田一秀穂先輩

2007-06-27 14:12:15 | 日常茶飯事記

先程NHKを付けたら「スタジオパークからこんにちわ」に
金田一秀穂杏林大学教授が出ており、
懐かしさもあって(途中からですが)観てしまいました。

金田一先生といえば、お父さんの春彦先生とも
学生時代よく同じエレベーターに乗り合わせて、
ご挨拶を交わしたことがありました。
小柄な好好爺的ないつも静かにニコニコされた方でした。

で、秀穂氏は同じ学科のちょっと先輩でした。
同じ加賀乙彦先生のゼミだったようで
(学年が違うのでゼミ室で一緒になったことはない)
加賀先生の研究室で鉢合わせたことがありました。
お父様とは違って大柄な方で、
今のように柔和と言うよりは、
ニコニコはしていてもどこか得体の知れ無さを感じました。
(多分そのころ彼は自称「ニート」の時期で、
金田一という名門の重みに苦しんでいたからかもしれません)

先程のTVによればTVに露出するようになったのは4年前からだそうで、
ぎりぎりお父様に国語学者としての自分を観てもらうことが出来
親孝行が間にあったと言っていました。

温厚・軽妙な金田一秀穂が出来上がるまでは
長い道のりがあったということですね。
ちょっとだけですが、その秀穂氏を垣間見られた私は幸せだったのかも。


シャネル日本法人社長 リシャール・コラス氏

2007-06-26 01:49:25 | 日常茶飯事記
今まで何度となくコラス氏の事は書いてきました。
ですが「百聞は一見にしかず」です。
今週の『アエラ』の表紙はコラス氏です。
皆様はどのような感想をお持ちになりますか?
まあ、どう見てもヨーロッパ人の顔立ちですが、
ハンサムかは個々人の判断によるでしょうね。
でも一度でも講演を聴いた者にとっては
こんな魅力的な人はいない!って思えるくらい
ステキに見えるから不思議です。

実は昨日地下鉄の乗り換え口の売店でアエラが挿してあり、
ちらっとだけコラスさんのお顔が覗いていました。
引き寄せられるようにして売店に近づきましたが、
乗り換えに間に合わないので、断念。
夕方近くの書店で購入しました。

記事によるとこれからは年1本の割りで小説を書いていくと言うことです。
ご当人は小椋佳のようになりたいとおっしゃたけれど、
経営者ということで言えば、
堤清二、作家辻井喬をイメージするのは私だけでしょうか。
彼は視覚的な人だし、
翻訳された文章からは凄い静寂の世界を感じます。
日本人が失いかけたものを、フランス人の彼が体現している。
不思議な世界観です。

渡辺千賀 『ヒューマン2.0』

2007-06-25 01:57:31 | 真理庵文庫・その他

実はこの本もCCQタロー氏の「ブックサーフィン」からの受け売り。
で、読んでみました。
(もともとブログの文章だから)すごくサクサク読める。
シリコンバレーが住んでみるとどんなところか分かった気になります。
また、シリコンバレーの企業に就職するとどのようなことが起こるかも分かります。
が、これはあくまで著者渡辺千賀さんがみたシリコンバレー。
(※東大理工学部卒。商社勤務後スタンフォードでMBA。
その後シリコンバレーへ)
すごく平易な文章で書かれているからお気軽に生きてそうですが、
レイオフが頻繁にある等リスクも一杯のところでもあります。

でも、何もチャレンジせずに日本でブーたれているよりは
理科系修士以上なら一度行ってみる価値はあると思う。
それでダメでも、(シリコンバレーの住人の殆どがそうだから)
さして痛みはないでしょう。
アジア系人種にとっての「ゴールドラッシュ」みたいなものでしょうね、きっと。
かつての西部開拓は砂金でしたが、今はIT系頭脳ってことかな。。。

軽い読み物としては評価できます。


NHK BShiで「ハゲタカ」再放送を観る

2007-06-23 23:39:08 | 真理庵文庫・経済
久しぶりに3時間短いトイレ休憩以外休みを取らずに
TVに釘付けになっていました!
待ち待った「ハゲタカ」再放送の前半部分を観ました。

前回と違ってストーリーは全部分かっているわけですが、
やっぱり引き込まれて観てしまいました。
今回はサウドトラックに注意が行きました。
「ああ、このシーンにはこの曲が使われていたんだ!」と。
2月3月に観たときはそこまで気付く余裕がなかった。
神経の行き届いた丁寧な作品作りに感心しました。

ブログを初めて以来TVを見る時間が極端に減ったので、
3時間TVの前にいるのは結構苦行でした!
明日もまた3時間ある!
気力との戦いになりそうです!!!
(実は日中仕事が入っているので…)

「ハゲタカ」再び

2007-06-21 23:52:22 | 日常茶飯事記
BSハイビジョンでのハゲタカ再放送の日時が決定しました。
6月23日(土)
夜8時~   第1回「日本を買い叩け!」
夜9時~   第2回「ゴールデン・パラシュート」
夜10時~ 第3回「終わりなき入札」

6月24日(日)
夜9時~   第4回「激震!株主総会」
夜10時~ 第5回「ホワイトナイト」
夜11時~ 最終回「新しきバイアウト」

 

総合テレビでの再放送が決定しました!
  8月19日(日)夜9時50分~   第1回「日本を買い叩け!」
      20日(月)夜10時~       第2回「ゴールデン・パラシュート」
      21日(火)夜10時~       第3回「終わりなき入札」
      22日(水)夜10時~       第4回「激震!株主総会」
      23日(木)夜10時~       第5回「ホワイトナイト」
      24日(金)夜10時~       最終回「新しきバイアウト」



Small statue in Azabu Jubanーきみちゃんがジャパンタイムズに

2007-06-20 22:37:01 | 歴史散策

19日付Japan Times にきみちゃんのことが載りました!
先にジャパンタイムズの記事のみアップしましたので、
真理庵のキャラが変わってしまったと、
驚かれた方もいらっしゃるかと思います。
題名が英文になったのは、記事をそのまま引用させて頂いたから。
「麻布十番の小さな像」(と訳せばいいのかな?)です。

この記事を書かれたアリスさんは、
「麻布学」に参加なさっていっらしゃいます。
講座の初日にきみちゃんに興味をお持ちになったようで、
私も出来る限り資料提供しました。

で、アリスに送られてきた投書の氏名がどういう訳かマリアン。
私も真理庵。
偶然の一致なのか、違うのか、何れ彼女に訊いてみたいと思います。

お読みになれば分かりますが、
マリアンのボーイフレンドが、横浜の赤い靴の少女像は
悪い外人に連れ去られたことの日本女性への警告ととったとあります。
(実際はもちろんそうではありませんが…)
で、アリスに「本当のところはどうなの?教えて!」
って言ってるわけです。

アリスもこの歌を最初に聴いたとき、
若い男性が、好きだった女性が外国人と結婚して海を渡ったことを
哀しんでいる歌だと思ったそうです。
で、アリスは改めて日本語(ローマ字で記載)の「赤い靴」をあげました。
アリスは友人の「カラオケの女王」のマサエさんにきいてみました。
マサエさん曰く、「異人さん」とあるのは「外人」以前に外国の人を呼んだ名称だが
それには尊敬を表す「さん」が入ってる。
この「赤い靴」の歌は童謡で日本人なら誰でも口ずさめる、
女の子が外国人(複数形)の養子になって海を渡った歌だと。

以下マサエさんの口を借りて、歌の出来た経緯が述べられています。
(私の拙い訳より)原文がありますのでお読み下さい。↓

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/ek20070619wh.html

今回の麻布学は、いろいろな出会いや出来事があり、
凄く濃密な時間を過ごせて嬉しいです。
「きみちゃん」を調べだして私も2年近く経ちます。
きみちゃんを通じて多くの出会いがありました。
きみちゃんが引き合わせてくれた多くの人々-アリスもそうですが-に
感謝したいです♪


『ゴッホは欺く』

2007-06-19 05:48:37 | 真理庵文庫・その他

実はジェフリー・アーチャーの小説を読むのは
これが初めての経験です。
勿論彼の名前は知っていましたし、
図書館では海外人気の作家一人であることも
分かっていました。
ですが、どうもサスペンスとかミステリーとか
そういう分野の小説があまり得意ではなく
今まで敬遠してきたきらいがあります。

で、これはCCQタロー氏からのお薦め本。
凄く面白いエンターテイメントと思いました。

こと、日本人の登場人物が凄く好意的に描かれていたこと。
また、舞台の一部は東京ですが、
銀座にあるホテル西洋銀座が出てくるところが
作者自身が来日の経験が多分あり、
日本にかなり愛着を感じたのだと、読んでいてよく分かりました。
「ティファニーで朝食を」は好きでしたが、
あそこに出てくる奇妙な日本人は好きになれませんでした。
この頃は段々と等身大に近い日本人が描かれるようになって来、
嬉しく思います。


雨の鳥居坂ー坂井泉水さんを悼む

2007-06-18 21:01:11 | 日常茶飯事記

今日のNHKクローズアップ現代は、
先月急死したZARDの坂井泉水さんについてでした。
予告を知らなかったので、観られたのは途中からでしたが
改めて坂井さんを失ったことの大きさを感じました。

実は「麻布学」初日、雨の中鳥居坂を登っていたら、
雨にもかかわらず長蛇の列が出来ており、
通り抜けながら建物の奥を見やりました。
中庭らしいところにテントが張ってありました。
長蛇の列はそこから続いていました。
「ああ、ZARDの事務所ってここだったんだ。。。」
静かに雨の中たたずんでいる人達を見やりながら、
ちょっと後ろ髪を引かれましたが、
東洋英和女学院大学に向かいました。

坂井さんはTVに殆どお出にならなかったから
歌の割りにご本人の印象が薄い人でしたが
生前ビデオクリップなどで観た範囲では、楚々とした美人さんでした。
バブル期を地方都市で過ごした私にとってバブルの恩恵は無かったようなもの。
90年代始め東京に戻ってみると、東京は沈みかけていた。。。
そんな中でZARDの曲を聴きました。
シノが亡くなって腑抜けになっていた私を奮い立たせてくれた曲でした。

http://www.nhk.or.jp/gendai/


きみちゃんの周辺

2007-06-17 16:27:52 | 歴史散策

「麻布六本木地域の歴史」の小冊子を作ったとき
第一号は「善福寺

第二号で、「赤い靴の少女・きみちゃんの像」
を取り上げました。
私の中できみちゃんの存在は結構大きかったです。
そのことは後で申しますが、
まずはきみちゃん像について。

麻布十番商店街の中央付近にパティオ十番(という広場)がありますが、
きみちゃん像はそこの一角に建っています。

【きみちゃん像碑文】
 赤い靴はいていた女の子は、今、この街に眠っています、
 野口雨情の童謡「赤い靴
」にはモデルがありました。
 その女の子の名前は「きみちゃん」。
 きみちゃんは赤ちゃんの時、いろいろな事情でアメリカ人
宣教師の養女に出されます。
母かよさんはきみちゃんがアメリカに行って幸せに暮らしていると
信じて雨情にそのことを話し、この詩が生まれました。
しかし、きみちゃんは病気のためアメリカに行かれませんでした。
 明治44年9月、当時麻布永坂町、今の十番稲荷神社のあるとことに
あった孤児院で、一人寂しく亡なったのです。
まだ9歳でした。
 母と子の愛の絆を、この「きみちゃん」の像に託して、
今、みなさまの幸せを祈ってやみません。
 
 パティオ十番・麻布十番商店街振興    
     

                       (以上碑文より引用)

きみちゃんというたった9歳の女の子が、
いろいろな時代のいろいろな人を動かしていく。。。
私にはそれがとても不思議に思われました。
最初「赤い靴」にはモデルの少女がいたことを突き止めた
北海道TVの菊池寛氏(現在北星学園大学教授)にしても、
菊池氏が大学の先生とは全く知らず、
グーグルで検索していた2年前の私にしても、
また、麻布学としてこの事を取り上げようと
お調べになった東洋英和女学院大学の教授にしても、
自分たちがいったいどうしてこんな想いにかられるのかよく分からずに、
でも、何か根元的なものを揺さぶられて、
必死になって調べだしました。

親子の情愛ー母への思慕だったり、子どもへの愛情だったり、
それは名前を付けようと思えば出来ますが
何かもっと本能的なものを感じます。
シンプルなだけに強い思いというのか。
そしてこの本来強い思いが、
いろいろな社会変化で、弱くなってしまっている。
-きょうもまた、「赤ちゃんポスト」に赤ちゃんが入っていたと
ニュースで伝えられました。-
そのことに対する危機感からも
皆が親子や家族の絆を再認識し出しているのでは。
像が各地に出来ているのもそんな想いの強さのせいかと思います。
麻布十番の「きみちゃん像
」は1989年に建てられました。
現在全国に4箇所のきみちゃんにまつわる像があるのですが、
5つ目が下記の小樽の像になりそうだということです。

小樽のカトリック富岡教会で、
きみちゃん親子三人増を建設する計画があるということです。
この事は菊池寛教授がお知らせくださいました!


http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000706080004

 

初めてのヒルズクラブ

2007-06-15 01:32:21 | 日常茶飯事記

だいぶアップが遅れてしまいましたが、
6月5日の六本木ヒルズクラブでの懇親会のことをお伝えします。

この事を書こうと思ったのは、
(偶然参加者同士で話して同意見だったのですが)
「ヒルズクラブに来られるのは最初で最後だから…」
ということだったからです。

その日仕事場は何と!大掃除の日。
Tシャツにジーンズで汗まみれになって夕方まで過ごしました。
で、帰りがけ、十番温泉によって一風呂浴びようかと思ったら、
十番温泉はしまっていた!(定休日)
仕方なく、家まで戻ってシャワーを浴びて
着替えて六本木ヒルズまで戻ったのは8時過ぎ。
トークセッションは佳境を過ぎてしまって
質疑応答になっていました。。。

実は前々から感じていたのですが、六本木ヒルズ森タワーの
49階アカデミーヒルズと、51階ヒルズクラブの
たった2階ヒルズクラブが上階にあるだけなのに
そこには雲泥の差があるってことです。
こう思うのも、ここに行くためのエントランスホールと
エレベーターが共用のせいかもしれません。
いつもエレベーターの49階ボタンを押した後
背後から別の手がにょきっと出て51階を押すのを認めると
何だか「負けたな」って思ってしまう。
アカデミーヒルズの会員の多くは
ヒルズクラブの入会金や会費がだいたいいくらかは知っているわけで、
今どきそれだけの金額を払える層(クラス)は
どんな人かの見当もつくわけです。
同時に自分が支払える金額でないということも。
(ただ、言い訳させていただけば、
49階に集う人はより知的好奇心が強く、
51階の人々は社交や飲食がお好きと)

まあ、自力でヒルズクラブの会員になるのは無理としても
一度くらいはどういった場所か観ておきたかった。
それがこの懇親会に参加した2番目の理由でした。
(一番目は勿論ちょうさん、田中さんの講座の受講生だったからです!)

で、ちょうさん(保田氏)、田中さん、そして岩瀬さんのトークを
ちょっとだけ聴けて、会は懇親会へと移っていきました。
ちなみに部屋に入って最初困ったのは部屋の暗さでした。
目が慣れるまで誰が何処にいるか、見当がつきませんでした。

で、目が慣れて見ると、田中さんや岩瀬さんのブレザーの襟元に
薔薇の生花が挿してありました。
勿論誰がそうしたかはすぐに分かりました。
田中さんです!
彼はフラワーアレンジメントが得意で、
小ぶりの薔薇の花でアレンジしたのです。
その上、岩瀬氏にはマーブル模様の赤いバラを、
田中さんご自身は少し紫がかったピンクのバラをチョイスしました。
岩瀬氏は『ハーバードMBA留学記』の著者で、
ご自分の目標に向かってガンガン突き進むタイプに見えます。
情熱の赤をチョイスしたところに
田中さんのセンスの良さを感じました!

初めての、そして多分最後のヒルズクラブは
こうして終了しました。
行ってみればどうってこと無い場所ですが、
敷居の高さを乗り越えるのはちょっと勇気が要りますね。
 

          Roppongi BIZ 番外編
   「はじめてのM&A」ショートセッションと懇親会のご案内
◆--------------------------------------------------------◆

日 時:6月5日(火) 19:30~22:00 (19:15開場)
場 所:六本木ヒルズクラブ 「StarBar」(森タワー51階)
    ※レセプションで「アカデミーヒルズの懇親会」とおっしゃってください。
予 定:19:30~20:10  ショートセッション「ファイナンス入門 番外編」
    20:10~22:00  懇親会
スピーカー:保田隆明氏 (ワクワク経済研究所 代表)
      田中慎一氏 (株式会社インテグリティ・パートナーズ代表取締役)
      岩瀬大輔氏 (ネットライフ企画株式会社 副社長)



「中央区の街並み展」始まる

2007-06-14 00:05:46 | アート

聞きかじりで申し訳ないのですが
「中央区の街並みを描く会絵画展」が始まった切っ掛けは
バブル期の地上げで、古い街並みがどんどん無くなってしまう中
「せめて絵の形で人々の記憶に残しておこう」いうことだったと。
平成2年から始まった絵画展も今年で18回目となりました。
(今年から『中央区街並み絵画展』と、名称が若干変わりましたが)
絵を観ていると今現在の東京都中央区の街の様子が分かります。

パンフレットには
「家並み、水辺、様々な橋の姿、そして歴史的建造物。
江戸開府以来400年の昔から幾世代にもわたって
私たちの暮らしが営まれた空間がそこにあり、
次世代に引き継がれていく時間の流れがあります。
 この絵画展はそのような流れの中で、
日頃何気なく見過ごしている街並みをもう一度見つめ直すことにより、
新たな発見を期待し、また、現在の街の姿を絵画にして
後世に残すために開催しています」

とあります。

こんな事をわざわざ書いたのは、
東京都中央区という町が実はひどく特殊な街だからです。
銀座・日本橋・兜町・東京駅・築地・月島・佃・晴海。
その他有名所の街が、中央区にはあるわけで、
こんなにも絵になりやすいスポットの多い区もないのでは?と思います。
その上例えば銀座の中央通りなどを観ると
どんどんビルが変わっていく。
今は外国からのブランドビルのラッシュで
シャネル等のスタイリッシュなビルが並んでいます。
でも、5年後どうなっているかは分かりませんよね。
今この時しかない風景が、銀座には存在する。
同時に和光、服部時計店の白亜のビルは変わることなく建っている。
変化と普遍(とは言い過ぎかも知れませんが)が同居している街。
また築地にしたって、以前は荒っぽい男の街でしたが、
場内への入場が自由になったので、
魚屋さんや料理屋さん以外の人も増え、
今では外国人観光客の多いスポットの一つです。

私は今回で4回目の参加ですが、
今まではずっとトリトンスクエアを描いてきました。
「最先端のものもいずれ(古くなり)歴史になっていく」
そういう観点から、定点観測しているつもりです。

で、今年の展覧会を観て、佃・晴海地域が増えて
銀座や日本橋が減ってしまった。
で、私としてはちょっと危機感を持ちました。
やっぱり「街の顔」が出ないのはヘンと。
来年はトリトンスクエア以外に「銀恋」シリーズを始めようかなと。
(つまり、昔の「銀座の恋の物語」を現代に置き換えて描く)
まあ、夢は(実力とは関係なく)どんどん広がってゆきます。。。

写真はケータイで撮ったもの。
「カシャッ」という音が大きかったので、
思わず緊張したらぶれてしまった。。。
(カメラで撮ったものは画素数オーバーでアップできませんでした。。。)
…で、おしゃべりインコさんが上手に撮って下さったので、
許可を得て差し替えさせて頂きました。


久々に区役所巡り

2007-06-11 20:28:45 | 日常茶飯事記

江東ふるさと歴史研究論文集の表紙 

きょうは中央区役所と江東区役所、2箇所の区役所に行ってきました。
どちらも生涯学習関係のこと。
こんな事は初めての経験です!

で、まず、中央区役所。
昨日アート晴海に「中央区の街並み絵画展」の作品を搬入しましたが、
私の都合がつかなかったのでやむなくオットにお願いしました。
で、搬入してもらったのですが、
いろいろ承諾書やら用紙があって、それは私が持っていくことにしました。
で、今日区役所の文化・生涯学習課文化振興係に行ってきました。

実は区役所2階の壁面に私の去年の作品が掛けられています。
もし、区役所にお出かけの際は、2階の壁の絵も観てやってください。

ついでにお知らせ!!!

13日(水)~17日(日) アート晴海にて
「中央区の街並み絵画展」が開かれます。
中央区主催の絵画展で、
73点の油絵・水彩画・水墨画・ペン画等が出展されます。
http://www.city.chuo.lg.jp/koho/190601/09_06/index.html
ご近所の方はどうぞいらして下さい♪


次に行ったのが、江東区役所。
生涯学習部生涯学習課文化財係。
『江東ふるさと歴史研究』の2と3を買いに行きました。
文化財係の方は私のことはご存知なので、
(照れ隠しに)素知らぬふりをして自分の論文集を買いに行くと
あちらも笑いをこらえながら知らぬふり。
でも、お互いばればれなので、
最後に笑いながらご挨拶でその場を辞しました♪
この小冊子がわたしの歴史の出発点。
原点に立ち返るときには、必要な2冊です。

って、雨が降ったり、急に晴れたりと賑やかな天気に翻弄されながら
二つの区役所を廻った1日でした。