れきしどころ真理庵

江戸時代の江戸を中心に、医学史・蘭学史を調べています。日々の暮らしを歴史からみた写真日記。

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宮部みゆき 『孤宿の人』

2008-09-24 05:35:51 | 真理庵文庫・歴史&医学
職場の同僚が本を貸してくれました♪で、早速読みました!

時代小説です。ですが舞台は宮部が得意の江戸ではなく讃岐の丸亀藩を模した「丸海藩」。鳥居耀蔵からヒントを得たという罪人「加賀様」が丸海藩お預かりになったことで、小さな藩は息を殺したように日々を過ごさなければならなくなります。
そこにたまたま江戸から金比羅様にお参りにきて置き去りにされた「ほう」という10才の少女がからんできます。いろいろな経緯の末、(天涯孤独で外ものとうことも幸いして)ほうは加賀様のお屋敷の下働きとなり、加賀様もほうが文字すら知らないときいて、(幽閉されて心を通わせるものもいなかったこともあり)手習いを自ら教えます。
養い親から「ほうの「ほう」の字は「阿呆」の呆」と聴かされていたほうに「方」という名前を与え、「物事の方角がわかるように」と諭します。最後ほうは加賀様から「おまえの奉公を解く」と言われ逃がされ、雷による火災からかろうじて生還しました。加賀様は(覚悟の)焼死。そして同様に生き残ったお匙の砥部様から加賀様の「宝」の字が書かれた紙をを受け取ります。「これは加賀様から賜ったほうの名前だ」と。養い親の育児放棄でまともに文字が読めなかったほうはその純真さゆえ、「宝」にとなったのです。
ほうを妹のようにかわいがっていた女引手の宇佐。お匙の井上家の人々。宮部らしい善意のキャラクターの人々が出てきますが、藩の大事の前に庶民の思いは押しつぶされてしまいます。
加賀様は「雷獣と戦って丸海を救った」ということで、神様にまつられることで、一件は落着するのですが、「生かさず殺さず」という罪人を預かった小藩の苦悩がよく分かる、それゆえ(いつもの活きのいい市井ものに慣れている私には)ちょっと重苦しい作品でしたが、じんわりと暖かさを感じた作品でした。

同い年、そして宮部ファンと共通点が増え、同僚との楽しみが増しました♪
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友人を描きました

2008-09-21 10:36:31 | アート
ここ1年近くSNSをやっています。
そこのキリ番ゲット賞に、イラストを描かせていただいています。
キリ番を踏んでくれた友人です♪
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北氏川本幸民を語る@アカデミーヒルズ

2008-09-04 10:53:06 | 真理庵文庫・歴史&医学
昨日はアカデミーヒルズで北康利氏の『蘭学者 川本幸民』の講演会がありました。

6月に企画して3ヶ月後に実現したものです。
今回私が企画で協力したこともあり、このブログで出会った八田修一氏にも来ていただきました♪

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いつもながらの熱い北節で、教育の必要性等を語って下さいました。
①教育の持っていた正のスパイラルを取り戻そう
 ー(江戸時代の蘭学塾のような)尊敬される先生と優秀な生徒

②純粋な知的好奇心をもってみないか

③(日本の発展の原点に立ち返り)理工系やものづくりの大切さと 可能性を再認識しよう 

④嫉妬をなくすこと。悪平等をもう一度考え直そう

お話は川本幸民のみならず、福沢諭吉、白洲次郎など、今までお書きになった主人公達の話題にもおよび、幅広く北流近現代史を学んだ気がします。

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帰りがけに北さんとお話ししたとき、私が招待した八田修一氏についてお話がおよび(実は彼は三田市出身)、「占い」に話が及びました。彼は占い師でもあるのですが(彼との出会いは私のブログに彼がご自分の占いブログをトラックバックしたこと)、その事を北さんに言ったところ北さんも四柱推命に凝っていらした時期があったそうで、本当に世の中何処でつながっていくのか分からないものと、凄く繋がりのおもしろさを感じてしまいました!

八田氏のブログ↓
http://shuichihatta-kisekinouranai.at.webry.info/
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