れきしどころ真理庵

江戸時代の江戸を中心に、医学史・蘭学史を調べています。日々の暮らしを歴史からみた写真日記。

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江上剛『会社を辞めるのは怖くない』

2007-05-30 17:51:41 | 真理庵文庫・その他
江上剛氏の作品は、以前『銀行告発』を取り上げました。
今回の『会社を辞めるのは怖くない』は、
小説ではなく、実体験に基づいたハウツー本というか、
新書ですから、ノウハウを紹介ということです。
対象は「あとがき」にもある通り、
2007年問題の渦中にある団塊の世代です。
ですから、それより若い人が読むと、
何か古くさいように感じる記述もなきしもあらずです。

知り合いの元銀行マンがたまたまみずほ銀行に統合された
第一勧銀以外の銀行出身で、
いつもは明るいその人がそのことを私に伝えたとき辛そうだった。
本流以外の人間はいつもはじかれる。
M&A時代の負の側面かもしれません。
ご存知のように江上剛は第一勧銀ですから、
そこの組織の中では「親方」なわけで、
強者の理論が通ってもいいはずでした。
じゃあ、なんで江上は辞めてしまったのだろう?っていう疑問が
この本を選んだ理由です。

で、読んでみて、何となく納得しました。
でも、これはあくまで小説家という副業を持っていた、
(収入の面は別ですが)強者であることは、言うまでもありません。
ただ、「頭を切り換えてみよう」っていう提案は、
団塊の世代には励みになるでしょうね。
別の生き方のモデルケースと言えると思います。
義憤を感じながらも、行動に移せない多くのお父さんにとっては、
江上剛の生き方は、壮快に感じると思います。

それから、以前彼のことを書いたとき、
築地支店の支店長さんだったと書きましたが、
江上剛なんてカッコいい人いたかしら?と思ったら、
やっぱりペンネームで、本名は小畠晴喜さんでした。


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アートな出来事

2007-05-29 22:33:45 | アート

ここのところ、立て続けに「アート」関係のお目出たいニュースが飛び込んできています!
それらをまとめてご紹介致しますね♪

①大好きだったNHK「ハゲタカ」が放送文化基金賞本賞を受賞しました!
同時に主役を演じた大森南朋氏も番組部門・個別分野で、出演者賞を受賞しました。
好きな番組が評価されると嬉しいですよね。
ましてあの番組は視聴率があまりよくなかったので、
世間の評判は得ませんでしたから。。。
(だから玄人好みなのだと、ニンマリしていたわけですが。)

http://www.hbf.or.jp/awards/33.html

②26,27日の東京フォーラムの「デザイン・フェスタ」に
「おしゃべりインコ」さんが参加なさいました!
私が拙い季節の花々の写真をエントリーすると、
お優しいコメントを寄せて下さるおしゃべりインコさんですが、
実はアーティストです!!!
今まではネット上のお付き合いだけでしたが
「デザイン・フェスタ」ではリアル・インコさんにお目にかかれました!
熱い心をもった優しい方でしたよ!
で、ブログを貼っておきます。会場の様子がよく分かりますよ。
http://asobo.way-nifty.com/kyouko/

③kojiさんが日本水彩展に入選なさいました!
kojiさんは名古屋在住のアマチュア水彩画家です。
「ネットフレンズ・アート」展では大変お世話になりました!
そのkojiさんが念願の入選を果たされて、絵が
6月1日~10日まで上野の東京都美術館で開催される日本水彩画展に
展示されます。
題名は「釣行へのいざない」です。
勿論観に行くつもりです!
kojiさんの作品には都会的なオシャレさが漂っています。
元々町育ちだし、東京で学生時代を過ごされたことも大きく影響しているのでは?と、
思っています。
kojiさん、入選おめでとうございます!
http://www.sun-inet.or.jp/~kanedass/index.html

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生きるということ

2007-05-28 23:32:39 | 日常茶飯事記

昨日、ユリカモメに乗って新橋まで戻った後
グリーフケア・サポートプラザの会合に出席しました。
昨年来胃潰瘍と十二指腸潰瘍を併発してしまっているので
暫くお休みを頂いていたのですが、
久々の会議出席となりました。

グリーフケア・サポートプラザは自死遺族のサポートを
活動の大きな部分に宛てています。
昨日も活動報告を聴きながら、いろいろ思いました。


そうした矢先の今日の松岡農水大臣の自死は、
(現職の大臣の自死ということもありますが)
これが責任の取り方だということであったなら、
絶対に間違っていると思いました。
(本当は精神的に追いつめられてのことだと思いますし、
武士の身の処し方とは基本的に違う訳なのだし。。。)

ザードの坂井泉水さんも転落死なさったとか。
事故死かも知れませんし、そうでないかもしれない。
癌の転移は、単に癌になったというこよりショックが大きいと思います。
シノのときも彼女のダンナさんは、癌があることは告げられたけれど、
(彼は医者です)、転移したことは言い出さなくなってしまって、
シノに問いつめられて、重い口を開いたと、生前彼女は言いました。

自分がいろいろな試練に立たされたとき、
何処まで自律(自立ではなく)していられるかは、
はっきりいって自信が持てません。
ただ、友人だったシノのように最後まで
微笑みを絶やさず、生を全うした人を知っていると、
もしかしたらこんな私でもそうできるかもしれないと
希望だけはもてそうな気がします。

昨日、今日と「生きること」そして死のことを考えた2日間でした。


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「エロキチ」の謎

2007-05-27 23:53:51 | 日常茶飯事記

今日午前中東京フォーラムの「デザインフェスタ」を観に行った帰り、
ユリカモメで新橋に向かっていましたが、
いきなり向かい合いの席にヨーロッパ系外国人女性が座ったかと思いきや
コンパクトカメラを窓の外に向け始めました。
ですが、意外とユリカモメのスピードが速いので
彼女はシャッターチャンスを逃してしまいました。
で、夫らしき男性を結構張りのある声で呼び、
座っている私の頭上で、遣り取りが。。。
多分(さして外国語が分かるわけではありませんが)
フランス人だと思いました。
それで、彼女はそこの席からいなくなるのかと思っていましたが
全く動く気配もなく、
向かい合ったままも何かと思い、英語で話しかけてみると
返事がありました。
フランス人で今日が日本での最終日で帰ってしまうとのこと。
あのミネラルウオーターで有名なヴォルヴィック出身であること。
日本には10日ほど滞在して、奈良や京都、
岡山から山陽地方を回ったとのこと。
日本では先程のカメラと、和傘と「エロキチ
」のTシャツを買ったとのこと。
「エロキチ」はお気に入りだとのこと。
で、私には全く「エロキチ」がイメージできませんでした!
外国人好みのする「歌麿」風和Tシャツ???
と、私の怪訝な表情を読みとったのか、
彼女は再び大声で、息子のお嫁さんを呼びました。
って、何と彼女は日本人!!!
で、二言三言遣り取りがあって、
「エロキチ」の正体が明らかに!
「ハローキティ」でした♪
(でもどうやれば「エロキチ」って読めるんだろう!?)


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M&A、コーポレートファイナスセミナー

2007-05-24 23:36:04 | 真理庵文庫・経済

アカデミーヒルズのロッポンギ・ビズで、
6回にわたって保田隆明・田中慎一両氏による
「M&A、コーポレートファイナスセミナー」が行われました。
昨日第6回目に私も参加しました。

〈本日のテーマ〉
あなたはCFOとして、IR戦略を担当することに。
①配当はどの程度行うべきなのか?
 配当性向をを基準に決めるのか?
 配当利回りが基準となるのか?
②配当の増額や自社株買いを迫る外国投資家に
 どう対応すべきか?
③個人投資家は増やすべきなのか?
④株式分割は?株主優待制度は?

直接経済学との関わり合いがない私が聴講していることは
本当、数年前までは考えられなかったことです!

大学の医学部にいた頃世間は不況のどん底でした。
当時「産学官連携」と言うことがいわれ出し、
幾つかプロジェクトが立ち上がったりしました。
そんな中知り合いの教授がベンチャー起業したのです。
単に起業したことだけなら、まだ理解は出来ました。
しかし、上場した時点で、私の理解を超えてしまった!
いったい何をどうしたいのか、どういったヴィジョンをもっているのか、
そんなに会社を大きくして何をする気なのか、
私にはまったく理解できませんでした。
もしこの出来事がなかったら、私は今回聴講してはいなかったでしょう。
ニュースとしてM&Aを知っていても
それ以上の興味をそこに覚えたりはしなかったでしょう。
また、コーポレートファイナンスにこだわったりもしなかったでしょう。

つくづく人生の展開って不思議だと思います。
こちらから探し出したと言うより課題が向こうからやって来た。
こういう事ばかりの人生です。
退屈するヒマがないのはいいことですが、
いつも何かに追われています。
一つのことを深く掘り下げられないのは
私の欠点でもあるわけで。。。

でも、昨晩、まるで学生に戻ったように
必死でノートを取れたのは、
教室の仲間の熱気を感じながら、
パワーをもらえたのは、快感でした!






 

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NHK薪能

2007-05-23 00:03:56 | 日常茶飯事記

大分日にちが経ってしまいましたが、
12日(土)に愛宕山で観た薪能のことをお伝えします。
このお話を持ってきて下さったのは、K氏です。
ゴールデンウイークにフジTVの嵐+北陽の歴史クイズに出演した方です。
で、お能は今まで10回弱程度観ていますが、
野外での薪能は初体験でしたし、
今回の狂言もお能も今まで観てきたものとは雰囲気が違って
これはこれで面白かったです。

まず狂言は、「彦市ばなし」。
これで驚かされたのは、言葉が熊本弁だったことです。
天狗の子と彦市(野村萬斎)の掛け合いが大変面白くまた、
殿様(野村万作)のおとぼけぶりもよかった。
テンポの大変よい(まあ、もともと狂言はテンポがいいのですが

現代的な狂言でした。
最後川の中の天狗の子と、彦市が
シンクロナイズドスイミングをしているように見えましたが気のせいだったのか。。。

お能は金春流で「一角仙人」。
こちらも梅若猶彦さんしか知らない私には
流派が違うと随分印象が変わるものだと思いました。
「一角仙人」は登場人物が多く、
また龍神はとても華やかで、
総じてきらびやかな舞台でした。
内容も艶っぽく、仙人にお酒を勧める美女というのが通俗的なので、
能を狭く考えていた(幽玄の世界と思っていた)私にはある種「目から鱗」でした!

5月という良い季節で、外でも心地よかったですが、
少し薄着だったので、途中から寒く感じました。
これから夏に向かったとき、屋外は虫が出るのでは?と
余計な心配をしてしまいましたが
実際どうなのでしょうか?

「愛宕山薪能」は6月23日午後4時から
NHKBS2で放送するそうです。
ご覧下さい!

愛宕山古典芸能祭「愛宕山薪能」
2007年5月12日(土)~2007年5月13日(日)
NHK放送博物館

【日 時】 2007年5月12日(土) 午後7:00~8:45
 【会 場】 NHK放送博物館前広場
【狂 言】 「彦一ばなし」野村万作、野村萬斎、月崎晴夫
【 能 】 「一角仙人」 櫻間金記、井上貴覚、森常好他

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北氏の『福沢諭吉』産経新聞に掲載さる

2007-05-21 18:20:33 | 真理庵文庫・歴史&医学

昨日の産経新聞13面「読書」欄。
北康利氏の『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』の書評が
慶応大学経済学部小室正紀教授によって書かれました。

産経をお取りの方は既にご存知でしょうが、
私は昨晩知りましたので間に合わず、
本日東京駅に出たついでに産経本社に寄って、
8階読者サービス室にてバックナンバーを買ってきました。

で、小室先生はどう読んだかといいますと、
「『情に満ちた』個人主義を活写」の題名の通り、
「福沢諭吉自身と彼を取り巻く人々の、
愛と友情と信義と気骨の世界といってもよい」と評価しています。
この本は「近年の研究も踏まえ、
9割以上は実証された事実に基づいている。
そして残る一割足らずの部分について…著者は想像の翼を羽ばたかせた。
福沢諭吉の積極果敢な性格と、著者の人間への温かな視線が相まって
読者に爽快感の残るノンフィクション・ノベルといえる」
と述べています。

私もブログで
http://blog.goo.ne.jp/maria-sophia/e/9902e6fddc5245c0c378303d060d4da6
「平易で爽やかな語り口、全編熱っぽい「北節」を私は充分堪能できました。」
と書かせて頂きましたが、
小室先生も同様の印象を述べていらっしゃる。
爽やかさって、北氏の個性かも知れないと思いました。



写真は3年前の(2004年5月23日)佃島。
隅田川対岸から撮りました。

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有川浩 『図書館内乱』

2007-05-20 13:02:12 | 真理庵文庫・その他

前作『図書館戦争』が思いの外面白かったので、
続編の『図書館内乱』を読みました。
これもさっくり読めました。
相変わらずスピード感もキャラも面白かった。
ライトノベルと言うことで言えば、満点に近いでしょう。
ですが、荒唐無稽なのに、妙にリアリティがあった第一作に較べると、
個々人に焦点を当てた『内乱』の方は、
キャラに思い入れがある人は別ですが、
第一作ほどは、切実な危機感を覚えなかったと思います。
内部にスパイがいたり、懐柔作戦があったりという心理戦は
別の人がかいた方がよりリアルになるような気がしました。
多分この本の読者層は中学生を含めたヤング層が殆どでしょうから、
笠原郁(♀)の恋の行方とかがあった方が楽しいのでしょう、きっと。
ですが、折角壮大な設定を作ったのだから、
ちっちゃな恋物語だけで終わらせて欲しくはありません。
これは3部作なので、最後の『図書館危機』を読んでから、
改めて感想を述べたいなと思いました。

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山本一力『東京江戸歩き』

2007-05-19 00:31:16 | 真理庵文庫・歴史&医学

山本一力の講演を聴いたのは、数年前のことです。
住んでいた深川から引っ越し、中央区での暮らしが始まった頃でした。
江東区深川図書館で地元の作家山本一力氏の講演会が
開かれることを知りました。
早速応募葉書を書きましたが、在勤でも在住でもない。
仕方なく今は他区だけどちょっと前まで深川に住み
深川図書館をしょちゅう利用していたことを、
そして私の論文が郷土資料室にあること等
無理矢理いかに深川図書館との結びつきが深いか
延々と書いて送りました。
で、結果、講演会の参加が認められたのですが、
会場が深川図書館から、中央館に移っていました。
アレ?と思いましたが、行って納得しました。
地元・他区を含め、予定の倍以上の人数の参加者で
会場は溢れかえっていたのです!
あまりの希望者の多さに、会場の大きさでお断りするのは申し訳ないとの
江東区側の配慮でした。

現在深川を舞台にした作品を書いている作家の主だった人は
宮部みゆきと山本一力でしょう。
お二人の共通点は、地元に住みながら描き続けていると言うことです。
そしてそこには誠実に、実直に生きようとする庶民に深い共感をもった作家の
生活者としてのスタイルがあります。
それもあってかお二人は幅広い年齢層の読者に支持されています。

ところで、生山本氏ですが、すごく声のいい人だなと思いました。
ビデオ制作会社を経営していたこともあるとおしゃってましたが
ナレーションとか十分出来そうないい声です。
その声と、角刈りの職人さんのような風貌。そしてお酒が飲めないこと。
いろいろミスマッチな面白い方だと思いました。
彼が小説を書き出した理由が2億円の借金だと言うことは有名な話ですが
八幡様の裏手の(安?)アパートで小説を書き続ける彼の
ある種職人気質に惚れて小説を読んできたように思います。
彼は出身が四国のせいか、彼の時代小説を読んでいて
時々???の部分があることも、確かです。
その時代水天宮はそこには無かったよとか。
でもそんなことにつっこみを入れるより、小説全体を流れる人情や意気地を思うと
彼の真摯さに深く共感するのです。

で、この『東京江戸歩き』ですが、フォトエッセイ集です。
いろいろな場所の記憶・思い出をその場所をめぐりながら書いています。
当然地元ネタも多いですし、
共通の場所なのにそこへの思い入れの違いがあったりして、
「自分にとってこの街はどんなところだったのだろう」と
読んだ人は皆自分の記憶を巡らしていくことになると思います。

この本を持って、新緑の町を巡るのもいいかも知れません。

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野沢尚『ひたひたと』

2007-05-18 23:30:14 | 真理庵文庫・その他

仕事帰りに、丸の内オアゾによって、16日に発売された
野沢尚『ひたひたと』の文庫版を買ってきました。

『ひたひたと』のハードカバーは、野沢が亡くなった年の9月、
死後2ヶ月ちょっとで出版されました。
ふつう「あとがき」があるところに、
北方健三氏の「弔辞」がありました。
不気味なミステリーと、「弔辞」のギャップに
突然亡くなってしまった野沢の死に対する
いろいろな人のショックを感じました。

あれから3年弱。
『ひとひたと』の文庫版が出ました。
オアゾの文庫コーナーの面置きの棚(表紙が見えるように並んでいる)の
3冊分を占めていました。
結構大きな扱いだと思いました。
この本には特別収録として
「群生」のプロットが200枚分収録されています。
明日からこの文庫を読み始めるつもりです。

今、岩代太郎氏の「ふたたびの恋」サウンドトラックを聴きながら
このブログを書いています。
明日からが楽しみです!

コメント

「はしかみたいなこと」って、何!?

2007-05-17 00:12:33 | 日常茶飯事記
14日の朝、急に思い立って、
ソフィア会に参加メールを送りました。
果たして当日なのでOKが来るか心配でしたが、
すぐにお返事頂き、OKとうのことでした。
何かというと、ピタウ神父様のお話会です。
今まで定例(1ヶ月に1回)で行われてきたのですが
行くチャンスを逸してしまい、今回は意を決して行くことにしました。

ピタウ神父は、神父様というより、
学長として私の中では記憶に残っています。
在学中何度となくキャンパスでご挨拶を受けました。
(神父様は誰にでも気さくにお声をかけられたのです!)
当時50代だった神父様ももう80代とか。
黒い髪も真っ白になられましたが(イタリア人なので黒髪でいらした)、
お顔の色つやはいまでもよろしくお元気で、
お年より遙かにお若く見えました。

家に帰って息子に電話でそのことを伝えますと、
「こんな時期にキャンパスをうろついて大丈夫!?」
と言われ、?ながら、
「キャンパスじゃない。ソフィアンズ・クラブ。キャンパスの外。」
と、返事をしましたが、
「だからさ、はしかで全学休校でしょ!?」
と、問われ、すっかりそのことを忘れていた自分に気付きました!
http://www.sophia.ac.jp/J/news.nsf/Content/zengakukyuko_070511

幸い電話でははしかは感染しないから、息子は大丈夫でしょうし、
私自身は昔の人間なので、
しっかり子どもの時にはしかに罹っているはずです。
「人生のはしかみたいなもの」に罹った記憶ははっきりしていますが。。。


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浅田次郎 『月島慕情』

2007-05-14 22:53:54 | 真理庵文庫・その他

この本を読もうと思ったのは、題名に月島があったからですが、
ご近所ネタだけで終わらせないところが、
浅田次郎の短編を1編でも読んだことのある方から
すぐにお分かりだと思います。

普通作家との出会いは、まずその人の本を読んでからということでしょう。
ですが、私にとっての三島由紀夫、息子にとっての浅田次郎は、
その人物との出会いの方が先にあって、
後から作品を読むことになった、レアケースです。
息子が浅田次郎のことを口にしたのは
高校に入って間もなくのことだったと思います。
体育の先生が浅田次郎を教えたことがあり、
授業中にエピソードを話したようでした。
間もなく息子は浅田次郎の作品を文庫本で読むようになりました。
息子がさかんに誉めるものですから
私も読み始めたと言うことで、
浅田に関しては、私は息子の弟子(?)です。

で、この作品集にも久々に泣かされました。
本の題名にもなっている「月島慕情」も良い作品ですが、
それ以外にも「冬の星座」「シューシャンボーイ」等、
先程まで全国チェーン展開の安い喫茶店で読んでいたのですが、
涙がこぼれそうになって、
慌てて、(幸いメガネをかけていますので)風邪を引いたふりをして
トイレに逃げ込みました。。。

「いい話」が一杯なのです。
簡単に善意とは思わせない、
でも、突き詰めるところその人のとびっきりの善意、
人生をかけた善意がどのお話しにも出てきます。

「冬の星座」は医者ものですが、クリスマスの夜、
92歳で亡くなったキヨノさんの、
隠された善行が明らかになっていきます。
身内のみの密葬だったはずが、夜中にやって来た
宅配便屋やシスターや、暴走族。
彼らが皆口々にキヨノさんのことを話して帰ります。
そして主人公の雅子(女医)には、
「献体」というプレゼントを遺しました。
この小説は
「弔いのかたちは死者の人品を語るという。
その人生を、ではなく、品性を、である。」
で始まります。
まさしくそういった美しい、でも、ちょっと笑える良い作品です。

「シューシャンボーイ」は、働き盛りのお父さんには
グッと来る作品と思います。
大手銀行でリストラ担当になった主人公は
60人の首切りを終えた後、自らも退職してしまいます。
52歳。まだ、引退するには早すぎた彼は、
新聞の求人広告をみて、学歴を低く偽って、
役員付きドライバーになります。
固いだけが取り柄の彼は、「秘密厳守」の約束を守り、
たたき上げの社長の信頼を得てゆきます。
そして、最後、彼は社長から思いもかけないことを言われ。。。
ある種の「シンデレラストーリー」かも知れません。
ですが、「逃げない」人生ってどういうことだろうかと、
己の来し方を振り返るにはもってこいの作品でした。

最後、「月島慕情」ですが、
これはいろいろなところに筋が載っているので、
話の筋は書きません。
現在の住まいのすぐ側、「月島」は字面が美しいせいか、
作家の心をくすぐるようです。
実際(かなり数は減りましたが)長屋風の住まいの路地には
家の主が丹誠込めた四季の花々が咲きそろい、
それぞれの家の生活が「分」をわきまえて営まれているのは、
東京でも数少なくなったと思います。
「月島慕情」はそんな街の物語です。
どうぞ「もんじゃ焼き」のイメージではない
月島をお楽しみ下さい。

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新丸ビル

2007-05-11 00:24:24 | 日常茶飯事記
先日、新丸ビルにいってきました。
(今度は六本木の東京ミッドタウンの時と違って中まで入りました)
実は八重洲側より丸の内側の方が頻繁に利用しているので
先に出来た丸ビルはよく利用しています。
それにオアゾは丸善があるので使うし。。。
新丸ビルはオープンしたばかりなので、
凄く込んでいました。
丸ビルに較べるとシックで、大人っぽい感じ。
もう少し人の流れが落ちついたら、
ゆっくりウインドーショッピングに出かけたいなと思いました。
雰囲気としては丸ビルより好きかも知れません。
クラシックな感じがいいです!
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大滝則忠 『図書館と読む自由』

2007-05-10 21:46:28 | 真理庵文庫・その他

昨日『図書館戦争』について書いていた折、
この話どこかで既に知っている。。。と思いました。
で、思いめぐらしてみたら、何と!
大滝則忠先生の『図書館と読む自由』だったのです!
副題が『-近代日本の出版警察体制との関連を中心に-』です。
この小冊子は塩見昇・川崎良孝編著『知る自由の保障と図書館』の抜刷ですが、
明治時代から昭和前期の「図書館活動と読む自由の問題状況が
実際どのように推移したかを事例を拾い出して通覧できるように努めた
論文です。

『図書館戦争』の時と同じように目次を列記しますね。

1 大逆事件と図書館
  1.1自然主義と社会主義の台頭
  1.2事件の影響の図書館への波及
  1.3帝国図書館の対応

2 健全有益な図書の提供
  2.1図書館施設に関する訓令
  2.2図書選択論の推移

3 前提としての出版警察体制
  3.1法体制の概観
  3.2出版警察体制の実態
  
4 出版警察体制と図書館
  4.1帝国図書館の役割
  4.2模索する図書館界

5 戦時下の図書館
  5.1日中戦争前後
  2.2館史に刻む戦時下の現実

明治期から昭和前期、言論が必ずしも自由ではなかったことは
おおよそ見当がついていましたが
今回改めて読み直してみると
「出版警察」の存在があったことが、すごく象徴的でした!
(『図書館戦争』にも類似の組織が出てきます)
特高が各地の図書館の発禁本を調査するといった記述を読むにつけ、
「本を読む自由」の意味の重さを改めて噛みしめました。

昨日のフィクションー近未来小説の『図書館戦争』と
実際戦前まで行われていた出版警察の検閲を考えると
「自分が選んだ図書を読む自由を持つ」ことがいかに大変か
よく分かるような気がしました。
そして大滝先生のご苦労が偲ばれました。

ところで、大滝則忠先生ですが、
現在は東京農業大学の図書館情報学研究室の教授です。
大滝氏が国会図書館の副館長でいらっしゃた時
国会図書館が所蔵する蘭学の本の複写の件で大変お世話になりした。
私にとっては図書館学(図書館史)の精神的拠り所でいらっしゃいます。

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『胎児は見ている』

2007-05-10 16:44:58 | 真理庵文庫・歴史&医学
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