marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

(その3)Kさんへの返事:ある共〇党員との往復書簡

2024-01-21 08:02:34 | 手紙

 K様

 返信をいただき、大変恐縮しております。人生の先輩に何をかいわんやですが、少しく返答させていただければと思います。何も口論して争いをしようとするものではありません。小生、学生時代からの疑問であったのです。知人には資本論の全集を揃えていた者もおり、いろいろ話を聞かされたこともありました。それで、メールは決して激論を交わすようなお尋ねではないことをご了承願えればと思います。

K様にもお話しましたように長年の疑問だったのが(1)にまとめていただいた疑問でした。ありがとうございます。故人となりましたが、かなり前にキリスト教会に属し、県南から共産党から立候補された方がおられた方も知っております。残念ながら当選はしませんでしたが、キリスト教と共産党の考えはかなり近いものがありますね。

このメールは(1)にまとめていただいた質問の返答を再度、お尋ねしたいためですのでご了解ください。

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お手紙にあります(3)マルクス・エンゲルスについて 「二人は資本主義を徹底的に調査・分析し、資本主義の現実と闘い人々の解放を願い、問題の本質を深く考え、解決の方向を明らかにする態度を一貫してとっています。」 とありますが

これは、当時の時代においてということでいいのでのでしょうか、いや、そうではなく最近の斎藤幸平の著作にもあるように遺された膨大なノートからは現代、から将来まで見据えた考えがあったということでよろしでしょうか。小生はそうだと思いますが・・・。

理屈抜きで「共産党はダメ」というのは、小生は全く逆で、しかし理屈で考えるといろいろ疑問に思うところがあるのです。普遍的な真理のような思想を読みこもうとすると、どうも分からなくなるところがあるのです。

①彼らの思想を読み、まったくそのまま受け止めてしまえば不幸な国の体制が出来てしまうこともあるから、そうではなく彼らの思想から「科学の目」と「変革の精神」を吸収すべく、日本のように学び続けるべきである、ということが正しい読み方であるのだ、ということでいいでしょうか。

それは、彼らの思想からそのまま突き詰めれば、
②共産主義思想をとる北朝鮮や中国のような政治体制が出て来ているということは、二人の思想の学び方の間違いだ、ということになるのでしょうか? あるいは、国の体制や時代によって、様々な異なる行動基点ともなる思想でもある、ということなのでしょうか? 資本主義体制を経過していないから、まだ駄目なのだ、ということなのでしょうか。

③彼らの著作の中には、かなり過激な文書もあるが、その行動のエネルギーも「資本の現実と闘い、人々の解放を願い、問題の本質を深く考え、解決の方向を明らかにする態度を一貫して取っています」の、結論としての行動なのでしょうか?
「この科学的社会主義の基礎理論を学ぶうえで大切なことは、二人(マルクス・エンゲルス)の個々の言説を絶対化するのではなく、この「科学の目」と「変革の精神」を吸収することです。」 と書かれていますが、これは小生も賛同致します。

④すると、課題は彼らの思想をどう読むべきである、という前提があっての 二人の思想ではないかと思われますがいかがでしょう。小生はそう思いますが。(6)に書かれた二つの保障からはそのように読み取れますが。

⑤つまり、他の国では不幸があるが、日本共産党では、そういう読み方も実践もしない。しかし、民衆も貧しく、学問も貧しく時代的に今だ進んでいない国では、ラジカルな行動を起こす二人の思想の解釈もそういうとらえ方も時には必要である、ということなのでしょうか。あるいはそうではなく、まだ資本主義を経過していない国は、その思想に適さない、ということなのでしょうか?

⑥もし、そうだとすれば(4)の「共産党はいつの時代でも資本家・権力者の目の敵であった。」とあるように「共産党」は、現状の経済的体制により、あるいは時代により、国によりとらえ方の思想行動の起こし方の相違があってしかるべきで、発達した資本主義での社会変革でなしえるものだから、そういう経過をへていない国の体制には、そもそも合わないものである、ということでいいでしょうか?

⑦それは(7)の③にもありますように「日本共産党」は不破哲三さんが『資本論』はじめ古典と言われる著書のすべてを研究し、その成果を日本社会に当てはめて新しい論建てをしているのです。」とありますように、その国々に当てはめてその国の真摯な党員がおればですが、その方が自国に当てはめて彼らの言ったことをそのままの絶対化ではなく言わんとすることを吸収し論建てすることが大切なことである、という結論になりますが、いかがでしょうか?

以上、まとまらないところがありますが、日本共産党に対する偏見を取り除くためにもこの点を明確にしていただければ、小生も長年のもやもやが解消できると思いますので、K様の①~⑦までの項目にご返答くだされば、心からの喜びとするところです。

そこで、今回、大変、ぶしつけなメールをしてしまいましたのは、新年号からいきなりマルクス・エンゲルスの個々の言説を絶対化のような記事が出て来ましたので、それは大いに偏見を巻き起こし逆効果ではないかと思った次第でした。会員の方しか読まないからそもそもそういう偏見は起きないでしょうけれども。

日本共産党員の方の行動のバイタリティーには、「マルクス主義とキリスト教」を書いた矢内原も敬服している文面が読み取れます。キリスト教は、唯物史観ではなく霊の救済という別次元のものですが、行動力に大いに学べと・・・。

小生は夏の豪雨災害に床上浸水の被害宅の被災家財の運び出しや、被災施設の床下の泥かきなどの奉仕をしました。募金も致しました。ウクライナ支援募金も行いました。ガザの被災者救援募金も行いました。そして、能登半島地震緊急支援募金も行いました。この募金はまだまだ継続中です。

大変失礼な、やりとりを始めてしまいましたことをお許しください。

永年活動されてきたK様とこのようにやり取りができますことを嬉しく思います。
K様のバイタリティーに学ばなければなりません。大変な年の始まりとなりました。

K様の健康が守られますよう。       2024年1月15日    Yより

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※これに対する返事は来ていません。たまたまでしょうけど、一昨日、委員長が志位さんから田村さんに代わる組織替えがありました。しかし、これほど与党がダメになったことに驚きを隠せません。

 昔、恩恵を与えてくれたアメリカからの今の悪影響というしがらみを排除すべくは、日本の神道が太刀打ちできなとすれば、それらと闘うために、まさにすべてのしがらみから離れて真にキリストを研究し学んで受け入れ、悪魔と対抗すべきではないだろうかとしきりに思わされています。

写真は信仰により闘うパウロ像。



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