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Shureの超高解像度ヘッドフォン「SRH940」の耐久性

2012-02-23 14:53:28 | 【デジモノ】家電
ひぃぃぃ…国境なき医師団さんとのコラボ企画のお話が舞い込んできたりしててブログの更新が全然出来ませんでした…ぅぅ…スミマセンorzorz

東京の下町にありますこんな寂れた商店街の片隅にあります雑貨屋に、ローカルテレビクルーや国際的な医師団の方々が…み…皆さんこんなところで油を売ってて大丈夫なのでしょうか…


Shureの高解像度ヘッドフォン「SRH940」の耐久性を考えてみました

コメントでご質問頂いてましたにゃんたさん本当にありがとうございました

さ…さて…なのですが、前に買ってきてましたShureの「SRH940」…っていうヘッドフォンですが、先週末に同じ時期に同じ店舗で同型機を購入してた友達のモノが故障した…っていうコトで一緒に付いて行きました

症状としまして、ヘッドバンドの付け根(アーム部分)のプラスチックが内側から力がかかったみたいにしてバキッと割れてて、その数日前ににゃんたさんからご質問頂いてました故障内容そのまま…で、ネット上での色々なレビューでも同じような症状が挙げられてたコトから、物理構造に欠陥が絶対にあるはず…って思って色々考えてみることにしました

…一応、それっぽい原因がつかめました…が、もしかしたら全然見当違いなコトを書いてるかもしれませんので、追加情報とかありました場合にはぜひぜひコメント欄に書いてみてください…ですorz


DENON AH-D2000とアーム部分を比較してみる

…っていうコトで、まずはSRH940と同じくらいの価格帯にあって、ユーザー層も結構かぶります…せい…でしょうか、色々なレビューサイトさんとかででも比較対象に出てきますDENONの「AH-D2000」と実際にアーム部分を比較してみました


※この記事に載ってる写真も全部クリックで原寸大に拡大できます


↓左がDENONのAH-D2000、右がShureの「SRH940」です。



音質の傾向は解像度は同じくらい、音場の取り方はAH-D2000の方がちょっと広め、音のメリハリはSRH940の方がハッキリしてて、低音域の明瞭さはSRH940の方が断然ありますのでヴォーカル向きです。音の繊細さはAH-D2000の方がありますのでよりリラックスした環境でのリスニング向き…で、ヴォーカルを中心にクラシックも聞き込む感じだとSRH940の方が向いてそうな印象がありますね♪♪


↓AH-D2000のハウジング付近です




↓AH-D2000の最大のネックはこのハウジングからアームへの取り付け部分です



もっと快適な付け心地を…って追求されてるせいでこのアームへの取り付け部分は一番のネックになってて、室内でちゃんと管理してる分には殆ど故障する例は見られませんが、ちょっとでも外出の時に持って行ったりするとココで折れる…っていうレビューがちょこちょこあがってますorz


↓こちらがアームとヘッドバンドの取り付け部分です。



AH-D2000のアームからヘッドバンドへの受け渡し部分は殆どが金属で出来てて、剛性はバッチリです


↓アームを伸ばしてみました





AH-D2000はアームを伸ばしてみると、曲線になってる2本のレールがカチカチと出てきます。

レールが丸いコトでヘッドバンド周辺のパーツには出来る限り負荷がかからない設計になってて、そのため耳の横からかかってくる側圧がすっごく小さく感じられてソフトな耳触りになります



↓次にSRH940はいかがでしょう…??



ハウジングのトップ以外は全部樹脂製で、AH-D2000よりもガッシリとした作りになってます。


↓アームの取り付け部分です





アームへの取り付け部分はAH-D2000よりもガッシリとした作りになってて、外出の時に持ち歩いてもビクともしないくらい強く出来てます


↓今回の一番の問題点でもありますヘッドバンドへの連結部分ですorz




↓AH-D2000と違ってSRH940のレールは1枚のプレート状になっています。



ここが一つの問題点で、レールと周辺パーツがAH-D2000と違って力を面で受けてしまってますので、レール自体に力が加わってしまった時に周辺パーツへのダメージは結構大きいかも…って思っています

加えて、AH-D2000の場合にはこのレール周りは金属パーツで埋め尽くされてましたが、SRH940の場合にはココが全部樹脂製パーツで出来ていますので、持ち歩いた時にバッグの中で不意にこのレールに力が加わるとバキッといってしまう可能性がすっごい考えられますorz


↓私の友達のSRH940はこのヘッドバンド付け根のパーツが砕けてしまってました




↓やっぱり思いっきり面で力を受ける構造になってますね



実は私の愛用してますDENONのAH-D1100とかもこういう面で力を受けるアーム構造にはなってるのですが、レール自体を薄くて柔らかいアルミとかにしてしまうコトで、万が一レールに力が加わってもレール自体がペコペコと凹むだけになってたり…で、ここまでレールに剛性を持たせてしまいましたのがSRH940の致命的な問題点になってるのかもしれませんorz


フツーに使っててもSRH940が壊れる原因を追究

…ココまでは一応、フツーに室内のリスニング用として丁寧な管理をしていればそれほど問題になるような欠陥じゃなくって、レースに過度な力が加わる可能性があります持ち歩きの時に一番注意したい項目でもありました…でも、実際にネットであがってる不具合だと「フツーに使ってて壊れた」ですとか、中には「ヘッドフォンの管理に煩い自分ですら壊した」…っていう方のレビューもあったりで、それが本当にフツーに使ってて壊れるような本体そのものの欠陥があるから壊れる…のか、それともユーザー自身の管理方法に問題があったから壊れた…のかを写真を見ながらご一緒に考えて頂けましたら…って思いますorz


DENON AH-D2000のアームとヘッドバンド

それでは実際にアームを伸ばしながら、ヘッドバンドの変形具合をご一緒にご覧いただけましたら…って思います









AH-D2000はもうあらかじめレールが一定の角度でカーブを描いたまま固定されてますので、いくらアームを伸ばしてもヘッドバンドそのものは同じカーブを描き続けてます。

加えてLR両側のハウジングが結構ゆったりと取り付けられてますので、アームを最大限に伸ばさない限りLRのパッドが当るコトはありません。


Shure SRH940のアームとヘッドバンド

それでは次にSRH940のアームとヘッドバンドを見てみたいと思います









こうして連続写真にしてみて私もなるほど…って思いましたが、SRH940はアームを伸ばしてなくてもLRのパッドは隙間なくくっつきます。

…ですので、アームを伸ばしていくとヘッドバンドの形もそれに合わせるようにして歪んでいきます。

例えば、レールがAH-D1100みたいに薄くて柔らかい金属素材とかでしたらこういう歪み方をしてもレールがちょっと歪むだけで大きな破損には繋がらなさそう…ですが、この分厚い樹脂レールの場合にはヘッドバンド取り付け部分に相当な負荷がかかっていそうな感じがします

レールに負荷がかかる…って言うとどうしても移動中での衝撃をイメージしてしまいますが、多分これがネットに色々な方が挙げてる「フツーに使ってて壊れる」の原因なのだと思いました


見た目とは逆にすっごいデリケートなヘッドフォン

…っていうコトでココまで見てみましたが、うちのSRH940はまだ何ともありませんものの、構造をきちんと見れば見るほどいつ壊れてもおかしくない状態…って言うのはよく分かりましたorzorz

音質…って言うものにコストをかけすぎちゃって、多分こういう根本的な素材の剛性…みたいなモノに目が行ってない…って言うのは良くも悪くもアメリカっぽいなぁ…って思いました

DENONのAH-D2000は音質だけ見ちゃうとSRH940と比べて色々な機器との調整が必要になる機種…ですのでちょっと癖がありますが、装着感や細かい各パーツへの負荷対策の面も含めて、本当に日本企業の細やかさが見られるモノになってるのかな…って思いました


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